たくまたまえさん(たまちゃん)の
らっきょう漬けレシピ

  <材料>(2000mlの広口瓶1瓶分)

 らっきょう 1kg
 酢 4合(720ml)
 みりん 1合(180ml)
 塩 1/2カップ
 砂糖 3合(310g)
 鷹の爪 1~2本

(1)らっきょうが、家にとどく。

(2)らっきょうの外皮をはがしながら1片ずつ分け、
   根と芽の部分を切り取る。

(3)(2)を水でじゃぶじゃぶとよく洗う。

(4)ちまちまと、皮をむく。

(5)きれいに洗いザルにあげ、
   ふきんで水気をとってから瓶に入れる。

(6)ホーローまたはステンレスの鍋に
   みりん、酢、塩、砂糖を入れてひと煮立ちさせ、
   熱いうちに(5)の瓶に注ぎ入れる。

(7)しっかりと瓶のフタをすれば、仕込みは完了。
   冷暗所で保存しておき、
   1ヶ月頃からだんだんと
   食べられるようになっていきます。

<らっきょう漬け当日のスケジュール・準備するものを見る>

 


ほぼ日 たまちゃん先生、
今回は、よろしくおねがいします!
たくま はい、よろしくおねがいします。
‥‥だけど、それにしても
「らっきょう漬け中継」なんて大丈夫でしょうか。
らっきょう漬けって、けっこう地味よ?
ほぼ日 (笑)。大丈夫です。
というのが「ほぼ日」の乗組員に
「らっきょうを漬けたい人!」と声をかけてみたら、
思いのほか、ずいぶん多くの人が
「じつは漬けてみたかった!」なんて言いながら
参加することになったんです。
だから、ほぼ日の読者のかたにも
「この機会に漬けたい!」という人は
ある程度いらっしゃる気もしていまして‥‥。
たくま いいきっかけにしてもらえたら、いいですね。
ほぼ日 はい! みんなでわいわい作れたらと。
たまちゃん先生は日々、
いろんな保存食を漬けていらっしゃいますが、
らっきょうについては毎年
だいたいどのくらいの量を漬けるんでしょうか?
たくま わたしの場合はたくさん漬けるから、
去年でええと‥‥120キロ?
ほぼ日 120キロ!
たくま そうなんです。
だからわたし、シーズン中はずーーっと
らっきょうをむきつづける毎日なんです。
キッチンのシンクでむいて、
飽きたらちょっと場所を変えて、
今度はリビングでむいて‥‥というのを
1ヶ月強の期間、延々やるんです。
鳥取の農家さんから、
らっきょうが数日ごとに10キロ単位で
届くようにしてもらって、
毎日毎日、むきつづけるんですね。
そして漬けたものを、個人的におこなっている
「らっきょう友の会」の人たちに
順番に送っていくんです。
ほぼ日 「らっきょう友の会」というのは、
どういうものなんですか?
たくま もともと自分用にらっきょう漬けを
作ってたんですが、
いちど知り合い関係だけでやった
小さなフリマに出したことをきっかけに、
「おいしいおいしい」「買うから分けて」
みたいな人が増えちゃって、
いろんな人に送るようになったんです。
会員は友人・知人だけですけど‥‥
いま、50人くらいいます。
ほぼ日 個人的に作っていたものが、
いつの間にか50人分のものを作るように!
たくま そう、ひとりひと瓶分とかで、
できた順に送っていくんですね。
それで、好みによるけど、
「1ヶ月後くらいから食べてください」という感じです。
ほぼ日 たまちゃん先生は、らっきょう漬けについては
どのようにしてはじめられたんですか?
たくま ずっと、夫のお義母さんが毎年
自分で漬けたらっきょうを送ってくれてたんですが、
それがすごくおいしかったんですね。
だけど、らっきょう漬けってちょっと手間がかかるから、
あるときお義母さんが
「歳だし、もう漬けられない」と言って
やめちゃったんです。
それで「それは困る」と言ったら
「たまちゃん、自分でやりな」と言われて
作り方を教えてもらったんです。
ほぼ日 つまり、旦那さんのお義母さま直伝の
らっきょう漬け。
たくま そう、なんだけど、話を聞きにいってみたら
「はい、これ」と言われて、
紙の色がまったく変わってしまってるような
昔の新聞の切り抜きを渡されたんです。
そこに載ってたのが、ものすごくざっくりとした
らっきょう漬けのレシピで。
そのとき義母からは
「たまちゃん、このレシピ誰にも教えたらあかんよ」
と渡されたんですけど、
「(お母さん、これ新聞のネタなんですけど‥‥)」
みたいな。
ほぼ日 (笑)
たくま だけどお義母さんに聞きつつ作ってみたら
やっぱりおいしくできるから、
そこからわたしも毎年作るようになって‥‥
と、そんな感じですね。
ほぼ日 なるほどです。
‥‥今回、「ほぼ日」の読者のかたでも、
「やってみたい!」というかたは
ぜひそれぞれにらっきょうを準備してもらって、
当日いっしょに漬けようと思っているのですが、
準備に際して、だいじなポイントはありますか?
たとえば、らっきょうはどこで買えばいいかとか。
たくま らっきょうじたいはスーパーとかで売っているから、
そういったものを買ってもらえばいいと思います。
また、いい材料が欲しかったら
ネット販売しているところを探して
手に入れるのもいいと思います。
ほぼ日 はい、らっきょうはスーパーで買うか、
ネット販売で手に入る。
たくま ただ「できるだけ漬ける直前に買う」のが
おすすめですね。
漬けるまで日があるときは、
新聞紙とかにくるんで真っ暗にして、
涼しい場所に置いておいてください。
明るい場所とかだと芽が出ちゃうので。
ほぼ日 はい、らっきょうは直前に買い、
明るい場所に置いておかない。
たくま そして、漬けるための調味料は
どこのスーパーでも買えるような
「すごくふつうのもの」を強くおすすめします。
ほぼ日 「すごくふつうのもの」ですか。
たくま そう。じつはわたし、
はじめて自分でらっきょう漬けを作ったときに
「奮発しよう!」と思って
こだわりのお酢とか、きび砂糖とかを用意して
ぜいたくに作ってみたんです。
そしたら‥‥もうなにがなんだか、
義母のらっきょうと違う
よくわからないものができちゃった。
ほぼ日 ああ(笑)。
たくま それで反省して、次の年にものすごく一般的な
お酢とかお砂糖とかを使ってみたら、
ものすごくおいしくできた(笑)。
だから、らっきょう漬けに関しては
ふつうに買えるスタンダードなお酢などを
使うことをおすすめします。
砂糖もふつうの白砂糖でいいし。
みりんは、みりん風調味料ではなく
本みりんなら、なんでも。
ほぼ日 漬けるための保存瓶は
どういったものを選ぶといいですか?
たくま 瓶は、口の広いガラス瓶で、
かならず密閉できるものにしてください。
フタは金属などではなく、
パッキンがついているようなものが
いいと思います。
お酢の力ってすごいから、ずっとつけてると
金属とかだと腐食しちゃうんです。
個人的には、瓶詰め容器の老舗の
「セラーメイト」というブランドの瓶が
いちばんいい気がしてますね。
ほぼ日 鍋はこれ、といったものがありますか?
たくま そうですね、漬け液を沸かす鍋は
ステンレスかホーローのものを使ってください。
お酢を使うので。
ほぼ日 ほかに、なにか注意するところは
ありますか?
たくま そうですね‥‥
あと、漬ける過程で、らっきょうの匂いが
けっこう手につくので、
数日間、手はずっと臭ってます。
自分じゃ慣れちゃって、気づかないんだけど(笑)。
あと、漬けてからしばらくは瓶の保存場所が
しっかりらっきょうの香りになります(笑)。
ほぼ日 そんなにですか。
たくま そうですね、あとで落ち着きますけど、
強い匂いはあるものだと思ってもらったほうが。
でも、そのくらいかな。
いま話に出た

