#7 ザ・コレクターズ
今日から数日は、今回のライブ
「ロック・ジャパニーズ」に登場予定の
アーティストのかたがたへのインタビューになります。
今回は、ザ・コレクターズのみなさんの談話ですよ。
THE COLLECTORS
http://www.mistrals-music.com/ (オフィシャルサイト)
ザ・コレクターズの加藤ひさしは矢沢永吉の
1999年のアルバム
「LOTTA GOOD TIME」以降、
通算17作品の作詞を担当してきた。
その数々のコラボレート作品の中から
「ロックンロール・バイブル」をカバー。
制作時の思いの丈をぶつける。
また、良き、アドバイザー役を買って出たギタリスト、
古市コータローはこれで実に2度目の
矢沢トリビュート参加となる、快記録を達成。
今回は「ロックンロール・バイブル」をトリビュート。
★original track
from「LOTTA GOOD TIME」TOCT-24420(8/6/99)
----矢沢永吉さんを知ったきっかけは?
加藤
僕はですね、もう、自分が中学生の頃だから
70年代の半ば、前半っていう感じですかねぇ。
ぼく自身はキャロルのレコードが最初なんですけど、
これがちょっと失礼なんですけど
買ったことがないんですよ。
古市
けしからんですねぇ。
加藤
いや、友達の家に遊びに行ったら、
ちょうどそのお兄さんがキャロルのマニアで
たくさんレコード揃えてあって、
それをその友達の家のステレオで
聞いたっていうのが最初ね。
すごいよかったですねえ。
当時ビートルズとかすごい好きだったんですけど、
そういう初期のビートルズっぽいイメージがあって、
で、結構よく聞きましたよ。
それがぼくには初体験なんですけどね。
----ヤザワさんのルックスに
興味示したりしませんでしたか?
加藤
まあでも初期のビートルズの
テディボーイふうな感じだったんで、なんか
普通にロックンロールのバンドだと思ったんです。
あんまりこう、今のビジュアル系ほど
びっくりはしなかったですね(笑)。
どうなの?コータロー君の方が詳しいじゃん。
古市
ま、時代がね、ああいう、なんていうの?
リーゼントに革ジャンっていうのが
かっこいい時代だったからね。
だから先端的なイメージでしたけどね。
加藤
キャロルデビューと共に聞いてたの?
古市
いや、あの、音聞いたのはやっぱり
加藤
あとなんだ。
古市
ヤザワさん個人としての方が先ですね。
加藤
既にキャロルは解散してた?
古市
してたしてた。
加藤
なるほど。
小里誠
一般的なヤザワさんの感じっていうのは
知ってたんだけど、ま、とにかく
この人(古市さん)がめちゃくちゃ詳しいんで。
加藤
確かにね。
小里
人となりを詳しく教えてもらってより好きになりましたね。
加藤
全て教わったの、君に。
古市
そうすねぇ。
----人となりはどう教わったんですか。
小里
もういろいろあの…。
加藤
編集されたビデオとか…。
小里
逸話からいろんな…。
彼がヤザワの本を読んだりとか、
気になるフレーズとかライブのMCとか、
酔うと必ずやってくれるんですよ、耳元で。
全然頼んでないんですけどね(笑)。
それで、かなり身近には感じてたんですけど…。
古市
確かに。
----阿部耕作さも、やはり古市さんから教わった?
阿部
そうですね。
編集したビデオをぼくは
2本くらい彼からもらってるんですけど、
ずいぶんいろいろまたそのビデオの
どこを見たらいいかっていう
インフォメーションももらって、
レクチャーもされ……。
はい、特にMCの部分ですね。
----御覧になってみて感想はいかがでしたか?
阿部
いやーやっぱりすごい魅力的な人だなぁっていうのを
いつも思うんですけどね。いつの時代のを見ても。
----トリビュートアルバム、
自分達の曲が出来上がってみて
仕上がって聞いた感想を教えてください。
加藤
まず今回はちょっとコレクターズっていう名前で
参加しなかったんですけどね。
実は僕がここ近作ヤザワさんから
詞を依頼されたっていうそういうおつきあいと、
あとコータロー君があまりにもマニアックな
ファンだっていうのがあったんで、
二人でやったんですけども。
まぁ、自分で詞を書いた曲をカバーしたんで、
そうですねぇ、ヤザワさんが仕上げたものよりも
自分の詞のイメージに近い感じのサウンドに
したいなと思ってたんですよ。
で、まぁ、ぼくらが好きなのが
結構60年代のロックだったりするんで、
そういうテイストで仕上がったらいいなあと。
で、まあ『ロックンロールバイブル』って
曲をやったもんですから、すごいなんか、
僕らが思うロックンロールっていう
その言葉の響きが持ってるドライブ感って
あるじゃないですか。
それをとにかく出したくて仕上げたんですけど、
結構よくできましたね。
何かちょっと昔のローリングストーンズを
聞いてる感じで、ちょっと好きなんだけど。
古市
うん。
加藤
作業自体もすごいおもしろかったし。
あんまり人のカバーってやったことがないので、
余計に無責任っていえば無責任じゃないですか、
自分達の曲をやるよりも。
だから楽しみの方が多かったですね。
古市
そうですね。
みんな昔の曲を絶対やると思ってたんで
新しい曲でいこうっていうのは
作戦としてあったんですけどね。
----かなりヤザワさんをお好きみたいなのですが、
お好きであるがゆえに、手がここまで行けないって
いうようなことはあったんですか?
やんちゃはできないとか…。
古市
やっぱりあの、もうちょっと宇宙人的な存在なので、
ほんとはいないんじゃないかな、ぐらいの感じで、
やりにくいってことはなかったですけどね。
本人が当然聞くんでしょうけど、
まあちょっとヤバいなとは思ってたんですけど。
ええ。途中でビデオレターとか撮ったんですけど。
加藤
ビデオレター撮ってる時の方が緊張してたよね。
古市
ステージ上にはよく呼びかけるんですけど、
あんまり気づいてもらえないですからねえ。
昔、警備員やったことあるんです。
ヤザワさんのコンサートで。
・・・当時のギターの木原さんと
すれ違いましたけどね。
----ご自分にとっての矢沢永吉っていう
アーティストの存在はどういうものでしょうか?
加藤
そうですねぇ、もう正直、ぼくはあんまり
全部のアルバムを聞いたことはなかったんですけど、
今度仕事を初めてさせていただいて、そうですねぇ、
なんかそのガッツ溢れる感じ、
ロックンロールに対しての
愛情とか情熱っていうところで、実は
自分とそう遠くない人なんだなっていうのが
すごい意外だったんですよ。
だからまあ世界中でロックンロールが好きなヤツは
みんなこうなのかなってちょっと思ったりして。
小里
僕はもうやられましたね。
ライブはもう、2〜3度見にいったんですけど、
パフォーマーとしても、こんなスゴイのかっていうのを
もっと早く知っていればってちょっと思いましたね。
古市
そりゃ、音楽続ける上でで
やっぱりこう励みになるっていうか。
目標っていうと、ちょっと違うけど、
あの人がいたので自分がやろうと思ったのは
確かだし、そういう意味ですごくヤバいですね。
加藤
(笑)
インタビュー:伊藤亜希
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