糸井 |
さあ、つぎは、
金賞を受賞した「月を食べる道具」について、
語っていただきましょうか。
ええと、じゃ、ぼくから。
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一同 |
(笑)
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糸井 |
これ、鍛造から焼き物から、
ぜんぶ、ひとりでやっているんですよね。
木工もあって、陶器もあって、
鉄も、ステンレスもあって‥‥。
ぜんぶをひとりでつくってしまっている。
「今」という時代は、
なんでもできるという人間の本来のよさを、
どんどん分業化していってる傾向にあるんですが、
この作品の根底にあるコンセプトには、
そことは明らかに異なる
「これから」が感じられます。
おそらく、苦手なジャンルもあるんだろうけど、
そこも含めてぜんぶ自分でやってみようという、
そういう姿勢に驚かされた作品です。
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細井 |
そうですね。
ここまでひとりで作ってしまうというのは、
ちょっと普通では考えられない。
ホットケーキをつくることを目的に
道具は存在しているはずなのに、
この作者は、ホットケーキをつくるのと
同じくらい心を込めて、
道具をつくっているんですよね。
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糸井 |
卓さんは、どうでしたか?
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佐藤 |
「ホットケーキ」って言われたとき、
人が思い浮かべるのは、
マンガみたいに記号化された
「ホットケーキ」で、
ふつうはそこに道具のことなんて
含まれないと思うんです。
でも、よく考えてみれば、
こういう道具も含めて、
はじめてホットケーキなんですよね。
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糸井 |
なるほど。
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佐藤 |
そのあたりのコンセプトが
とってもいいなあと思うのと、
実際の作品については、
さまざまな技法を使って、丁寧に、
高いクオリティでつくられているのが
なかなか素晴らしいと思いました。
たとえば、このバターケースにしても
ふたがぴったり閉まりますからね。
ケースの形はちょっといびつなんだけど、
木のフタをきちんとそこに
合わせてつくってる。
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糸井 |
大橋さんはいかがでしょう?
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大橋 |
そうですね。
やっぱり、この作品をぜんぶ、
ひとりでおつくりになったということで、
その点を考えると、やっぱり
賞に値する作品だと思います。
まぁ、ホットケーキを焼く道具なんですけど、
実際にホットケーキを焼くには、
素人にはちょっと難しいかもしれませんが。
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一同 |
(笑)
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糸井 |
ひびのさんはどうですか?
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ひびの |
私も、この作品は、書類を見たときから、
とても気に入っていたんです。
だけど、気に入っている反面、
ここに凝縮されすぎている物語が
苦手でもあったんですよ。
もちろん、この詩的なところが
いちばんの魅力だし、
賞に値する作品だとは思うんだけど、
私には、少し物語が強すぎたんです。
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糸井 |
重い?
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ひびの |
そうですね、ちょっと重かったです。
でも、糸井さんもおっしゃってましたが、
木工もあって、鉄もあって、
焼き物もあって、ステンレスもあって、
ほんと、すごいと思います。
ホットケーキをテーマにここまで広げられる
その思いの強さに脱帽ですね。
商品としても、意外に求められるんじゃないかな。
たしかに、実用性は低いかもしれませんが、
人をその気にさせる作品、というか。
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糸井 |
桐島さんはいかがですか?
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桐島 |
たしかに、この道具を使って
パンケーキを焼くかと聞かれたら、
実際には使わないと思うんですけど、
これら全体で描き出されるポエティックな世界観とか、
それらをひとつひとつを実に丁寧に、
ひとりの作家がつくり出しているということに、
圧倒されてしまった作品です。
とても美しさのある作品だと思いました。
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佐藤 |
絵になる作品ですよね、これは。
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糸井 |
まさに、「絵」なのかもしれませんね。
この作品、僕は、ジブリを思い出したんです。
宮崎駿さんが頭に描いたものを
アニメーションのなかで形にする、みたいな。
きっと、この作品の根底にあるのは、
それと同じような、
まずホットケーキの絵を描いて、
それを食べている自分の姿を描いて、
それを食べる道具を描いてっていう、
強い思いなんじゃないかな。
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細井 |
たしかに、道具なんだけど、
機能を超えてその姿にとことん
こだわってるのが伝わってきますし。
やっぱり、この情熱はすごい。
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糸井 |
大熊さんはどうですか?
