ポカスカジャンの脱線マガジン。

ツアー日記

8月23日(月)雨ぎみ 岡山〜広島

岡山では、呼んでくださった桑原さんのお世話で
ホテル滞在。のんちんと一緒のツインの部屋。
部屋割りまで気を使ってもらっているのか?
富山で省吾とケンカした一件は、
その後、なんとなく、だ。
大人げ、である。

周りのみんなに冷やかされる。

「早く仲直りしろよ」
「一緒に海、走ってこいよ」
「思いっ切り、殴り合いのケンカしろよ」

省吾とやったら1:9で負ける。
ましてや海など走ってられない。
俺達は“青春真っ只中”か!?

それでも助手席に乗って省吾の運転のナビをする。
だいたい僕は免許を持っていないのだ。
地図など見れるわけがない。
覚えているのは、小学校の時に習った桑畑の記号ぐらいだ。
桑畑は何処だ。
探してもない。
それより2号線を下って、
広島にナビゲートしなければいけない。

道に迷う。
変なバスターミナルみたいな所に迷い込む。
市営の大型バスが100台ぐらいいる。
低くドスの聞いたクラクションを鳴らされる。
車内はまたもや重い雰囲気に包まれる。
仕方がないので何台と並んだ市営バスの列の
一番後ろにポカスカ号もポツンと並ぶ。
その後ろにガンガン、バスがつけてくる。
列が動き出す。

「発車、オーライ!」

ちょっとテンションを上げて言う。

誰も笑わない。
雨が降ってくる。
車内はまた、雨漏りだ。

新井さんに地図を取り上げられた。

会場の広島オーチスには、夕方やっと着く。
ライブはここ最近の好調をキープ。
盛り上がる。
省吾とは、一緒に目くばせしながらギターを弾く。
ニッと笑う省吾。
思わず目をそらす。
恥ずかしい。

ライブ後「『ほぼ日』見てきました」と言う
ファンの人と話す。
「毎日見てます。頑張ってください」

そういえば、富山でもそういうお客さんがいた。
ありがたい。

夜は、広島でお世話になっている高橋さんに
街に連れていってもらう。
珍しく、キレイドコロ多数。
互いにメンバー同士で席の座り位置をけん制しあう。
大久保が勝つ。省吾は負けていた。
僕はWOWOWの射場さんにダメ出しをくらう。

「玉ちゃんは理性が強すぎるんじゃないの、
 ダメだよそれじゃ」
 
気がつくと辛口の日本酒が目の前にあった。
“津軽酔いのドアのノブ”に手をかける。

後ろのテーブルで、のんちんが女の子と
電話番号の交換っこをしてた。


(PSJ/玉井伸也)



『ほぼ日』読者による広島レポート

ラモスの引退試合中継も捨て難かったけど
行ってきました。PSJ in 広島。

雨の降る中バイクかっ飛ばして会場へ着いたのが
開演15分前。
慌てて中に入ると既にお客さん半分以上埋まってて
一人でいったわしは何か寂しさを感じてみたり。

しかしながらその不安も一瞬で吹き飛ばされることになる。
始まってしまえば笑いっぱなし。
とにかく全員で盛り上がっていることを常に実感。
一人で漫画読んで笑ってる奴は気持ち悪いというが
そんなこと全く持ってお構いなし。
声に出して笑える。
顎が疲れるまで笑い続ける。
なにせPSJなのだから。
同じコミックでもバンドなんだ。お笑い芸人なんだ。
とにかく一人で笑うことが許される時間だった。

『ほぼ日読んでますよ』
その一言だけはどうしても伝えなくてはと思い
帰り際にちらっと話し掛けてみる。
CD買わなかったわしなのに
「ありがとうございます!」
そう云ってくれたPSJのみなさん、
何をおっしゃいますか。
『こちらこそどうもありがとう。』

帰るときにはすっかり雨も止み、少し笑みをこぼしながらも
家にかえって気が付いたこと。
『傘を忘れた〜!!!』

(maruchang)

p.s.
大久保さんは「田中邦衛」のモノマネもできると見た。

1999-08-28-SAT

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