糸井 |
審査員のみなさん、
どうもありがとうございました。
えー、栄えある第1回の大賞は、
「カンカンバッチ」に選ばれました。
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一同 |
(拍手)
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糸井 |
いやぁ、難航するかと思ったんすが、
予想以上にたのしい審査でしたね。
それでは、審査のまとめを兼ねて
みなさんからコメントを
いただいていきたいと思います。
まずは、やはり、大賞作品。
「カンカンバッチ」についてお願いします。
では、そうですね、大賞作品の候補として
真っ先にこの作品を挙げた大熊さん、
いかがでしょうか。
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大熊 |
ぼくは、最初の書類選考の段階から
この作品が一番いいなぁと思っていて、
実物を見るのをたのしみにしてたんです。
それで、今日見てみたら、
あらためてかわいいなぁと思いました。
今回は、作品大賞の第1回目ということもあって、
「作品」というものをどうとらえるか、
ということをすごく意識していたんです。
それで、ぼくが勝手に思っていたのは、
作品のなかにきちんと手仕事の痕跡が残っていて、
なおかつ、商品性もあるというもの。
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糸井 |
なるほど。
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大熊 |
そのうえで、ぼくは仕事柄、
ふだんからものをいろいろと見ているので
見慣れたものとは違うものを
選びたいなと思ってたんです。
そういった観点から、
この「カンカンバッチ」は
第1回目の大賞作品として
自分のなかではベストだと感じたんです。
さまざまな端材や素材を組み合わせてあるから
「一点もの」の要素もあるし、
見るたのしさ、選ぶたのしさ、
買うたのしさがある。
あと、単純なはなし、これを見たときに、
「かわいい」とか「おしゃれだなぁ」と思いました。
それが、本当の意味で
決め手だったのかもしれませんね。
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糸井 |
ありがとうございます。
かれんさんも、この作品を
最初から推薦されてましたけど、
いかがですか?
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桐島 |
私も、書類審査の時点で
これが一番だと思っていて、
実物を見て、やっぱり「かわいい!」と思いました。
かわいいだけじゃなくて、
素材としてもとってもよいものを
使ってらっしゃいますよね。
私は外国でいろんな素材を仕入れるので
たまたま知ってるんですけど、
たとえばこれはミャオ族のものだし、
これはタイのリス族のポンポンだし‥‥。
キッチュだけど、玩具っぽくない。
エントリーのときに提示されている
値段も手頃な感じだし、
私はこれ、売ってたら買っちゃいますね。
あと、全体に言えることですけど、
作品としてどれだけ完成されていても、
人を魅了させたり、驚かせたりする
サービス精神の要素がないと、
なかなか惹かれないんです。
この「カンカンバッチ」にはちゃんと、
そういう心が宿っているような気がします。
自己満足に終わっていないというか。
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糸井 |
こづえさんはいかがでしたか?
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ひびの |
まず、ビジュアル的に、
パッと目をひいた作品でした。
で、欲しいというよりは、
どちらかというと、私の場合、
「自分でもつくってみたい」って思ったんです。
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糸井 |
ああーー。
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ひびの |
資料を読むと、ケーキカップを潰して
素材にしてあるって書いてあったので、
なおさら、やってみたいなって。
女性どうしのユニットだということですが、
彼女たちのほかの仕事にも興味がわきました。
空間プロデュースをやっているそうなので。
ワークショップなんかも見てみたいですね。
個々の小さい作品じゃなくて、
全体として広がる様子が、
なんだかおもしろそうです。
今までにこういうの、
見たことがないですからね。
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桐島 |
ほかの作品はたしかに見たいですね。
バッグなんかもつくってもらいたい。
ゴテゴテな方向に行っちゃうのか、
絶妙にかわいいものを作るのか、見てみたい。
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ひびの |
アトリエがあるなら
そこにも行ってみたいですね。
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糸井 |
つまり、この応募作品にとどまらない
世界観があるんですよね。
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ひびの |
そう、そう。
あとね、よく見ると、
細かいところの仕上げも
すごくきちんとしてるんですよ。
ちゃんと始末とかも考えてあるし。
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桐島 |
素材自体はエスニックなんですけど、
その方向だけでベタに仕上げてないから、
ポップな感じがするんですよね。
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糸井
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うーん、こんなに
褒められてみたいものだなぁ(笑)。
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一同 |
(笑)
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糸井 |
大橋さんはいかがでしたか?
