今週は、あちこちに
出張していた7日間でした。
人間ドックにもでかけている週の、
3日ぶんの「今日のダーリン」を再録です!
【今治は、とてもいい町です】
「ホテルの露天風呂は、
周囲からの視線を避けるために、
天井だけが空に開いていました。
ぼくは、今治にいます。
夜の空に、
ひとつ分だけの星座が見えました。
はて、なんだっけ、見覚えがある。
ちょっと首をかしげて見たら、
北斗七星だとわかりました。
海が近くて、山が視界に入っていて、
低い町並みがゆったりと広がっている。
タオルの町、今治は、いいところです。
すぐ目の前の海でとれた
魚がおいしいです。
またあらためて
釣りに来たいとも思いましたが、
今回は、新しい
『やさしいタオル』の打ち合わせでした。
パソコンの
ディスプレイを見つめていたり、
人の顔や本の活字ばかりを
ながめている目には、
なんともいい栄養をもらった1日でした」
【北海道取材も終えて、準備万端!】
「山岸俊男さんとの打ち合わせのために、
北海道大学まで行ってまいりました。
『智慧の実を食べよう2・学問は驚きだ』
で、山岸さんは、おそらく
トップバッターをやってくれます。
ご自分でも最近の研究のなかで、
驚きに満ちた日々を
送ってらしたということです。
あの『サンタフェ研究所』での話も
ちょっと聞きましたが、ほんとに
興味深いところらしいですわぁ。
さてさて、1500席が
3日で完売してしまったために、
インターネット中継に
ますます期待がかかっている
5月16日の超長時間講演会
『学問は驚きだ』ですが、
そっちの準備もぐんぐん進んでおります。
当日、東京フォーラムの会場に
おいでになれない方々も、自宅を
『インターネット観客席』として、
たっぷり6時間
『WONDER SCHOOL』
の参加者になれます。
今回は、
『インターネット観客席』の方々にも、
会場で販売するのと同じパンフレットを、
早めに通信販売するという
計画も練られています。
軽食を用意して、飲みものも準備して、
パンフレットを読みながら、
『ほぼ日』のインターネット生中継で
『智慧の実を食べよう2』が
楽しめるというわけです。
岩井克人、松井孝典、
川勝平太、山岸俊男という
4人のスピーカーとの
打ち合わせも、終わりました。
それぞれに『自分でも驚きを感じる』
というようなテーマを、
語ってくれるということです。
予告編は、
『ほぼ日』の連載を読んでください。
当日の資料については
パンフレットでどうぞ。
そして、ライブの『驚き』については、
チケットとれた1500人の皆さんは会場で、
あと、1万人でも2万人でも、
世界中どこででも、ご自宅の
『インターネット観客席』で、どうぞ!」
【『と』というものが好きでして】
「『と』というものが好きでして。
将棋の『歩』が裏返って『金』に成る
『と金』というものがあるけれど、
あの赤い『と』の文字って
かっこいいなぁ。
小さくて軽いんだけれど、
それなりにほぼ万能なんだよね。
ああいう存在が、いちばん
楽しく動けそうだ、いまの時代。
相手にとられることも、
もともとが『歩』なので、
あんまり痛くなかったりするわけで、
とられることを
戦術に組み入れたりもするよね。
‥‥って意味での『と』ではなく、
単なる『and』として使われる
助詞の『と』のことです。
ぼくにも表現のクセというものが
あるらしくて、いつだったか、
それに気づいたのです。
単語と単語を『と』で
つなげるのが好きなのでした。
いつごろからかなぁ。
繰上和美さんの写真集のタイトルに
『陽と骨』と付けたことがあるけど、
そこいらへんがきっかけかなぁ、
『と』があるだけで、
いろんな景色が見えてくるんです。
たとえば、みんな
谷川俊太郎さんが好きだと言うけど、
『谷川俊太郎と○○○○』この○○○○に
何を入れたらいいと思う?
他の詩人の名前を入れるとしたら、誰?
いっそ粗雑に
『愉快な仲間たち』とか入れても、
ぜんぜんかまいはしないだけれど、
せっかく何でも入れられるんだから、
とびっきりの何かを入れてみたいよねぇ。
と、こういうことができるのも、
『と』のおかげさ。
『の』とか『に』とか『が』よりも、
『と』がおもしろくしてくれるんです。
なんてことを、病院のなかで書いてます。
今日の午後には、
人間ドックから帰宅します」 |
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