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2018/12/19 22:23
akiko.kusaoi

大人っぽい
歌舞伎案内

歌舞伎を楽しむには、
いろんなやり方がある。
それを改めて実感した
授業でした。

ほぼ日の学校Hayano歌舞伎ゼミ
第7回の講師は成毛眞さん。
現役ビジネスマンにこそ
歌舞伎をもっと観てほしいという
気持ちから、
『ビジネスマンへの歌舞伎入門』という
本を書かれた方です。

マイクロソフト日本支社で
代表をつとめていた現役時代には
足を運ぶ余裕のなかった歌舞伎を
本気で観るようになった動機は、
芸姑さんに「もてたかったから」という
率直な打ち明け話に始まって、
歌舞伎の年間観客数は、
実はロンドンやニューヨークの
オペラハウスをあわせたよりも多いことや、
歌舞伎座の大株主は
実は建設会社であること、
裏方である大道具や小道具の会社は
いったいどんな会社であるか、
など、「ビジネス」の観点からの
歌舞伎を語ってくださいました。

成毛さんらしい分析は、
江戸時代の金銭感覚。
「一両」とは、今のお金に換算すると
どのくらいの額なのか?
「成毛式」換算によると、
およそ12万円。
富くじの高額当選金は、
今の感覚でいうと1億円。
そう思って観ると、
時代劇や歌舞伎のなかで
やりとりされるお金の印象が
変わりますね。

成毛さんは、
歌舞伎は花見であり、フェスであり、
子供を応援するように役者を応援する
「運動会」だといいます。
そんな風に気楽に見物しましょう、と。

同時に、400年前から変わらない
日本語で演じられる稀有な
伝統芸能である歌舞伎は
世界に誇れるものである、とも。

最後に花街の伝統に重ねながら、
歌舞伎も「ルール」がわかれば
より深く楽しめるし、
自転車と同じで、
一度覚えたら一生楽しめる、
というわかりやすい喩えで
講義は締めくくられました。