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大橋 |
じつをいうと私、
最初は気に掛けていなかったんです。
メキシコなんかのお土産屋さんで
売っているようなものを連想してしまって、
細部まで詳しく見ようとしなかったんですよ。
だから、みなさんの話をうかがって
あらためて見直して、
よさに気づいたという感じです。
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大熊 |
たしかに、第一印象としては、
メキシコやアジアのお店に
ありそうな感じがしますね。
でも、そこをすごくモダンに、
今っぽく仕上げて、
編集し直している感じがある。
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大橋 |
そうですね。
あと、私が、いちばん感心したのは、
ケーキのカップという身近なものを、
潰して、形を変えて、
こういう作品に仕上げるということを、
思いついて実際にやっちゃったということです。
こういうことって、
これから作品をつくっていく人たちには、
すごくいいヒントになったんじゃないでしょうか。
だから、みんな、思いついたことを、
もっとドンドンやってみてもいいんじゃないかって、
そんなふうに思いました。
ですから、最終的な感想としては、
この作品が大賞になるのは
すごくいいと思っています。
変な言い方ですが、勉強になりました(笑)。
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糸井 |
ありがとうございます(笑)。
じゃあ、卓さん、いかがでしたか?
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佐藤 |
この作品、ぼくは最初に選んだ
10作品のなかには選んでいて、
それを5つに絞り込む段階で
落としてしまったんですね。
(審査は、7人の審査員が
それぞれ5つ前後の作品を選んで投票し、
1票でも入った作品をもちよって
あらためて全員で話し合う
というかたちで行われました)
そこのぎりぎりのところにある、
妙にひっかかる作品だった。
で、一通り自分で選んだあとで
みなさんの話を聞いて、
ああ、やっぱり、ほかの方のなかでも
「ひっかかる」作品だったんだなと
ちょっとうれしくなりました。
作品についてもう少し深くいうと、
この「カンカンバッチ」という作品には
計画性と偶然性の両方があって、
そのバランスがとてもいいと思うんです。
そして、どちらかのバランスでいえば、
偶然性のほうに少しだけウェイトがある。
そのわずかな偏りが、
とっても魅力的なんじゃないでしょうか。
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糸井 |
なるほど、なるほど。
そのあたりはちょっと「今っぽい」というか。
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佐藤 |
そうですね、偶有性とか偶然性って、
今、とても大切なことになってきているから。
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糸井 |
うん。
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佐藤 |
あと、この作品って、基本的な構造として
「威厳のある勲章」の形をとってますよね。 |
糸井
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そうですね(笑)。
お菓子のカップでつくっていながら、
わざわざ威厳とか権威の象徴である
勲章という形をとっている。
そのあたりは、ピストルズの
『ゴッド・セイブ・ザ・クイーン』なんかと
通じるような感じもしますね。 |
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佐藤
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そうなんです。
権威の象徴である勲章なのに、
親しみやすくて、きれいで、
かわいくて、たのしい。
チープな感じが、とってもいい。
あと、なんていうか、
これは自分にはできないなぁっていう、
清々しさみたいなものもあるんです。
これはね、やられました(笑)。
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糸井 |
そうですねぇ(笑)。
それでは細井さん、お願いします。 |
細井
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書類審査のときに、
この作品の存在はすごく印象的だったんです。
でも、この作品を審査の
ものさしの基準にしてしまうと、
他の作品が計り切れなくなってしまう、
というふうに感じて、
どちらかというとぼくは
ノーマークにしていたんです。
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糸井 |
あ、わかります。
ぼくもじつはそういう感じでした。
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細井 |
そうでしたか(笑)。
それで、実際に今日、
現物をはじめて見たんですけど、
写真で見るよりもすごくインパクトが強い。
あと、表現が難しいんですが、
この作品の持つ「儚さ」のようなものに
すごく惹かれました。
つまり、この作品って、
たとえば同じ素材と同じ生地を集めて
同じ作者の方がつくったとしても、
たぶん、同じものは二度とできない。
だから、もしもこの作品、この商品が
どこかの街の、どこかのお店で
売られていたとしたら、
見かけたそのときに買わなかったら、
もう二度と出会うことができないはずです。
そのあたりの「儚さ」というか、
一期一会な感じがすごく魅力的で、
「出会ったからには、
これを気に入った私が買わなくちゃ」
っていう気持ちにさせる
作品なんだろうなと思います。
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糸井 |
うーん、なるほど。
やっぱり、売場からの視点を
強く感じる意見ですね。
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細井 |
(笑)
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桐島 |
でも、実際には、こういう作品は
ロフトには置けないですよね?
