#13 マネージャーという仕事(その1)。
※現在、↑のように、ヤザワさんのポスターが、
渋谷東急東横線ホームをジャックしているんだよ!
新アルバム『YOU, TOO COOL』(9月27日発売)
のポスターで、エーちゃん本人の手形つき!
しかも手形部分のみ取っていっていいモノなんだ!
ポスター貼りつけ日午後には、既にすべて、
手形は誰かが持っていきましたが、もしかしたら
もう一度、貼られるかもしれないので要チェック!
あなたもエーちゃん手形を手に入れられるかもよ!!
モンスタートリビュートライブ、
「ロック・ジャパニーズ」(9月2日日曜)は、
「ほぼ日」のスタッフ数名で目撃をしたかぎり、
本人登場・矢沢永吉さんの圧倒的な存在感が
とにかく印象に残るというコンサートになりました。
ラストの「エーちゃん!」コールから
本人登場後終演までの爆発的な盛りあがりには、
ヤザワさん初体験の人たちでさえ、
鳥肌ものでもりあがっていたようでしたよ!!!
ライブから帰る人たちの感想に
そっと耳を傾けていた限り、みなさん
そんなことをおっしゃっていました。
ほぼ日に届いた感想の中から、
代表的なものを、一通ご紹介いたします。
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・ライブの最後に、ヤ・ザ・ワ!がでましたねえ。
存在感が圧倒的でしたねえ。
会場が、ドーーン!!って感じで
初めて総立ち状態だったと思います。
俺も、わけわかんないけど立ち上がって、
近くにいたリーゼントでビシっとキメタ兄ちゃんの
「永ちゃん!永ちゃん!」コール
(しかも、なぜか客席向きで)に、
まんまとのせられて一緒に叫んでました。
「お祭り」って感じでしたねえ。
華やいだ空間に一瞬で変わりましたねえ。
これは、なんか、ほんとに、
わけがわかんないんだけど、そうなりましたねえ。
はっきりいって、ほとんど永ちゃんを知らない僕ですが、
この雰囲気は
「ああ、コレが永ちゃんか(そして、そのファンか)」と
「日本の偉大なるロックンローラー矢沢永吉」を
わかったような気になってしまいました。
なんか、ほんと「お祭り」って感じで熱くなってましたね。
(takuma)
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すでに、トリビュートコンサートは
終わっているのですが、今日からの数日は、
このコーナーの趣旨である
「イベントとはどういう人が支えるの?」
という点について、特集してまいります。
いままで、舞台を作る人たちとして
ご紹介してきたのは、
「CDのディレクション担当のかた」
「ライブ舞台監督さんとプロデューサーさん」
という2方面でした。
今日からの最終タームでは、
アーティストの個人プロデューサーとも言える
マネージャーさんという仕事について、
インタビューのかたちで、ご紹介いたします。
この仕事に関してのお話は、
とても、おもしろいですよ。
このかたがマネージャーさんの
典型、というわけではないのですが、
「マネージャーになった経緯」や、
「どういうスタンスでやっているか」など、
ふだん、あまり聞けない内容のことを、
特集できていると思うんです。
イベントやショービズに興味のある
音楽青年なんかが読んだら、
きっと、楽しい記事ですよー!
ではさっそく、インタビューに入ります。
聞いたかたは、ギターウルフのマネージャー、
通称「はっちゃく」さんです。
※ギターウルフ:
ジェット皮ジャンロッキンロールバンド!
1にルックス! 2に気合い! 3にジャンプ力!
4,5がなくて6にテクニック。
欧米250公演をオーバーしながら、
結成13年、数々の伝説を生んでいるバンド。
↑この写真を見てもわかるとおり、
かなり独自の道を突き進んでいるのが、
ギターウルフ、なんです。
マニュアルどおりのプロデュースの
できないバンドの行きたい方向は、どう決める?
アーティストと、どういうスタンスで関わる?
・・・インタビューでは、
そのあたりについて、うかがいました。
もちろん、ロック・ジャパニーズに絡めた
具体的な動きも、聞いています。
----ギターウルフの独自さを示すエピソードが、
すでに、このヤザワさんのトリビュートアルバムの
レコーディングの時にあった、と聞いているんです。
その時の様子を、お聞かせいただけますか。
はっちゃく
「ロックの先駆者という点では、
少なからずヤザワさんに影響を受けているんです。
いままで、録音はしていなかったのですが、
ギターウルフは、ライブでは、
『ヘイ・タクシー』という曲や
『憎いあの娘』という曲とか、
両方ヤザワさんが歌っていた曲ですけど・・・、
を、やってはいたんですね。
それでトリビュートアルバムのお話が進んで
相談をするなかで、『ヘイ・タクシー』を
やるということに、まあ、なっていました。
当日、そういう準備も来て、
セイジさんもバーンと来ました。
じゃあ、やりますかという時に、
『いやっ、アイ・ラヴ・ユー、OKでいってみる』
『ええ? 練習してるんすか?!』
『あ、ちょっと、してて』
・・・ちょっと、って!」
----わははは。
はっちゃく
「で、はじめバンドだったんですけど、
『いや、違うなぁ・・・』
って、言ってるんですよ。
アンプもいろんな音色を用意したので、
どういうのをやるのかな、と思っていたら、
『あのさ、俺ちょっと、
弾き語りでやってみるわ』
・・・え?」
----3人のバンドなのに!(笑)
はっちゃく
「これ、完成図が見えない状態に
いきなり入っていったんですよ。
もう、ぜんぜん未知数で。
だけどもそこまで来たら、
セイジさんは曲がらない人ですから。
そうやって、過去から生きてきまして、
二者選択があるとしたら、
自分を追い込むほう追い込むほう、
カッコいいほうカッコいいほうに、
間違いなく進んできて、こう、
いまのラインになっているんで。
ドラムのトオルとベースのビリーは、
セイジさんを100パーセント信じてて
『ああ、絶対カッコよくなるから、
セイジさんに任せたほうがいいよ』
ってゆってるんですよ。
東芝のかたも到着しまして・・・。
『え?! なんで曲、変わってるんですか!
・・・って言うか、そもそも、なんで、
セイジさんがひとりで歌うたってんですか!』
『・・・いやあ、
説明しにくい流れがあって』(笑)」
----あはは。そう言うしかなかったんですね。
はっちゃく
「『気合いが足んないから』
って、ビール買って、
缶ビールをキューっと飲んで、
ブースにいながら、
『おおそうだ! 音がちっちぇえ!』
三台のアンプをぜんぶつないで
爆音まみれのなかでやってるんです」
----(笑)
はっちゃく
「それでも、セイジさんは
『何か足んねえ、何か足んねえ』
って言ってて・・・。そしたら、
『あ、わかった!』
Tシャツを脱ぎはじめて。
素肌に革ジャン着て。
空調を切ったブースで、
ジャンプしながらガンガン弾いてると、
なんかだんだんカタチになってくるんですよ!」
----皮ジャンパワー!(笑)
はっちゃく
「『やっぱ、コレだな』って。
革ジャンパワーとか酒パワーとか
いろいろあって、あっと言う間に
アルバムに入ったあんな感じに
しあがったんですけどねぇ」
----すごいですねえ。
そんなギターウルフというバンドを、
マネージメント?プロデュース?するって、
どんなことなのかを、これから
うかがっていきたいと思います。
もうすでに、楽しみです。
(つづきます)
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