ロック・ジャパニーズ
の作り方。


#12 少年ナイフとハイロウズ。


いよいよ本番は日曜日になります。
次回からは、マネージャーとは
どういう仕事をしているのか、という
ほぼ日でしか特集していないような内容を
お届けしていく予定なので、お楽しみにね。

今回は、少年ナイフとハイロウズのインタビュー!
さっそく、どうぞ。



少年ナイフ

http://www.mmjp.or.jp/knife/
(オフィシャルサイト)

世界制覇を終え、更なる標的を宇宙に向ける
ウルトラエキセントリック・
スーパーカルト・パンク・ポップバンド。
新世紀を迎えそのサウンドはますます複雑系に。
向かうところ敵無し。注意セヨ!
今回は「HURRICANE/止まらないHa〜Ha English Vers」
をトリビュート。

★original track
 from「FLASH IN JAPAN」9 25384-2(5/18/87)
from「FLASH IN JAPAN」TOCT-24280(12/24/99)



----CDに参加してみていかがでしたか?

直子
「トリビュートアルバムの誘いは
 いままでいっぱいあって、
 例えばアメリカのアニメの
 パーパフガールズとか
 バートバカラックのトリビュートとか
 カーペンターズのトリビュートとか   
 いろいろやらせてもらって、
 それ全部あの外国のアーチストとか
 外国の企画のアルバムなんですけど、
 このJOYRIDEでは
 日本のアーチストのトリビュートに   
 初めて参加っていう事で、
 どんなんかなと思ってたら、
 やってみたら楽しくできました」
 
----選曲理由とかアレンジとかは
  どういう感じで進んでいったんでしょうか。
  
直子
「はい、えーと、
 このお話をもらって矢沢さんのアルバムを
 一通り聞いて、
 その中でフラッシュ・イン・ジャパンっていう
 アルバムがあって、これは80年代に
 矢沢さんがアメリカ進出を意識して作った
 英語の曲ばっかり入っているアルバムで、
 その中でもあのハリケーンっていうのが
 とってもしっくり来るなと思って。
 ですごいなって思ったのは、
 あの矢沢さんの歌の英語の発音が
 すごいネイティブみたいできれいだった。
 で、私たちはちょっとヘンテコな発音に
 なっちゃったけど、
 とにかくこの曲をナイフ流にやったら
 すごいおもしろくなるぞと思って
 ピックアップしました。

----どこにポイントを置いて
  アレンジを考えてるんでしょうか。

直子
「えー、アレンジはやっぱり
 70年代ディスコしかないという事で。
 何で70年代ディスコかって言ったら
 最近ずっとここ数年間わたしが
 はまっているテーマで、
 いろいろ最近ユーロビートにのして
 踊りとか踊るのが流行ってますよね、
 パラパラとか。   
 でも、そんなんじゃなくて
 もっと70年代の、何て言うかな、
 メロディとかアレンジがこう、
 怪しい感じの、単純じゃなくて
 怪しい感じが好きだなと思って、
 そういう感じにしようと。
 テーマは、あの、ビージーズですね。
 ファルセットの所とか、
 あと最後の方に全部
 自分で打ち込んで作ったんですけど
 パーカッションとかを
 かなりヤバい系に作ってみました」
 
----あの曲のオープニングでですねぇ、
  矢沢さんとの電話のやりとりの絡みが
  あったりするんですよね。

直子
「やっぱりいくらトリビュートアルバムといっても、
 本人がちょっと出てたら
 そのアルバムの売り上げもよくなるかなと思って。
 それはあとからちょっと思ったんですけど、
 とりあえずせっかくやるんだったら、
 かの大スターの矢沢さんに出てもらおうという事で、
 じゃ、あのどういう絡みがいいかなというので
 一緒にディスコ行こうって誘ったら
 どうかなと思ってやってみました。

----電話でのやりとりという事なんですけど、
  それはまたどういう意図というか、
  どういう流れで
  電話のやりとりになったんですか?

直子
「一緒に遊びに行きたい時には、
 最近携帯のメールとかするけど、
 直接電話する方が70年代っぽいと思って
 電話にしました。
 そいで、あ、私達はどういう答えが
 矢沢さんから返ってくるかっていうのを
 全然知らなくて、向こうのテープができるまで
 すんごい楽しみにしてたんですけど、
 返ってきたらすごくやさしいコメントで
 一生懸命カッコよくやってくださって、
 感動してます。

 あの電話のやりとりは
 こっちで録音して、向こうで録音して、
 同時に電話でやりとりしたわけじゃないけど、
 あとから聞いてみて、
 あ、何かすごいイケてるわーと思いました。

 矢沢さんについては、
 今までは特に接点はなくて、
 TVのCMとかで見たりとか、
 映画に出てはるのんをちょっと知ってたりとかして、   
 すごいスターやなあというふうに
 思ってたりとかしたけど、
 ロサンゼルスに行った時に
 日本料理店でたまたま見かけて、
 本物もすごいカッコイイなあと思って。

 やっぱりすごいスターっていうことで
 カリスマ性があって、
 いてはるだけでパルスを感じるという。
 すごいと思ったんですけど。
 あと音楽的には
 日本のミュージックシーンっていうと
 カテゴライズしたがるけど、
 矢沢さんの音楽っていうのは
 どのカテゴリーにも属してなくて、
 一人だけあまり他に追随を見ない感じ…。
 その一人で、自分のスタイルを
 ちゃんと確立してはるっていうのは
 すごい大変な事だと思うし。
 少年ナイフもあんまり何系っていうのに
 属してなくって、
 そういう面からとっても共感を覚えます。

----トリビュート盤を聞いてみて、
  いかがでしたか。
  
直子
「やっぱりこのトリビュート盤には
 すごいおもしろいアーティストが
 いっぱい寄って作ってるし、
 そのそれぞれのアーティストが
 自分達の個性もちゃんと出して
 矢沢さんの曲のいいところも
 ちゃんと残してて、素晴らしいと思います。
 全部いいです。はい。

----で、そのトリビュートアルバムのライブが
  今度いよいよあるわけですが、
  ライブに参加するにあたっては
  いま、どういうことを思っていますか。

直子
「そうですね。
 あの、トリビュートアルバムの
 ライブイベントなんで、とにかくみんなで楽しく、
 いろんな人が集まって醸し出されるエネルギーと
 楽しさを、みんなで感じてほしいと思うことと、
 少年ナイフのロックに対するアティテュードを
 ちょっと見てほしいと思います。

 ・・・カラオケで
 「乗ってくれハーハー」
 っていうのがオハコになりました。
 がんばります、ライブ。
 よろしくお願いします」

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↑THE HIGH-LOWS↓


言わずしれたロックンロール・バンド。
その徹底したポリシーと熱いスピリッツは
業界のメインストリームにいながらも常にパンクス!
今回は「ルイジアンナ」をトリビュート。

★original track
 from「ルイジアンナ」PHCL-3027(3/25/73)
 from「TEN YEARS AGO」 WPCL-207(11/28/85)



ヒロト
「ザ」

全員
「ハイロウズです」

----トリビュートに参加しちゃいきさつ、理由は。

ヒロト
「えーと、なんとなくです。頼まれたんです、はい」

----やってみた感想は?

ヒロト
「楽しかった」

---9/2のイベントに向けてどう思いますか?

ヒロト
「楽しみにしてます」

---矢沢さんに対する思いは?

ヒロト
「好きです、がんばってください
 では、ライブで会いましょう。
 ・・・ザ」

全員
「ハイロウズでした」

 
 
インタビュー:伊藤亜希

2001-08-29-WED

YAZAWA
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