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細井 |
うーん、そうですね、
絶対置けないわけじゃないですけど、
基本的に、同じ形で、
同じ質の商品がつくれないと、
なかなか難しいですよね。
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大熊 |
ぼくがやらせてもらっている
パルコのお店(CLASKA/DO渋谷店)なんかだと、
すぐに売れるんじゃないかな。
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桐島 |
私、見つけたら、きっと買っちゃいますね。
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糸井 |
つまり、仕入れる人って、買う人なんだね。
「買う欲」のちゃんとある人がやってるんだね。
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桐島 |
買って応援したいって気持ちがありますね。
だから、かわいいなと思ったら絶対買う。
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糸井 |
仕入れるっていうより、
まさに「バイヤー」なんだ。
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大熊 |
買ってしまいますねぇ(笑)。 |
糸井 |
自分が買わなかったら誰が買うんだ?
みたいな(笑)。
中古レコード屋をめぐるおじさんと
同じような理屈に。
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桐島 |
そのとおりなんですよ。
でも、自分がひとつ買うことで、
また職人さんが作ってくださる。
そう思うと、応援のしがいがあります。
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糸井 |
そう言われるとよくわかりますね。
ええと、それじゃ、ぼくから。
あの、正直にいうと、ぼくは、
この作品だけでなく、この手の、
手芸っぽい応募作品に対して
ちょっと距離をおいて見ていたんです。
それも、終わってからわかったんですが、
どうしてもぼくは、
ひとりの個人としての審査だけではなく、
この「作品大賞」という企画の
主催者としての目線が入るんですよ。
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佐藤 |
あー、なるほど。
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糸井 |
だから、どうしても、
「つぎに開催したときに、こういう作品が
たくさん来るとどうなるか?」
っていうことを心配してしまう。
それで、もちろんぜんぶじゃないですけど、
手芸っぽい作品は、ちょっと遠くから
眺めていたようなところがある。
ただ、この「カンカンバッチ」は
ちょっと違っててね、じつは、
大賞が決まってから、さっき聞いたんだけど、
ぼくはこれをつくった人たちが
舞台美術をしてたときに
会って話をしたことがあるんですよ。
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大熊 |
そうなんですか(笑)。
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糸井 |
そうなんです。審査のときには
ぜんぜん気づかなかったんだけど。
しかも、その子たちのことは
けっこう気に入ってた(笑)。
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一同 |
(笑)
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糸井 |
たしかに力のある子たちだったんですよ。
それにすぐ気づかなかった自分は
ちょっと悔しいんだけど、
ちゃんと見いだしてる審査員のみなさんを
すごく頼もしく、うれしく思いました。
ほんと、勝手な感想なんですけど(笑)。
いや、でも、ほんとうに、
うれしい大賞でした、これは。
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細井 |
あの、次回、これに似た作品の応募が
たくさん来るかもしれないっていう
糸井さんの心配もわかりますけど、
これは、きっとつくれないと思いますよ。 |
大熊 |
そう。微妙なセンスが必要ですから。
なかなか、一筋縄ではいかないです、これは。
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糸井 |
うん、実物を手にとるとわかるんですよね。
一見、「わたしにも作れる」と思わせるけど、
よく見ると、じつはつくれない。
ひとことでいえば、センスでしょうね。
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桐島 |
センスがいいんですよね、ほんと。
で、よすぎるから、
メジャー路線ではない。
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糸井 |
ああ、たしかにメジャー路線では
ないかもしれないですね。
これ、ねぇ‥‥(ゴソゴソ)。
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大橋 |
(糸井がバッチを胸につけたのを見て)
あら、すてき、すごーい(笑)。
つけてらっしゃると、すごくいい。
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桐島 |
やっぱり、かわいいです(笑)。
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糸井 |
なんか、自分がかわいい
って言われたような気さえするね。
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一同 |
(笑)
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大橋 |
ふふふふふ。
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ひびの |
やっぱり、私もこれ、買っちゃうな。 |
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桐島
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ああ、そういえばこれ、
(ひびのさんのつくる)舞台衣装に
つけたりしても似合いそうですね。
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ひびの |
そうそう。
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糸井 |
まいったね。
こんなに褒められてみたいもんだ(笑)。
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一同 |
(笑)
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佐藤 |
あの、この「作品大賞」には、いわゆる、
トロフィーにあたるものってあるんですか?
もしもまだ決まってなければ、
この「カンカンバッチ」を
「作品大賞」の勲章にしてしまうとか。
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糸井 |
ああ、それはいいかもしれない。
でも、第1回はどうするの?
自分で自分にあげるわけ?
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一同 |
(笑) |
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(つづきます) |