第六回 人気者は、本をどこでYonda?


日本の多くの地域では
まだ梅雨がつづいていますが、
梅雨が終われば本格的な夏がきます。
夏とくればもちろん
「新潮文庫の100冊」
ですよね。

と、のっけから我田引水ですが、
今年もいよいよ始まった
100冊フェアにちなみ、
今回はみんなの人気者の
秘密を披露します。




新潮文庫の人気者といえば、
そう、
パンダのYonda?
です。

皆さんは、
Yonda?が何歳になるか
知っていますか。

Yonda?の初登場は、
1997年夏
「新潮文庫の100冊」フェア。
今年で誕生から9年目を迎えました。
もっともYonda?は、
どうやら年をとらないようです。
有名アニメのキャラクターと同じですね。

さて、もう一つ問題。
Yonda?は、
どこに住んでいるのでしょうか。

「エー、そんなの知らないよ」
とおっしゃるのも無理はありませんが、
Yonda?が住んでいる場所は
はっきりしています。
動物園です
それも、日本ではなく
海外の動物園のようです。

じつは、Yonda?には

「Yonda? Movie」
─The Story of a Panda and Books─


という短編映画があるのですが、
そこでYonda?の
動物園での秘話が紹介されていました。



Yonda?は、
動物園にいる普通のパンダでした。
でも、いつも動物園へ来ている
憧れのお姉さんに
本を読んでもらうようになり
本の素晴らしさを知るのです。
映画ではYonda?の
読書への目覚めが描かれています。

「Yonda? Movie」は、
「Yonda?CLUB」という
新潮文庫の読者向けサービスで提供しています。
「Yonda?CLUB」については、こちらをどうぞ


さて、
それから読書にいそしむ
ようになったYonda?ですが、
動物園の仲間にも本を薦めるようになります。
休園日の動物園では
ゾウやキリンやライオンたちに
それぞれぴったり合う本を
くばりあるいているようです。



こちらは、
「Yonda?絵本」
に登場するストーリー。
Yonda?にも
きちんと日常があって仲間がいたんですね。
驚きました?
(「Yonda?絵本」も
 「Yonda?CLUB」での提供です)

さてさて、またまたここで問題。
Yonda?は、
男の子でしょうか?
それとも女の子でしょうか?

恥ずかしながら、
私たちにもはっきりしない
のですが、
どこか男の子っぽい格好をする機会が多いし、
動物園に来るお姉さんに憧れたり、
「君」づけで呼ばれたり、
どうも男の子のようですね。
そういえば、これまでに
ハードボイルドスタイルや
ちょんまげ姿でも
登場したことがありました。
もっとも、
口紅を塗ったYonda?
も登場していて‥‥、
やはり???です。

またYonda?には、
いくつかのバージョン(?)もあります。
イラストの基本バージョンの他に
Yonda?キャンペーン初期には、
リアルなYonda?も頻繁に登場。



そして2003年からは
大人気のイラストレーションユニット
100%ORANGEさんが描く
Yonda?も登場しました。 
.
今年の「100冊フェア」も
100%ORANGEさんが描いた
Yonda?が
文庫の帯に、本屋さんの店頭に、新聞広告に、
と元気に顔を出します。



そんな縦横無尽に活躍する
Yonda?の生みの親は、
「ペプシマン」や
カップヌードル「hungry?」
の広告でも有名な
アートディレクターの
大貫卓也(おおぬき・たくや)さんです。
(Yonda?の基本バージョンイラストも
 大貫さん自身の手によるものです)

大貫さんによれば、
Yonda?が生まれる前のアイデアの中には
『読むゾウ』という名のゾウのキャラクター
もいたそうですが、
今となっては、
Yonda?以外に
新潮文庫にぴったりのキャラクターは
考えられませんよね。

これからもYonda?をよろしく。


文庫「海馬」 『海馬―脳は疲れない 』(新潮文庫)
著:池谷裕二・糸井重里
定価:620円(税込)
ISBN:4-10-118314-7
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監修:糸井重里
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ISBN:4-10-118312-0
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2005-07-18-MON
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