読みかえす
「今日のダーリン」
2003/06/07
今週は、少し長めに、気合いを入れて…。
5周年を迎える前後の「ほぼ日」表紙には、
かなり、熱のこもった言葉が並びましたよ。
読みわすれた方にも、おとどけします!


6月2日

【高校生みたいな自信】

「もっと『ほぼ日』を
 成長させたいという時期ですから、
 猛練習的に、
 少し無理をしようとしている次第です。
 そういう時期にやっている
 『大アンケート祭り』に、
 たくさん参加してくれて、
 ほんとにありがとねー。
 ほめてもらったり、
 足りないところを指摘されたり、
 たくさんの人に期待されていることが、
 痛いほどわかる。
 伊達に5年間、
 休まずにやってきたんんじゃない、
 というような
 高校生みたいな自信もついてきたし、
 これを参考にして、
 もっと強くなりたいと思います。
 あと、前によく言っていた
 お願いなのですが、
 知りあいやお友だちで、
 『ほぼ日』を読んでない人に、
 ぜひ、『ほぼ日』をすすめてください。
 すすめた人が恥をかかないような
 『ほぼ日』を、
 一所懸命につくっていきますから。
 だって、読者ひとりが、
 ひとりの読者を増やしたら、
 ほんとに百万人に届けることも、
 夢じゃなくなるんだもの。
 おおぜいが読むこと自体を
 目標にしちゃいないけれど、
 おおぜいが読むということで、
 いろんな可能性が、
 ぐぐーんと増えるんです。
 どぞ、よろしくお願いします」


6月5日

【仕事は、生みだすもの】

「節分の豆を持ったまま転んで、
 床に散らばってしまった、かのように、
 やるべき仕事が散らばっています。
 これも、やっぱり、
 『ほぼ日創刊5周年』の影響ですね。
 自分たちでやろうやろうと言って、
 できるようにできるようにと
 進めてきたことが、
 カタチになってきたからこそ、
 忙しいわけなのだから、これは、もう、
 よろこぶべきことなのであります。
 フリーの仕事をしていた昔は、
 いわば芸者さんのように
 お座敷がかかるのを
 待っている仕事だったわけで、
 そういう場合の忙しさってのは、
 売れっ子と表現されるわけですよね。
 しかし、どんなに売れっ子でも、
 すべてを相手が決めるというのは、
 いま思えば、
 なかなかに不自由なものでしてねぇ。
 いまは、仕事というのは
 『つくるもの』『生みだすもの』
 というふうに見えるようになっています。
 人が、自分が、
 ほんとうは必要としているのに、
 『そういえば、ない』というものを、
 発見して、つくって、届ける。
 それは、モノでもコトでも、
 ツナガリでもいいわけです。
 依頼があろうがなかろうが、
 必要なものは必要だし、
 キレイなものはキレイだし、
 おもしろいものはおもしろい。
 そんなモノゴトのある場所に、
 シャベルを差し込むのが、
 仕事を生みだすということだと思うんです。
 明日の、5周年記念日を前にして、
 仕事についての考え方も、
 少しずつ変わってきたなぁと、
 しみじみ思っています」


6月6日

【星に願いをかける人間でありたい】

「とうとう
 『ほぼ日』創刊5周年の日が
 やってきました。
 つらかったり苦しかったりしたことは
 なかった、というふうに
 意地を張るつもりはありませんが、
 それ以上にうれしいことや、
 たのしいことがあったし、
 読んでくれる人がいて、
 待っていてくれるということで、
 どれだけ勇気づけられたかわかりません。
 よく、みんなおかげです、
 というようなことを言うと、
 社交辞令のように思われがちなんだけれど、
 そんなことはないんです。
 そんなことはない、ということは、
 やってきた本人たちは、
 確信を持って言えるのです。
 迎合するとか、
 おもねるというつもりはないけれど、
 こころからありがとうございます、
 と言いたいです。
 いまも、ひっきりなしに、
 5周年を祝うメールが届いています。
 ありがとう。

 昨夜、『ディズニー・シー』での
 夜のショータイム、
 ミッキーのオーケストラ演奏の後に、
 映画『ピノキオ』の主題歌
 『星に願いを』を
 矢沢永吉が歌うという
 サプライズイベントがありましたが、
 『ほぼ日』乗組員一同、
 昼間から、そこに行っていました。
 みんな、震えました。
 超厳密なサプライズイベントだったので、
 誰にも言えなかったのですが、
 そのようすは、今日の芸能ニュースなどで
 放映されるかもしれません。
 『星に願いをかけると、
  きっと叶うんだよ』
 って、ウソなのかもしれません。
 ほんとは、そんなことをしても、
 叶わないのかもしれない。
 でも、そう信じて生きられる人のほうが、
 信じてない人よりも、なんかちょっと
 幸せにいられるような気がしませんか。
 つらくて泣きながらでも、
 鼻水をすすりながらでも、
 がまんして空を見て、
 星に願いをかける人間でいたい。
 エーちゃんの歌を聴いた後で、
 そう思いました。
 6年目に入った
 『ほぼ日』、一所懸命にやっていきます」

2003-06-07-SAT


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