ほぼ日手帳 ニュース

販売情報、おすすめ文具の紹介、みなさんから教わった使い方など、手帳チームのメンバーが、日々さまざまな情報をお届けします。

【ハロー!ダウンロードシティ Vol.15】
年末年始に短歌を作ってみました。

こんにちは、ほぼ日のひらのです。
年末年始の企画と言いながら、
もう1月8日になりました。

ことしのお正月は
浜松の実家に帰省をして
のんびりと過ごしました。
帰りがけにふと思いついて、
年末年始の宿題にしようかなと
短歌の本をカバンに入れて帰りました。

歌人の木下龍也さんが書いた、
『天才による凡人のための短歌教室』
という本です。



木下さんの短歌の中でも、
情景が目に浮かんでくるような
発見のある歌が好きです。
たとえば、この本で紹介されている歌から
3首選んで紹介しますね。


七月、と天使は言った 
てのひらをピースサインで軽くたたいて

サラ・ジェシカ・パーカーさんが三叉路で
サラとジェシカとパーカーになる

どこへでも行けるあなたの舟なのに
動かないから棺に見える


31音の文字だけが並んでいるはずなのに、
風景を思い浮かべてしまいました。
やられたなあと思います。
せっかくなのでこの年末年始に、
短歌を作ってみようかとトライしました。

まずはダウンロードシティで
「俳句・短歌ノート」を印刷するところから。



縦書きで使える「俳句・短歌ノート」

そして、本をじっくり読みます。
気に入ったのはこのページ。
「一首で遊び倒せ。」の項目です。
ことばが外に出てみんなの目に触れるまで、
どのように推敲がなされているか。
削ったり、視点を変えたり、
という試行錯誤が書かれています。


P058「一首で遊び倒せ。」のページ

いざ短歌を考えようと思っても、
いきなり降ってくるようなものはありません。
とりあえず手帳にダーッと書いてみます。
ネタになりそうなものから、
単なるボヤキみたいなものまで。
いま見返しても、
なんでこれ書いたんだっけ、
という感じです。


短歌だし縦書きにしてみました。

このような感じで手帳に書いたり
スマホにメモしたりして
なんとか7首を作ってみました。




始まりはムシからでした
その後も切られ干されて甘い干し芋

雪は降るのか 降らんのか 積もるのか
少し降るけど 積もらないのか

百人の元住職に訊きました
「坊主三日目に辞めたくなる」

元日の朝も働く信号機
正月ぐらい休めパッポー

二の日の出 二の夢 二の売り 二の詣
初めだけかな ありがたいのは

家康は富士・鷹・茄子が好きなんだ
ぼくもパフェとか夢に見たいな

31字後に自爆する装置
「爆破マデ8、6、5、3」ボン!


うーーん、こうやって書き出してみると
もう少し粘ってもいいのでは、
という気になってしまいます。

「俳句・短歌ノート」は7行あるので、
毎日1首ずつを書いていけば、
1年が経つ頃には歌集ができてしまいます。
後で読み返したときに、
まだこれしか考えられていなかったんだな、
と未熟だった自分を笑ったり
あるいは発見があったりするかもしれません。

縦書きで何かを記録したい方、ぜひどうぞ。
それでは2022年も、
どうぞよろしくおねがいします。

【ダウンロードシティ】はこちらから
【俳句・短歌ノート】はこちらから