PLANET
網の目のある惑星。
おーい、
と呼びかけてみよう。

「お知らせ」

以前、Vol.3 でご紹介した、
インドの写真家Sharad Haksarさんのサイトに、
URLの変更がありましたので、お知らせします。
http://www.sharadhaksar.com/

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新作も、ぞくぞく登場!
わたしたちに紹介してくれた、
彼のお気に入りの作品「knots and crosses」も
掲載されています。
Haksarさんファンの方、要チェックですよ!

さて、
ただいま、次なるサイトを探査中!
しばし、お待ちくださいませ。

1999-05-09-SUN

Vol.3 「扉を開けると、そこは、ギャラリーだった」
    <その1>


『 Eye-Light Gallery 』


「ギャラリー」と聞いて、
みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

「シキイが高くて、入りづらい」
「一歩、足を踏み入れたら、タダでは帰れないのでは?」
...なんて思っている方、結構いらっしゃると思います。

もちろん、
いろんな種類のギャラリー/画廊とよばれる場所が
あるので、どういうジャンルの作品/作家を
扱っているのかなど、多少の下調べは必要になりますが、
多くのギャラリーは無料で、
しかも、身近に作品をみることができます。
作家の側も、有名無名を問わず、
自分の作品を人にみてもらうための恰好のスペースですし、
発表した作品に対してのダイレクトな反応を知るためにも、
重要な「場所」であることは確かです。

美術館などとは違った「アートの現場」が、
ギャラリーには確かに息づいています。

もちろん、サイバースペースにもありますよ。

山ほどあるギャラリーサイトの中から、
今回は、
インドの“売れっ子”写真家Sharad Haksarさんの
ギャラリーをのぞいてみることにしましょう。

その名は、「Eye-Light Gallery」。

このギャラリーは、
39枚の写真が5つの展示室に展示されています。
これらの写真はそれぞれ25枚限定エディションで、
買うこともできます。
(US$で500$だそうです。財力のある方は、どうぞ。)

さて、「OK」をクリックしたら、
昔の映画館のような、ちょっと古めかしい感じの
このギャラリーの入り口にたどりつきました。

次に「ENTER」をクリックして、 
重そうな扉をぎーっと開いて、中へ入ってみましょう。

ENTRANCE
(c)copyright 1998, Sharad Haksar

さてさて、
気になる作品はありそうですか?

「なんか小さくてよく見えないけど...」

御心配なく!
気になる作品に「ポインター」をもっていって
クリックしてみてください。

はい!
作品に、スポットが当たりましたね。
もう一度クリックすると、
その作品を大きな画面で見ることができます。

こんな風に、
それぞれの展示室をまわってみてくださいね。

順番にまわらなくても、
右に「現在地」の表示がでていますから、
そこから、お好きな展示室に行くことができます。

青のギャラリー
(c)copyright 1998, Sharad Haksar

黄いろのギャラリー
(c)copyright 1998, Sharad Haksar

ちなみに、
わたしのお気に入りは、
Gallery 5 にある「Balloon」という作品です。
風船は、青空にうかぶモノだけにあらず...
なんとも「パンク的なるもの」の雰囲気があって、
いい感じっす。

さ、ごゆっっくりとご覧下さい。

その間に、
わたしはHaksarさんにインタビューを試みます。

どんなお話しが聞けることやら?
おたのしみに。

<<<ATTENTION !! >>>

Haksarさん宛に質問などがある方、
まずはわたくしの方へメールしてください。

お忙しく、メールの返事がすぐにできないため、
Haksarさんへ連絡は、わたくし経由でしてほしい、
とのコトなので、
みなさま、よろしくお願いいたします。

1999-03-18-THU

Vol.3 「扉を開けると、そこは、ギャラリーだった」
    <その2>


『 Eye-Light Gallery 』



インタビューの前に再確認しておきたいコトがあります。
前回、文章の内容とエントランスの画像や展示室の画像が
リンクしているような書き方をしてしまい、
「エントランスの画像をクリックしても、開かない」
などの御指摘を受けました。

実際の「ギャラリーのサイト」へは、
この上にある「Eye-Light Gallery」の文字を
クリックすると、とべます。
まぎらわしい文章であったことをお詫びいたします。

さて、気を取り直して、インタビューです。
原文はこちら>>
    *今回は、Haksarさん御自身が
     このインタビューの模様を
     ファイルにまとめてくださいました*

