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こんにちは、手帳チームのきむらです。
今年の手帳の特典、ほぼ日の百人一首は
親しみやすい和歌の数々に、
和田ラヂヲ先生描き下ろしのイラストがついて、
わたしがとてつもなく好きな仕立てです。
時間があるときは、読み札をトランプのように
すこし切って、そこから一枚ずつ引いて、
その歌に関連するほかの古典や漢文を
ひとり連想ゲームするのがたのしいです。
とくに唐との交流が盛んだった時期に
書かれた和歌は、その時代の漢文に
通ずるテーマが多いような気がします。
安倍仲麻呂が月を詠んだ歌ですが、
長安に滞在した際に親交があったと
伝えられる詩仙・李白からも同じように、
遠く離れた場所から故郷の月を
仰ぐ名句が残されています。
月出峨眉照滄海
与人万里長相随
李白は長く四川・峨眉山を離れていたとき、
長安で安倍仲麻呂と出会って、
お酒でも酌み交わしながら、
同じ月と互いの思郷の情を
おのおの、和歌と漢詩に託したのでしょうか。
和田ラヂヲ先生が描いた、ユーモラスと
かすかな郷愁を誘うイラストを見て、
連想ゲームはいつまでも止まらないです。