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谷川さんへ、 感想のメールをどうぞ。
谷川俊太郎さんの答え  人間は臭いのではなく、匂うんです。 体が健康ならその匂いは不快ではないはずです。 でも匂いには好みがあるからね、 ぼくは汗くさいのは平気だけど、口臭はだめ、 女の人の腋臭はちょっとエロティックだけど、 強い香水は興ざめ。 野生を失うにつれて、 ヒトは自然の匂いをこわがるようになり、 人工の匂いで自然の匂いを消そうとするようになる。 人間は臭い、汚らしいと感ずるのは、 人間として少々うさんくさいと思います。 質問 十  夏場は汗をかくために、汗くさいような、 異臭のようなものがあちこちで感じられます。 電車に乗るときなんかは、 「隣に座った人がどうか臭くありませんように」 と願ってしまいます。 異臭を感じる度に、 人間はなんて汚らしい生物なのだろうか、と 思ってしまいます。 そういう自分自身にも、なんか臭い! と 感じられることが多々あるんです。  人間は臭いんだ、自分も臭くなるんだ‥‥という事実に とてもゲンナリします。  人間は臭いという事実を 谷川さんはどうお考えでしょうか。 (まっすー 二十二歳)
2006年、夏休みです。 「ほぼ日」は、日本の休みを、また 詩人の谷川俊太郎さんと すごすことに決めました。 お盆の期間をはさんだ数日間、 読者のみなさんから届いた質問に 谷川さんが毎日ひとつずつ答えます。