販売情報、おすすめ文具の紹介、みなさんから教わった使い方など、手帳チームのメンバーが、日々さまざまな情報をお届けします。
こんにちは、星野です。
わたくしごとですが、
去年weeksデビューを果たしました。
用途は「文化的なこと手帳」。
‥‥ちょっとわかりにくいですね。
要するに
「読んだ本、見た映画、行った展示(時々その他)
の記録がまとまっている手帳」です。
今日はその手帳について
ちょっとだけご紹介させてください。
【使い始めたきっかけ】
自分が一年間でどんなものを見て
どんなことを思ったかを
後から読み返したいと思って始めました。
オリジナルサイズに書いていた日記を
5年手帳に切り替えたので、
「こまごましたチケットなどを
貼る場所がなくなってしまったこと」も
きっかけのひとつです。
【weeksを選んだわけ】
ミーティングキャラバンでお会いした方が
「weeksは細長いので
チケットを折らずに貼れるんですよー」
と教えてくださったのがきっかけです。
最初からどんどん貼るつもりでいたので、
表紙の素材がやわらかい
「ホワイトライン」を選びました。
これで、中身が膨れても安心です。
▲一年使ったweeks。けっこう膨らみました。
【使い方】
特筆すべき変わったところはないのですが、
・左ページ:作品のタイトルととても簡単な感想を書く
・右ページ:チケットや買った本のスリーブ、
新聞の書評の切り抜きなどを貼る
というルールにしました。
▲感想は本当に簡単。
▲文楽がテーマの小説の紹介記事と、それをきっかけに行った文楽のチケット、感想。
巻末のメモページは、
グッときた新聞の切り抜きや、
「楽しいことに使いなね」ともらったまま
ずっと使わずにいたお小遣いのポチ袋など、
「一年のうちに何度も見返したくなるようなもの」を貼るページに。
▲10年くらい寝かせていたお年玉、本を買うのに使いました。
▲大きな新聞記事は折りたたんで貼ります。
【面白かったこと】
weeksは一週間の記録が俯瞰できるので、
自分が本や展示を選ぶ「思考の変遷」が
見えやすいのが面白かったです。
<例えば>
4月29日(月)
ダーシェンカのカバーについての打ち合わせで
チェコ料理を食べる
(店名はその名も「だあしゑんか」!)。
↓
4月30日(火)
打ち合わせで教えてもらって、
ダーシェンカの作者カレルチャペックについての書籍を購入。
↓
5月1日(水)
チェコスロバキアに住んでいたこともある
ロシア語同時通訳・作家の米原万理さんについての本を購入。
チェコやロシアの料理がたくさん出てきて気になる。
↓
5月10日(金)
米原さんが料理について書いたエッセイ集を購入。
装丁が絶妙だなあ、とクレジットを見たら
南伸坊さんのお仕事だった。
ふと高校生の時に伸坊さんの
『装丁』という本を読んだのを思い出す。
↓
6月1日(土)
というわけで『装丁』を購入。読むのは10年以上ぶり。
今になっても新鮮で、初めて読んだ時のことを
うれしく思い出す。
‥‥と、こんな感じで、
連想ゲームのように本を選んでいくようすが時系列で追えます。
「なんでこの本読んだんだっけ?」と
思い出せなくてモヤモヤすることがなくなりました。
自分にしか役に立たない記録ですが、
そもそも手帳は自分のためだものなあ。
【+αで楽しかったこと】
ライブに行く時に買ったお弁当の箸袋や
展示で買ったもののパッケージなども
ときどき貼っておきました。
▲すき焼き弁当の箸袋
▲靴下の名前が面白かった
「ライブに向かう新幹線ですき焼き弁当を食べてたら
富士山が見えたなあ」とか、
「国立科学博物館で恐竜展見たときに
古代微生物ソックスを買ったんだったなあ」とか、
ちいさなことを思い出して、楽しい。
▲本を借りた時に添えてあった付箋も貼っておきました。
【一年間書いてみての感想】
weeksは書き込みスペースがコンパクトなので、
感想がどうしても短くなります。
それがかえって良かったようで、
一年間とても気軽に続けることができました。
ひとことでも書いておくと、
「あ、自分はこの作品のここに惹かれたんだ」
「読んでいる時こんなことを思ったんだ」
と思い出せたし、
誰かに作品の話をしたい時も
ちょっと便利でした。
▲去年何冊も読んだ、東海林さだおさんの「丸かじりシリーズ」について。内容どころか、文庫裏の解説の感想です。
というわけで、
「文化的なこと手帳」は今年も継続。
2020年用に選んだのは
憧れのデザイナー仲條正義さんのweeksです。
いろんなものを読んだり見たり聴いたりして、
この手帳を膨らませるぞー!と、
意気込んでいる3月です。