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大熊 |
僕は、いままで、この作品の物語性を
あんまり追っていなかったので、
今、皆さんのお話をうかがって、
この作品のものづくりの姿勢のあり方は、
とても「作品大賞」的だなぁと、
あらためて感じました。
「ホットケーキをつくりたい!」という
自分の強い気持ちを発端にして、
効率を度外視して
やりたいことをやっていくっていう、
その、ものづくりの姿勢のあり方は、
「作品大賞」という企画を
象徴するように思いました。
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糸井 |
これ、ぜんぶできるまでに、
どのくらい時間がかかってるんでしょうね。
ひとりでぜんぶやってるとしたら、
1年くらいかかってるかも?
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佐藤 |
かかるかもしれませんねぇ(笑)。
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大橋 |
このボウルは叩いてつくってるわけでしょう?
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細井 |
ぜんぶが専用の袋に入ってるし。
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ひびの |
実用性は高くなさそうって言いましたけど、
この泡立て器は、
ちょっとつかってみたいですね(笑)。
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糸井 |
いや、いろんなご意見、ありがとうございます。
それでは、銀賞を受賞した
「marron」という作品について
話していきましょうか。
じゃあ、まず大熊さん、お願いします。
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大熊 |
はい。
僕にとって、この作品は
ビビッときた作品というわけではなくて、
なんとなく、かわいくて、
手近で、身近な感じがいいなぁっていう、
そういう作品なんです。
これを手に持っていじっていると、
妙に落ち着くんですよ。
「marron」という名前の
かわいい音の響きも手伝って、
なんだかホッとさせられるものがある。
そんなところが
実際の機能を超えたところで、
魅力的に感じられる作品でしたね。
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糸井 |
この作品、高さとか、重さとか、
ひとつひとつの形が微妙に違うんですよね。
正直、一等賞になる作品ではないと
感じていたんですけど、
「残るといいいな」って
妙に応援したくなるような
不思議な雰囲気を持っている作品なんですよね。
細井さんはどうでしたか?
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細井 |
あの、生産の視点からなんですけど、
この位の大きさのものって、
端材をうまく利用してつくれると思うんです。
つまり、普段だったら、
廃材にしてしまうものが、このサイズにして、
機能を持たせてあげれば活きる。
そのあたりは、ものづくりのコンセプトとして、
いいなあと思いました。
あと、ひとつひとつの「marron」に、
それぞれのケースがあったりするのも、
愛情が持てていいですよね。
たとえば家族みんなで
自分専用のものを持ったりしても
自分の「marron」を区別できるでしょうし。
そんなふうに、実際に使っているシーンや
つくっているシーンがイメージできた作品でした。
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糸井 |
なるほど、なるほど。
卓さんはどんなふうに見ましたか?
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佐藤 |
自分でも、木材をつかった立体作品を
つくっているからわかるんですが、
シンプルでつくりやすい形だと思います。
もし商品化ということになっても、
おそらく、ある程度の数を
常識的な価格でつくれるでしょうから、
お客さんに届けるという現実的な面からも
よくできている作品だと思いました。
形も、とてもかわいいですよね。
ケースは、バリエーションとして、
トゲトゲのイガグリケースも
あっていいんじゃないかな(笑)?
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ひびの |
(笑)
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糸井 |
いや、卓さん、これは
フェルトのケースに入った状態が
「実」ですから。
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佐藤 |
え?
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糸井 |
つまり、イガグリから出たところが
ケースつきの状態で、
それをむいたところが、
この、無垢の木の状態。
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佐藤 |
‥‥ああ、ああ、そうか(笑)!
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糸井 |
フェルトのケースに入ってるところが
甘栗として売られている状態。
ケースから出すと、
甘栗むいちゃいましたの状態。
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佐藤 |
ああ、なるほど。
しかし、なんという
かわいい会話でしょうか(笑)。
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一同 |
(笑)
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糸井 |
では、女性陣の意見も
聞いてみたいと思います。
大橋さんはどうお感じになられましたか?
