グランプリ
作品・商品名
和晒ロール
作家・企業名
さささ
「毎日の暮らしで さささっと 使える晒(さらし)」を
コンセプトにした、
さっと簡単に切り取ることができる
ミシン目入り・ロールタイプの和晒です。
さっと、きる。
さっと、ふく。
さっと、しぼる。
さっと、こす。
さっと、みがく。
さっと、しく。
さっと、つつむ。
さっと、みずをきる。
さっと、あらう。
さささは、洗って繰り返し使うことができる万能布です。
- 糸井重里
この商品は、
「ちょっとやってみました」というわけじゃなく、
プロダクトとして本気で問いかけてるとわかります。
肚の据わり具合が伝わってくるのです。
商品のすみずみまで一所懸命考えてるのがわかったし、
見事だなと思いました。
実直なだけではない、ある種の冒険心やらめずらしさも
ちゃんと加えられています。
いま現在ぼくらがいるリアルなほぼ日と、この商品は
みごとに交差している気がしました。
- 石田ゆり子
とにかく単純に、自分が欲しいと思いました。
晒を普段づかいするって、これまで
ちょっと気になっていたんですけど、
晒をどんなふうに保管したらいいのか、
わからなかったんです。
この「さささ」は、
ホルダーにセットした状態が美しくてかわいいから、
このままキッチンに置いておけます。
もしこれがみんなの家にひとつずつあったら、
それはすごくすてきなだなと思います。
あまり迷わず選びました。
- 菊池亜希子
キッチンで汚れを拭くときに
ゴミを減らしたいと思ってふきんを使うけど、
毎回洗うのはたいへんです。
忙しい時はやっぱりペーパーでさっと済ませたい。
環境問題を考えるうえで、
サスティナブルでありたいと思っていても、
なかなか暮らしの中で実践することは難しくて、
いつもちょっとした後ろめたさを感じていました。
これは、そんな思いにアイディアで答えてくれていて、
すごく頼もしさを感じます。
ペーパーのように使えるけど布だから
4、5回繰り返し使えて、
そして最終的に使い切って捨てられる。
ふきんとペーパーのあいだの、
ちょうどいい存在だと思いました。
- 小林和人
晒という昔からあるものを、
より良いものにしながら環境の負荷を軽減する、
一つの解だと思いました。
一度使ったら捨てなきゃいけないペーパータオルに
どうしても罪悪感を感じてしまうので、
何回か使えるというのがいいですね。
拭いたり、濾したりと、
いろんな使い方が考えられる余白の部分もあって、
さらに可能性も感じられます。
パッケージを含め全体として、
グランプリにふさわしいと思います。
- 佐藤卓
晒の布と、ロールペーパー、
どちらも元々あったものだけど、
それが合体したものって、
ありそうでなかったですよね。
この2つが合わさることによって、
生活の一部が改善されたり、心地良くなったり、
機能的になったりする。見事です。
「生活の中に取り入れたい」と、
自然に思わせる力があります。
そして、「さささ」というネーミングが洒落ていて、印象的。
ロゴも落ち着いた色味で、非常にバランス良くできています。
- 森永邦彦
実はこれ、すでに生活の中で使っています。
以前はキッチンペーパーかタオルを使っていましたが、
そのどちらの要素も兼ねた「さささ」を使うようになって、
ものを捨てる量が減りました。
縦糸と横糸がしっかり整備されて織られていて、
縦横の歪みがなく、
とても丁寧に作られているなと感じます。
洋服を作る時に、
最初に小さいサンプルを作ることがよくあるんですが、
以前は大きい布を切って使っていたのを、
布の幅がちょうど良くて「さささ」を使っています。
つまり、家庭でもアトリエでも活躍しているのです。
糸井重里賞
作品・商品名
人形、豆本、オブジェ
作家・企業名
Archibras
風をモチーフにした人形や、
コック帽をかぶった人形など、
どの子もミステリアスな表情で、なんとも魅力的です。
なんだか生き物のような豆本やオブジェも、
小さいながらも独特な存在感を放ちます。
石田ゆり子賞
作品・商品名
ぬいぐるみパペット
作家・企業名
gyunyuya
「珈琲に入れる牛乳のように、
日々の暮らしをちょこっとまろやかに」
そんな思いのこもった、
猫のぬいぐるみパペットです。
パペットとして手にはめて遊ぶことはもちろん、
インテリアとして部屋に置いても素敵です。
菊池亜希子賞
作品・商品名
ガラスのイヤーカフ、オブジェ
作家・企業名
DayDream(Glass)
■ガラスのイヤーカフ
耳に吸い付くようにフィットする、
ガラスのイヤーカフです。
金具を使っていないので、
金属アレルギーの方にもつけていただけます。
■ガラスのオブジェ
球体のかたまりのガラスに建物が建つオブジェには、
「地球に住む」という題がついています。
小さなボディですが、ずっしりと重く、
地球のことを考えるきっかけとなる道具です。
小林和人賞
作品・商品名
手延そうめん
作家・企業名
坂利製麺所
林業が村のおもな生業となっている奈良県東吉野村で、
山に入ることができない冬場の現金収入確保のため、
専業主婦だった坂口良子さんが、
創業者となってつくり始めた手延べそうめんです。
「子供に安心して食べさせられるそうめんをつくりたい」と、
質のよい油と国産の小麦を使っています。
コシがあり、のどごしもよく、国産小麦の風味も感じられる、
食べると思わず笑みがこぼれるような味です。
佐藤卓賞
作品・商品名
MOMENT SCALEなど
作家・企業名
NECKTIE design office
「はかり」の形をした時計です。
実際に「はかり」の機能はありませんが、
物を乗せてみると
針が動きだして時間が進んでしまうような、
不思議な感覚を呼び起こします。
森永邦彦賞
作品・商品名
細工鋏
作家・企業名
竹二作
竹二作の細工鋏は、
香川県の地場産業である手袋をつくる際、
手元の細かな裁断作業のために
「小回りがきく軽量の裁ち鋏がほしい」という
相談がきっかけで誕生しました。
通常、持ち手は刃の長さが短くなるほど
持ち手が小さくなりますが、
この鋏は刃を短くしながらも、
持ち手の大きさを保つことで、
手元にフィットする鋏になりました。
手作業で「ひねり」を加えながら研ぐことで、
刃同士の摩擦を最小限にし、刃の消耗を抑えています。
開閉もスムーズでとても軽く、
裁ち鋏の最初の1丁としてもおすすめです。
読者賞
作品・商品名
ガラスのスノードーム
作家・企業名
金津沙矢香
きらきらとした反射が美しい、
ガラスでできたスノードーム です。
ゆっくりと動かすと、
いつも見ている景色や、昔見た風景、
旅先での情景、憧れの場所など、
さまざまな風景が思い起こされ、
静かな時間の流れを感じることができます。
糸井重里
育ってきたんじゃないかな、と思ってるんです。
紙に描かれたイラストレーションという
固定された美術表現からはじまって、
他にどういう方法があるだろうって、
みんなが自由に考えるようになってきたんですね。
そんななかでこの作品は、
ご自身のイラストレーションをぶら下げたり、
膨らましたりしている。
そこに刺繍の技法を取り入れたり、
洋服を仕立てるように布を扱ったり、
顔の部分は粘土をつかったりと、
自由にのびのび遊んでいるんです。
同時に、子どもがまねっこしてつくりたくなるような、
その広さと深さが、
ぼくにはとってもおもしろく感じられました。