・らっきょうはできるだけ直前に買う。
 買ったら新聞紙などに包んで
 暗くして置いておく。
・調味料は一般的な、どこでも入るものを。
・保存瓶はガラスの密閉できるものを。
・鍋はステンレスかホーローのもので。

くらいを注意してもらえば、いいと思います。
あとは、がんばって当日むいてもらえれば。
ほぼ日 わかりました。
では、いっしょに作ってくださるみなさーん、
そのあたりをぜひご注意いただけたらと!
たくま 6月13日(土)ですよね。
たのしみです。
ほぼ日 ではでは当日、よろしくお願いします!

(それではみなさま、それぞれに
 必要なものを準備しておいてくださいね。
 それでは本番6月13日(土)、たのしみましょう!)


  本番までに、準備してほしいもの。


11時頃~ 

らっきょうを洗ったりなど、下準備。

14時頃~
みんなでらっきょう漬けスタート!

16~17時?
らっきょう漬け完成予定。
(「ほぼ日」では完成のタイミングに合わせて
 おつかれカレーも準備予定です)

 

〔材料/2000mlのもの1瓶分〕
 ・らっきょう 1kg
  ‥‥スーパーのほか、ネットでも買えます。
   できるだけ漬ける直前に買い、
   買ったらすぐに新聞紙などにくるんで
   冷暗所に置いておいてください。
 ・お酢 4合(720ml)
  ‥‥近所のお店で手に入るもので。
 ・白砂糖 3合(310g)
 ・みりん(本みりん) 1合(180g)
 ・塩 1/2カップ
 ・鷹の爪 1、2本

〔漬けもの容器
 ・ガラスの広口瓶(2000ml用)
  ‥‥きちんと密封できるもの。

〔調理道具〕
 包丁、まな板、鍋、ザル、ボウル、ふきん
 鍋はステンレスかホーローのもの。酢を使うため。




 

<たくまたまえさんの、漬け物の本>
たまちゃんの保存食
-季節を楽しむ12カ月の台所仕事


季節の保存食作りがライフワークの
「たまちゃん」の保存食レシピ集です。
らっきょう漬けをはじめとする、
作っておいしい、春夏秋冬それぞれの
全86品のレシピが掲載されています。

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