ポカスカジャンの脱線マガジン。

ツアー日記

8月29日(日)晴れたり雨だったり 福岡〜松山

今日は移動日。大分経由でフェリーに乗り松山に入る。
4時間弱の船旅だ。
フェリーの出発時刻までの間、岸壁で釣りをする省吾。
何艘もの大型フェリーが停泊する慌ただしい港で
釣り糸を垂れている。
しかもブラックバス用のルアーフィッシングだ。

「いや、やるだけやってみるよ」

と省吾。そのチャレンジ精神の根拠が何なのかわからない。

待っているのも何なので新井さんとのんちんと3人で
コインランドリーに行く。かたくなに

「釣りしてる」

と言い張る省吾。
洗濯・脱水から乾燥までおよそ2時間弱。
戻ってくると直射日光をまともに受けた真っ黒の省吾が
汗だくでこっちを恨めしそうに見てる。
もうすでに釣り竿はキチンと折りたたんである。
先っぽに変な虫の形をしたルアーがプランプラン揺れてた。

フェリーに乗込むと船内は大型トラック(11トン級)の
トラック野郎達の天国だ。
食堂はトラック野郎達のあおる酒の匂いでプンプンしてる。
皆一様にランニングシャツ型の日焼けで、
このごっつい腕であのでかいワッパを回している人だなぁと
実感させられる。鼻も真っ赤だ。
すぐにトナカイを連想したが、いや違う。
トナカイではない。バッファローだ。

船内の案内所で松山市内の情報を聞いていると、
横からバッファローが入ってくる。

「松山ァ、アレァ俺んとこやってらァ、
 柴田のとこと一緒にィ」

日本酒のキツイ匂いがする。
それにしても俺のところで何をやってるのだ。
だいいち柴田さんって誰だ。
ワハハの柴田さんのことか?
意表を突かれて躊躇してると、
いつのまにかバッファローの大群に囲まれていた。
皆それぞれの松山観を語り始める。
戸惑う僕と案内所のお姉さん。

「あ、そうだ」

何かを思い出したような小声芝居をして
バッファローの群れから脱出する。
二等船室に戻ると、新井さんものんちんも省吾も寝てる。
さすがにみんな疲れているのかな?

松山に着いて今日の寝所を確保するために奔走する。
1泊2500円のビジネスホテルを見つける。
これなら健康ランドより安い。
駅から小路を入った裏通りのホテルだ。
共同浴室で、備え付けのトイレは座ったままの状態では
狭すぎて手がうしろに回らないほどの大きさだ。
ドラゴンアッシュの『グレイトフルデイズ』を
思わず口ずさむ。

♪悪そな奴と 大体同じ裏の道 歩き見てきたこの街♪

明日は一日中松山のテレビ・ラジオまわりの
キャンペーンだ。駅前にあったバッティングセンターに
行きたかったけど、やめる。

今はちょうどツアー折り返しだ。
北海道の帯広のあとのワークショップ
(ワハハ本舗主宰 喰始プロデュース。もちろん
PSJ参加。現在参加者募集中!!)を経て
新宿プーク人形劇場2DAYSから10月3日の
横浜サムズアップまであと1ヶ月。
 
長いんだか短いんだか解らない。
旅はまだ続く。
オン・ザ・ロード'99。
ローリング・ダウン・トラベリング・バンド。

なんだか浜田省吾みたいだ。
 
(PSJ/玉井伸也)

1999-09-04-SAT

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