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大橋 |
たしかに、名前もかわいいし、
「小人のお帽子みたい」とか
そういう風には思ったんですけど、
じつは、あまり引っかからなかった作品でした。
でも、売るということを考えれば、
売りやすいものなんでしょうね。
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糸井 |
ああ、わしら男は
考えてしまいますね、
売れるか、売れないかは。
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大熊 |
そうですね、
これは売れるんじゃないかな。
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細井 |
売れる力はあると思います。
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大橋 |
たぶん、未完成なところもあるけれど、
ここに何かをプラスしていけば、
とてもよい商品になる。
そんな可能性を感じさせる
作品なんでしょうね。
私は、売れる売れないという目では、
あんまり見なかったんですけど、
実際に売ることのできるものとして
作品を評価するっていう視点を、
今回、勉強させてもらった気がします。
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糸井 |
そのあたりはぼくにも勉強になりました。
なにしろはじめての賞ですから、
どのくらいアートに寄せるか、
どのくらい売れる商品に寄せるか、
という微妙な線引きは、
実際のところ、やってみないと、
僕にもよくわからなかったんです。
逆にいうと、おそらく、
こうしてやってみる以外に
そのあたりを決める方法って
ないんじゃないでしょうか。
その意味では、この「作品大賞」は、
固まりかけた自分の考えを
ぐらぐら揺さぶるという意味で、
とてもおもしろかったし、勉強になりましたね。
ひびのさんはいかがですか?
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ひびの |
実は、私も、あまり引っかからなかったんです。
たしかにかわいいけど、
なんか踏むのもかわいそうですし、
小さくてなくしちゃいそうですし(笑)。
現実的なことを考えていくと、
ちょっと、どうかなぁって、
考えてしまったんです。
でも、きっと男の人にとっては、
ロマンなんでしょうね。
マロンじゃなくて、ロマン(笑)。
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一同 |
(笑)。
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佐藤 |
そういうことか(笑)。
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糸井 |
ロマンというか、甘えかもね(笑)。
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桐島 |
あの、中国に行くと、
中国人の男の人って、
手の中で胡桃をふたつばかり持って、
それを手の中で転がして、
遊びながら育てているんです。
そういうことするのって、
男の人なんですよね(笑)。
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糸井 |
うわ(笑)。
ということは、かれんさんも‥‥?
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桐島 |
正直、あんまり興味が持てませんでした。
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糸井 |
見事に男女で評価がまっぷたつ(笑)。
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一同 |
(笑)
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桐島 |
だって、女性は手の中で
なにかを転がして遊んでいる
ヒマなんてないですから。
やることがたくさんあるんですよ(笑)。
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糸井 |
なるほどーー。
つまり、男の、甘えん坊な部分というか、
幼児性が出た形なんですかね。
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大橋 |
そうね。
そこらへんは、女性には
ないものなのかもしれない。
え? 胡桃を手のなかで
転がしながら育てていくんですか?
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桐島 |
中国では、そうらしいですよ。
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糸井 |
いや、中国にかぎらず、
わかりますよ、その気持ちは。
胡桃に入っているシワや筋が、
手の中で遊ぶことによって、
どんどんピカピカになっていくんですよ。
ジーパンを育てるのと似ているのかなぁ。
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細井 |
とろとろになって、最後には、
筋がなくなっちゃうんですよね。
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佐藤 |
男子は身の回りに、
いっぱい属性をつくりたいんですね。
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ひびの |
‥‥そういうヒマはないですねぇ(笑)。
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一同 |
(爆笑)
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桐島 |
やっぱり、この作品は、
男的な作品なのかもしれない。
ビール飲みながら
野球を見ている男とは違って、
女は、いろいろ日常が忙しいですからね!
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大橋 |
たしかに、これを愛でるのは
男の人っぽいかもしれない(笑)。
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糸井 |
いやぁ‥‥。
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佐藤 |
ははははは。
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大熊 |
さっき、売れるって言ったとき、
僕は、女性に受けて、
売れると思っていたんですけど、
どうも違うみたいですね(笑)。
いや、勉強になるなぁ(笑)。
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細川 |
あの、途中から胡桃の話になっちゃいましたが、
この「marron」は、握って育てるものじゃなく、
ふんだりするマッサージ器具ですからね。
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糸井 |
ああ、そうです、そうです。
でも、たのしい脱線でしたね。
それぞれの人の目線、ものの見方があって。
それも、この「marron」が、
最後まで残ってくれたおかげですよ。
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一同 |
(笑) |
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(つづきます) |