いやはや、ごぶさたしてました。 「いつもさみしい」人もそうでない人も、 O型の人もそうでない人も、 ホモサピエンスに分類される 善男善女のほぼ日ッチャーのみなさんがた! す、す、すまんでした!! 一身上の都合以上に、 更新を滞らせてました、 いや、実はトドを凍らせておりました、 「いつもさみしい問題」対策本部所属、 O型の田中宏和でございます。 あっという間に、 2004年も残りわずかになっておりまして、 え、もう一年を振り返るに旬な時期であります。 今年のテレビでは、 やれ「韓流」だ、やれ「ヨン様」だと、 取り上げられておりましたが、 もうひとつのブームは、 間違い無く「血」だったと思うわけです。 そうです、あのおびただしいほどの 「血液型番組」であります。 さすがに、最近になって、 「子供への悪影響」だとか、 「血液型差別」だとかと言われはじめ、 自粛ムードを感じるわけですが、 ここ「ほぼ日」における 今年の血液型モノといえば、 なんといっても 「血液型がO型の人は、 いつもさみしい問題」、 「O型の86.3%は、いつもさみしい。」 (「ほぼ日」調べ)につきるわけです。 たくさんメールをいただきましたー。 ほんと血眼になって読んだりもしましたが、 どうもありがとうございました。 今日はこの連載を振り返りつつ、 新たなメールもご紹介しつつの 中締めの回とさせていただきたいと思います。 まずは、この二行だけのメールからご紹介。
そうなんですよね。 なによりも、 まず「いつもさみしい」という言葉が、 どうしたって変なんでした。 ザ・異物感なんですよ。 そもそもの連載のはじまりが 今年7月の今日のダーリン上でなされた、 イトイオブジョイトイさんによる、 「いつもさみしい」という言葉への違和感、 その現象に向けた謎がきっかけでありました。 うっかりすると、 初心は失念しちゃうものなんですよね。 「初心忘るべからず」、大事です。 「新婚も忘るべからず」と実感する日々ですが、 さて「いつもさみしい」の発見から、 連載担当をお引き受けした際に、 google で「いつもさみしい」を 検索したことがありました。 その時は、200件ちょっとの検索結果だったんです。 しかも「いつもさみしい」の 一連のまとまった語句で挙がってきたのは、 50件ぐらいで、 「ほぼ日」での発端となった 今日のダーリンページであり、 それに触れたブログの書き込みであり、 あとは、「いつも」と「さみしい」が、 バラで出てるページだったんです。 それが、 さきほど検索にかけましたところ、 「いつもさみしい の検索結果 約 2,420 」 すごい! 10倍に言葉が成長してますよ。 今年の流行語大賞は逃してしまいましたが、 次の広辞苑の改訂には、 「いつもさみしい」追加といきたいですね。 新村出様、よろしくお願いします。 さて、そんな「いつもさみしい」の 衝撃デビューから、 怒濤のごとくのメールのにぎわいで、 スタートした連載ですが、 まずは、「いつもさみしい」の 傾向を分類することから手をつけました。 以下、ご紹介してきたものを並べますと、 ●『いつもさみしい』は、 大勢といっしょにいるほうが感じやすい。 ●『いつもさみしい』は、 楽しいときのほうが、感じやすい。 (「先走りさみしい症候群」) ●『いつもさみしい』は、 さみしさを人に見せないように がんばっているほうが感じやすい。 ●『いつもさみしい』は、 人に頼らず、 ひとりが嫌いじゃないほど、感じやすい。 ●『いつもさみしい』は、 他人の本音がわからないほど、 感じやすい。 ●『いつもさみしい』は、 さみしさの原因が わからないほど、感じやすい。 この6つの特徴を見つけていくうちに、 「いつもさみしくない」を自称していた わたくしですが、 なんとなく「いつもさみしい」が つかめてきたような気がしたものです。 それから話題は移って、 「O型はいつもさみしい」に対抗する 他の血液型の新仮説も登場しました。 B型は、自然と集まる!? B型女は、いつも悲しい!? AB型は、いつも考えている!? A型は、いつもつらい!? どの仮説にも熱い共感の ご意見をいただきましたが、 みなさんのマイ血液型への 肩入れっぷりにも驚かされました。 それから、熱くなったネタとしましては、 「O型は最も古い血液型なのか論争」がありました。 もともとは、 O型は最も古い血液型で、 ヒトの血液型に O型しか無かった時代があったから、 原始的で、人なつっこさがあり、 「いつもさみしい」のであるという投稿が発端でした。 その後、 「O型は実は一番新しい血液型」 というメールをいただき、 さらには、 「やはりO型は最古の血液型なのです」 との反論をいただき、 もう「ここは血液型学会か?」という 理系激論ワールドが展開されたのですが、 ついにこんなメールを寄せていただきました。
どうもありがとうございました。 ブラボー、分子生物学! 分子生物学って、 うすうすできる奴って感じがしてたんですが、 とうとう結論を出しやがった感がありますよね。 そうか、A→O→B→ABだったんですね。 みなさんにおかれましては、 忘年会でのネタ、 年末年始のご挨拶に詰まったらの話題に ご活用ください。 それにしても、 「輸血検査研究会」って、 名刺に刷ったらとてもこわいですよね。 そういえば、投票コーナーも設置しました。 「いつもさみしい音楽」投票です。 そうです、結果発表をしておりませんでしたね。 たくさんのクリックをいただき、 どうもありがとうございました。 ここで年末にふさわしく、 1位受賞曲の発表といきましょう。 まずは、3位から! 中島みゆき って、いきなり人名じゃないか!
ありゃありゃ、 「いつもさみしい」に宿るかわいさが抜けて、 どす黒い寂しさが満載ですよね。 つづいて、2位! 『ドナドナ』
はい、関係ないです。
わたくしはO型ですが、 家族だったら嫌がると思います(笑い無し)。 そして、見事一位に輝いたのは、この曲です。 『小さな木の実』
この曲への意見については、 ほぼ8割がた泣きが入ってました。 圧倒的に1位でしたですよ。 ちなみにわたくしの好きな『パルナス』は、 次点の4位でありました。 さて、そろそろ中締めの時間が近づいてまいりました。 ここで、直近にいただいた 代表的なメールを一通ご紹介です。 涙腺の虚弱体質の方におかれましては、 ハンカチのご用意を。
こういう共感の想いで 連載を楽しみにしていただいた匿名の方の存在が、 わたくしとってもうれしかったです。 そもそも思いかえせば、 「O型の86.3%は、 いつもさみしい。」なんて統計を発表していましたが、 すべての有効回答数1198通から、 いつもさみしい率を計算すると、 なんと53.3%の方が、 「いつもさみしい」という結果でした。 つまり、二人に一人は、 「いつもさみしい」ってことですよ。 うーむ。 人間という生き物の深みを感じます。 最後にもう一通、メールを紹介します。 8月にいただいていたものなのですが、 この企画の締めには、 ぜひこのメールを、と思っていたんです。 『ほたるの光』的な味わいをどうぞ。
「いつもさみしい」は消えることなく、 「いつもさみしい問題」が、 ひとりひとりにとって 「問題」で無くなっていけばいいのですが。 これから寒さが増してくると、 さみしいのハイシーズンになりがちです。 O型のみなさんも、そうでないみなさんも、 お気持ちとお体にお気をつけて! また、『感心力がビジネスを変える!』コーナーで お会いできればおれしいです。 案外、このコーナーも再開したりもして。 では、よいお年を! |
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2004-12-27-MON
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