Q1//このサイトを作ったきっかけはなんですか?
A//世界中のひとたちに届くように、です。

Q2//あなたは、現実世界とサイバースペースの両方で
 作品を発表していらっしゃいますが、
 作品を発表する際、“現実”と“サイバー”の間で、
 なにか「ちがい」というものがあると思いますか?
A//コンピュータのモニターでは、
 作品の実際のクオリティをつかむことはできないと
 思いますし、その写真の視点とかアイディアしか
 視ることができないという点で、
(実際に原物をみる、ということとは )
 ちがいがあると考えます。

masks

Q3//このような“ヴァ−チャル・ギャラリー”において、
 「長所」はありますか?
 また、「短所」はどうでしょう?
A//「長所」は、世界中に知ってもらえること。
 そして、異なる文化や国のひとたちとの交流かな。
 「短所」は、考え方が“だれか”からの受け売りになって、
 おまけに、そのことに気がつかないこと。


Q4// このサイトを通じて、 
 見知らぬ人との出会いも多くあると思います。
 特に、印象に残る出会いはありましたか?
 たとえば、ネットでなくては出会えないような、
 遠くの国に住んでいる人との出会い、とか?
A//そもそも(このサイトを始めたのは)、
 アートディレクターやデザイナー、
 あらゆる写真家との交流のために始めたんだ。
 突然、彼らとの「距離」というものが縮まったよ。
 実際、あなたが私に質問をしてきて、
 誰もが夢にも思わなかった速さで、
 その答えを受け取っているしね。


Q5//ところで、
 あなたは「デジタル・カメラ」を使っていますか?
 もし、使っているなら、
 例えば、従来の一眼レフのカメラではなし得なかった、
 新たな可能性が、「デジ・カメ」にはあると思いますか?
A//私は、デジタル・カメラを使用していません。
 (このサイト内の)作品は、
 一切デジタル・レタッチ(=修正)はしていません。
 普段、仕事には、
 ラ−ジ・フォーマットのカメラ(4"x5" )を使っています。
 私は、「デジ・カメ」が、
 じきに“フィルム”にとって変わり、
 よりよい結果を導くようになると思っています。
 そうは思いながら、未だに従来のまま、ですが。
 写真の質をよりよくすることが可能な広告の仕事では、
 画像を修正したり、質を向上させるためのソフトである、
 "Adobe Photoshop" を多用しています。


 
Q6//あなたのサイトを、
 あなたが会ったことがないであろう、
 多くの日本人が見ることになります。
 彼らに、メッセージはありますか
A//正直申し上げて、私は、
 日本の文化、伝統、庭園、“盆栽”、インテリア、
 そして、あなた方の勤勉さに魅力を感じています。
 私の国や国民は、あなた方から学ぶべきことが
 ─ヒロシマ・ナガサキを含めて、
 たくさんあると考えています。
 あなた方の国は、
 世界でもっとも力強く、先進的な国のひとつとなるまでに、
 長い道のりを経てきていますよね。


Q7//よろしければ、
 あなたの最新作の中で、もっともお気に入りの写真作品を
 われわれの読者の方達にみせていただけませんか?
A//私の最新作を同封します。
 気に入ってくれるといいけど。

>>>こちらが、その作品。

Q8//最後の質問です。
 あなた以外のサイトで
 最近お気に入りのサイトを紹介してください。
A//彼は、とてもすばらしい写真家であると思います。 
 http://www.ericmeola.com


<<<ATTENTION !! >>>
Haksarさん宛に質問などがある方、
まずはわたくしの方へメールしてください。

お忙しく、メールの返事がすぐにできないため、
Haksarさんへ連絡は、わたくし経由でしてほしい、
とのコトなので、
みなさま、よろしくお願いいたします。
<<< /ATTENTION !! >>>

Haksarさんにとっては、
インターネットにおける「距離」感が、
よりよい結果をもたらしているようですね。

インドの写真家、ということから連想して、
わたしは正直、
たとえば藤原新也さんの『インド放浪』的な世界を
想像していたわけですが、
このギャラリーの向こうには、
そんなステロタイプな考えを打ち砕く、
あたらしい「現場」が出現していたのでした。

さて、
われわれはインドに住むフォトグラファーのギャラリーに
おじゃましてみたわけですが、
「ほぼ日」サイト内にも
“凄腕”フォトグラファーの方々のコンテンツがあるのを
わすれちゃいけませんぜ、みなさん。

そして、
そのうちのおひとり、ホンマタカシさんが
「第24回木村伊兵衛写真賞」
を受賞されたニュ−スを知りました。
おめでとうございます!
この賞は、写真の世界じゃ大きな権威のある賞ですが、
きっとホンマさんは、今までと変わらずに
フットワークの軽い、ナイスな写真を
わたしたちに見せてくれるのでしょうね。

そんなビッグニュ−ス!をお祝いしながら、
次なる「探査」へと出かけるのであった。

to be continued... ...

1999-03-28-SUN

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