最も効果的で、しかも永続的にコストを下げる方法は、
大量仕入れでコストを下げるというやり方。
例えば、マクドナルドが100円で
ハンバーガーを販売したとき。
ビックリしました。
バンズ1組、
ハンバーガーのパテを1枚、
ケチャップやピクルスを買い揃えるとして、
一体いくらかかってしまうのか?
一般の人がスーパーマーケットで
同じようなものを買い揃えたとして、
原料費だけで100円は越えてしまう。
つまり、立派な原価割れ。
さすが日本で一番大量にバンズやパテを
仕入れることができるチェーンならではの
価格戦略だなぁ‥‥、って
業界のみんなはとてもうらやましがった。
ただ、どう工夫をしても
「料理のおいしさに比べて安い」ということは
それだけ「利益が減る」というコト。
減った利益を取り返そうとすれば
当然、沢山売らなきゃいけなくなっちゃう。
薄利多売という、あれです。
おいしいモノを安くすればたくさん売れる。
たくさん売れるけど、
利益を沢山だすためにはもっと売らなきゃいけなくなる。
もっと売るためにはもっと安くしなくちゃダメで、
安くするともっと沢山売らなくちゃいけなくなる‥‥、
っていう無限地獄に突入しちゃう。
しかもそこでちょっとした心の迷いがでてしまう。
お客様を喜ばせようとするサービス精神が、
ライバルを出しぬいてやろうという
野心にかわってしまうのですね。
はぁ、切ない。
また来週といたしましょう。
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