ツアー日記
10月2日(土) 東京在住
9月29日からの続き。
プークのライヴの後会った彼女は、
10年前に俺のバンドを見に来ていた娘だった。
彼女はテレビで今の俺を見てビックリしたそうだ。
しかもそれはギラギラしたバンドマンから芸人への転身、
「Oh! イエ〜〜〜」から
「はい、どうも〜〜〜」への転身に対して、ではなく、
ポカスカジャンというバンド名に対してのものだったのだ。
でも当の俺には覚えがない。
何でバンド名にビックリするんだろう?
その後、プークの前で汗だらけの体のまま
彼女と30分以上話し込んで、ようやく思い出した。
そう、俺は10年前に創った「一発録ってボロもうけ」
というデモテープに『ボカスカジャン』という曲を
おまけで入れていたのだ。
確かこれはレコーディング中に遊びで創った曲で、
ライヴではやってないはずだ。
「ボカスカジャン」
意味のない言葉。当時の思いつきの言葉。
これは俺は3年半前に、今のバンドの名前にしていたのだ。
無意識のうちに。
実はポカスカジャンはポカスカジャンになる前に、
ボカスカジャンの名前で一度だけ人前に立っている。
もっと言っちゃうと、バンビーズという名で
初めて人前に立っている。一日だけ。
(バンビーズは、そのうちディズニーからクレームが
来るだろうと言う事で、その名を断念した。)
実を言うと、俺は昨日その娘と待ち合わせして、
その「ボカスカジャン」という曲の入った
テープを入手した。
あそびで創っただけあって、歌詞・曲とも
笑ってしまうが、何となくボカスカジャン
(ポカスカジャン)という言葉の響きに対する
自分のイメージが解った。
その歌詞からすると、
ボカスカジャン!! ボカスカジャン!! 行け!!
そろそろ 俺達の 足元が 落ちつかねえ
だからボカスカジャン!! ボカスカジャン!! 行け!!
俺達ゃ この日の為に 生まれてきた様な もんだからな
だからボカスカジャン!! ボカスカジャン!! 行け!!
俺達がボカで お前らがスカだ
まとめてボカスカジャンだ!!
だからボカスカジャン!! ボカスカジャン!! 行け!!
何じゃこりゃ。
でも何となくこのボカスカジャンという言葉には
一生ライヴバンドでいたい、
POPな中に毒を持っていたい、
パンキッシュな存在でいたい、
などの願望が入っていた様に思う。
この気持ちは今でもホボ変わっていない。
さぁ明日はツアー最終日。
ワインでも飲むかナ、カパ君。
(PSJ/大久保乃武夫)
P.S.
カパ君とは、家で飼ってる犬の名前。
(犬は犬でもポスター)
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