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虚実1:99
総武線猿紀行

総武線猿紀行第248回
「お盆特集:あなたは心霊写真信じますか?」


15日間更新してきました、サエキけんぞうの携帯小説
『ヘ・ン・シ・ン』ですが、
予想外の好結果を生みました。
本当にありがとうございました!
最終日の総アクセス数はなんと150,000PV、
7/24〜8/7の期間累計アクセス数は
1,265,000PVという素晴らしい数字でした。
読んでくださった読者の皆さま、うれしいです!
携帯小説は実は、8月21日まで見られます!
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天久さんの味写、みてます。
常磐響氏の回が特に好きでしたが、
心霊的写真もいいですね〜。

心霊写真、信じますか?
僕は‥‥・。
「味写」で、例えば赤ん坊の顔がイキナリ
へんなところから飛び出て写っていたように、
ヘンなところによきせぬ映像があると、
幽霊ではないか? と思ってしまうことはあるわけで。
後にある窓に、ヘンな方向から向こうのばあさんが
写りこむことがあるでしょう。
心霊写真で顔が写るヤツは、
例えば木の模様が顔に見えるのと同じように、
背景の模様要素が顔っぽく写りこんで、
「顔」と注釈つけました、というようなものが
圧倒的に多い。
でも、なかには、はっきり表情がついてる顔が、
窓や鏡などの反射のないところに
写っていることありますよね。首だけで。
あれがコワイんです。

また、写るやつもありますが、
消えるのはどうでしょうね。
首がスッパリ消えているヤツ。あれはコワイですね。
もちろん技術的には、作ることはいまどき
難しいものではないですが、
どうも、作為的にとられてないような
写真がありますよね。
首だけではなく、腕とか片足とか消えてるのもあります。
あれはけっこう驚かされるものがあります。

心霊写真を「ありえない」と一刀両断してしまう人、
それは、
「わしはパンは嫌いだから食わん、だから味も知らん」
といっているようなものかもしれません。
それも好みの問題と思うのですね。
まず、「味写」のように、邪念なく面白がって
楽しむ方法もあります。
雲の形を動物になぞらえて遊ぶように、
「こんな風に見えることがあるんだ」
と無邪気に自然のイタズラを
楽しむことも悪くないと思います。
そして「これとこれは明らかにインチキ」と
プチ鑑定家をきどってインチキ度をああだこうだいって、
楽しむのも悪くないでしょう。心霊写真は
「こういう時に、人はそこに何かを見つけようとする」
という心理的な脅迫概念のようなものの
あり方を教えてくれます。

UFOと同じで、心霊写真の多くは
先ほどのべたような反射による写り込みでしょう。
UFOが大きく流行った原因は、ランプシェードや灰皿が、
ヘンな写り方をすると
簡単にUFOに見えるということがあると思います。
手近な素材ですぐできるということですね。
かつてのエレキブームのように、
だれでも簡単に手に入る要素があると、
ブームは起こるのですね。

しかし‥‥ですね。僕は心霊写真、
完全否定派ではないんですよ。残念ながら。
小学校のころ、見た写真です。
近所の小学校の集合写真なんです。
そのクラスは、可哀想に、
小さくして誤って傘に刺されて
亡くなった子がいたクラスだったと記憶してます。

その亡くなった後の集合写真の左はじの子のわきに、
明らかに「傘」が写りこんでいたのです‥‥・。

そこは、だれかが傘を持っていることなどありえない部分。
みんな、昔の子供らしく、
キチっと整列して前を見つめています。
そんな「イイ子」たちの中列だったかの子供のわきに
はっきりと傘の先端部から2/3が、写っていたのですよ。
これは、ホントに怖かった。
徳島では、写すと、
墓石にキノコのようにボコボコと顔がた〜くさん写る
墓場の写真を見せてもらったような気もします。

週刊誌などに載ってる心霊写真も20枚に1枚くらい、
ものすごくコワイのがありますね。
特にコワイのが比較的クッキリと写っているやつです。
因果関係は説明されているが、
なんとなくわざとらしさが直感的に感じられないもの。
あるいは、それをとりまく状況が可哀想なもの。
亡くなった方や、不幸に合われた人が写り込むだけとは
限らないと思います。生き残っている人や
関係者の念がなんらか印画紙に
作用する場合もあるのでは? などと妄想してしまったり。
いや〜、コワイですね。
とにかく、こういうことを考える時には、
死者に対する哀悼の念だけは忘れたくないと思います。
たとえ知らない人でも。

ところで、デジカメの登場で、
心霊写真界はどうなるんでしょうか?
なんとなく減っていくような気がするんですが。
幽霊さんも、感光紙に写り込むのは得意でも、
デジタルの画面に入り込むのは難しいような。
解像度があがり、パキパキと境界が標示されると、
錯視も少なくなるんでしょうね。
なんか情緒がひとつなくなったような。
今回は、みなさんの心霊写真体験など、待ってます。
(続くかどうかわからない)

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2005-08-14-SUN
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