SOFTWARE
シェアウェアは
ひょっとすると
デジタルユートピア
かもしれない。

Kaleidoscopeからの熱い回答。

まず手始めに、
KaleidoscopeというMac用のユーティリティーソフトの作者、
Greg Landweberさんの熱い想いをここに展開。
Kaleidoscopはつい最近アップグレードされて、
バージョンが2.0になったのですが、
その、アップグレード作業の合間をぬって、
質問状に解答を寄せてくれました。

Kaleidoscopeとは

Greg Landweberさん、Arlo Roseさん、 Ed Voasさんが、
個人で製作、配付しているソフトウエア。
Mac用のユーティリティーソフトで、
インターフェース(フォルダの形やら、ウインドウの枠の模様やら。)を、
いろいろと変えてくれるもの。

Color Schemeというファイルをいろいろ変えれば、
インターフェースが、違うOS風になったり、
メタリックなかんじになったり、Love&Peaceになったりと楽しめる。

つまり、Kaleidoscopeさえあれば、Color Schemeをいろいろ手に入れて、
インターフェースを変えることができるってわけ。

Color Schemeは、もう凄い数の人々
(http://www.macoszone.com/KRP/authors/に
作者一覧的なものがありますので、こちらもどうぞ)
が凄い数つくっていて、自分のおこのみの楽しい環境が
作れるというわけです。

決して自分のコンピューターが便利になるわけじゃないけど、
人をすごくハッピーにしてくれるソフト。

興味をもったらまずは、http://www.kaleidoscope.net/にいって、
ソフトをダウンロードしてみよう。

必要なMacの種類:システム7がのっかっているMac。
ファイルの大きさ:1.5MB
登録料金:25ドル
登録料金の支払い方法: 上のページのホームの「Register Online」と
書いてあるボタンをクリック。
すると、Kagiという、シェアウエアの登録料金支払い
代行をしているKagi(これも調べなきゃ)の
ページにリンクしています。
ブラウザの言語設定が日本語ならば、
日本語で登録できるようなシステムです。
おそるることなかれ。登録をしよう。
支払いはクレジットカードで。

 

さて、それでは。
(英文をじっくりと味わいたい方はこちらへ。
無修正でのっております。)

電子メイル

質問1
なぜ、ソフトの配付方法を
シェアウエアとしたのですか?

はじめは趣味でソフトを作りはじめたのですが、
シェアウエアが一番簡単な配付方法であるからです。
その後、ビジネスが発展して大きくなりましたが、
それでもシェアウエアならではの
ユーザーとのやりとりのすべてが気に入っています。

質問2
シェアウエアソフトの製作と配付だけで、お金は
かせげるのですか?
つまり、ソフトの登録費用のみで、
開発費とビジネス費用をカバーできるのでしょうか?

できます。シェアウエアでお金を稼ぐのは可能です。
ビジネス費用をカバーしてあまりある収入があります。
が、マーケットを判断するのは難しいとおもいます。

多くの人々が、シェアウエアを作るために、
多大な労力を注ぎ込んで、得られるものは
とても少ない状況ですが、あるものは、
幸運にもジャックポットをヒットさせています。

幸運なことに、わたしはラッキーな方でした。
Aaron(KaleidoscopeのほかにGregさんが作ったソフト)と
Kaleidoscopeは、
私が想像していたよりもずっと人気がでました。

質問3
登録費用を払わないで、ソフトを使用する人がいる
可能性があるとおもいますが、
それについて考慮にいれていますか?
これを防ぐためになにか方法やアイデアはありますか?

考えないようにしています。
できることといえば、スタートアップのときに支払いを促す
メッセージを出すということです。
このようなメッセージはかなり効果があって、
登録者の数を倍くらいにふやすことができました。
それよりも、私はユーザーにたいして、
登録することをがたがた言いたくありません。

質問4
どのくらいのパーセンテージの人が
登録費用を払っているとおもいますか?

大体5から10パーセントくらいだろうと思います。
2パーセント以下じゃないかと言う人もいます。
これは本当に、その製品によるとはおもいますが。

質問5
私達はシェアウエアを以下のように定義づけました。
製作者が、人々と「便利さ」をシェア(共有)したいから
ソフトをつくり、使用者は、作者に対して、
感謝と尊敬を込めて登録費用を払うもの。
この定義についてはどう思われますか?
馬鹿らしい? それとも夢見ゴコチ?

この定義が私の生きる糧です。
私が自分自身でそのソフトを使いたいから、
自分が楽しむために、ソフトを作っています。
たぶん他の人もこのソフトを使いたいだろうと思うので
シェアウエアを配付しているのです。

もしほかのシェアウエアの作者が、
お金のためのビジネスをしているとしたら、
それは間違っているといいたい。

 

質問6
シェアウエアについて、
なにかポリシーや哲学、態度などおもちですか?
おしえてください。

私は、自分のソフトウエアが、見た感じがよくて、
しっかりとしたものにしようといつも努力しています。
多くのシェアウエアの作者は、急いでプログラムを
つくりあげて、インターフェースのことまで
考えないでいます。
インターフェースを取り扱うソフトを書いているので、
見た目と感じをプロフェッショナルなものにするのが
大切だと考えています。

という具合である。
じっくり、読んでみてください。
なにかしら、心さわぎ、
魂のうち震える思いがするではないか。

次回も熱い思いを展開。

(つづく)

1998-07-09-THU

BACK
戻る