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2019/08/02 15:54
akiko.kusaoi

中学生たちが
英語百人一首に挑戦

英語百人一首トーナメントを見に、
立川市に行ってきました。
国文学研究資料館主催の
「100人ぐりっ首(ひゃくにんぐりっしゅ)
英語でとる百人一首」です。

ほぼ日の学校万葉集講座で
講師を務めてくださった
詩人のピーター・マクミランさんが翻訳作成した
世界初の英語百人一首かるたを使って、
中学生たちが競技かるたに挑戦しました。

The long tail of the copper pheasant trails,
drags on and on like this long night alone
と、マクミランさんが吟じると、
この日のために練習を重ねてきた中学生たちが
すごい勢いで、下の句
in the lonely mountains,
longing for my love.
の札をとります。
柿本人麻呂の歌
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の
ながながし夜をひとりかも寝む、ですね。

決勝戦になると、
マクミランさんが最初の一語を
発した瞬間、
二人の手が札に伸びます。
見応えある白熱した試合展開に
見守る大人たちも手に汗をにぎりました。

優勝したのは中学2年生の佐藤澄佳さん。
かるた部ではなく、吹奏楽部員だそうですが、
この日のために特訓してきたそうです。

試合前には、国文研教授の神作研一さんが
江戸前期、かなり身分の高い人の注文で
作られたと推測される手描きの
美しい百人一首かるたを
披露してくださいました。

「日本には古いものがたくさんある。
古いものにこそ汗と涙と
インテリジェンスが入っている。
古典からいろんなものを学んでほしい」
紹介されたのは、国文研資料館館長の
ロバート・キャンベルさんの言葉でした。

古典を学ぶ「ほぼ日の学校」にも通じる
言葉だなあと思いました。