『笑っていいとも』をきっかけに、
この「ほぼ日」を読みはじめたという方は、
もしかしたら、darlingこと糸井重里による、
いいとも出演前後のコメントを、読みたい?
そんなかたのために、出演前日からの
3日間のコラムを、今週は、紹介しますね。
【知の饗宴に、酔える日がくる】
「月曜日に『笑っていいとも』の
テレホンショッキングに
でることになりまして、そのあたりから
大勢の人に知らされますので、
やっぱり、この週末のうちに
『智慧の実を食べよう』チケットを
入手しておいてくださいな。
(※編集部註:発売49時間後に
チケットは完売いたしました。
ありがとうございました)
昨年の第1回の
『智慧の実を食べよう』イベントは、
ほんとうにおもしろいのかどうか、
人を誘っても「つまらない」と
言われるのが怖くて、
(それに、内容を説明しにくくて)
ひとりで来場した方が
ほとんどだったのですが、今年は、
「前回はおもしろかった」という
実績がありますから、お誘い合わせて
2人とか3人とかで来る人も多そうです、
某企業の幹部たちが、
10人くらいでおいでになるとか、
そういう団体さんも、もちろん歓迎です。
ぜったいに、
「よかった!」と言わせますって。
昨年のこのイベントでも、
6時間以上の長い時間、
途中で帰ったお客さん、
いなかったんですから。
いま、講師の先生方に、
前取材でお会いしてますが、
その様子をカメラ回して
撮影しているスタッフが、
おもしろがって
身を乗りだしちゃってるんですから。
ご本人たちは言わないけれど、
いわば日本の誇れる最高の知性が、
東京フォーラムに集って、
「知の演奏」をする、
というふうに思ってください。
全部を理解しなくても、
酔えますよ、この日は」
【はじめて「ほぼ日」に来た人は】
「前にも似たようなことを
書いたおぼえがあるんだけど、
『笑っていいとも』の
テレホンショッキングに
出たあとというのは、
かならずアクセスがどんと増える。
他のテレビ番組と、
またちょっとちがうんですよねぇ。
ただ、どーんと新しい人が来てくれて、
波がひくように
去っていってしまうことも多く、
それは、ぼくらのつくってる
「ほぼ日」が、新しくやってきた人を
引き止める力がない、という?
ことのような気もするのです。
「ほぼ日」というのは、
とんでもない分量の
アーカイブの集合なので、
はじめての人たちは
「どこを見ていいかわからない」とも
よく言われるのです。
そういう場合には、
「今日の新メニュー」
という目次を利用してください。
この日に新しくお届けする
コンテンツが、紹介されてます。
そのずらっと並んだタイトルのどれか、
お好きなものをクリックすると、
その記事が読めます。
かわいい仔犬の画像が大人気の
『SAY HELLO!』などから
なじむといいかもしれませんが、
読み物、どれもきっと
気に入ってもらえると思います。
そんなふうなところから、ま、
「ほぼ日」になじんでいただきたい、と。
新学期も近いことですし、
新しい人を迎える
準備をしはじめた「ほぼ日」です。
「ほぼ日」の先輩読者の皆さん、
近くに「ほぼ日」後輩を発見したら、
ぜひ、親切にいろいろ
教えてさしあげてくださいな。
こんどこそ、
『いいとも』からやってきた人たちが、
波が引くように
いなくなっちゃいませんように。
と、急に思いついて、
以上のようなことを記した糸井重里でした」
【神の視点で、東京を眺めてみたら】
「お問い合わせの多い、
そのDVDについてお答えしましょう。
「タモリさん、地図好きですよね」
といって
「これ、神の視点で東京を見た映像です」
というような説明をして渡したDVDは、
『東京スキャナー』という作品でした。
森ビルの都市計画のための資料映像として
制作開始されたという話ですが、
スゴイ作品になってます。
東京という都市が、
立体的な地図として見られる。
自分の家がどのへんかな、と楽しめる。
などという
シンプルな観賞もできるのですが、
ここに住む、ここで生きる
人間のことが気になるのです。
画面の中で、いることさえ忘れられそうな
とるにたらないくらい
アリンコのようにも見える人間が、
ときどき
ズームアップされたりもするんです。
その小ささが、いじらしいというか、
せつないのです。
小さいなりに、
笑ったり走ったりしているわけで、
そういう人間たちがいるからこそ、
東京が「死んだ街」に見えないんですよね。
神の視点とは、また別の言い方をすれば、
狙撃者の視点でもあるわけで、
この映像作品のなかに登場する人々は、
みんな、照準を合わせられて
撃ち殺されることもできる。
そういう怖さもあるんです。
神さまの目で一人ひとりに幸せあれ、
と見つめることと、
狙撃者として銃を向けることと、
同時に感じるのです。
それが、うれしさと怖さの妙なバランスを
感じさせるんでしょうねぇ。
これは、みんなに見せてみたい作品だなぁ。
ぼくはもう、5回見ました」 |
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