糸井 | こんにちは。 |
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中川 | あ、猫がいるんですね。 |
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友森 | どうぞ。 (猫を渡す) |
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中川 | わぁ。 |
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糸井 | いきなり渡されちゃったね。 (猫の鳴き声:ニャー) |
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中川 | かわいい。 (ニャー) |
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友森 | 今日はみんなでこのまま 猫持ちながら、話します? ちょうど3匹いるから、ひとりひと猫ですね。 |
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糸井 | 抱っこするのが、 この鼎談の会員証だね。 |
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友森 | 糸井さんは、いま授乳中なんです。 (ニャー) |
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糸井 | この猫、ものすごい量のミルクを飲んでる。 (ニャー) |
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中川 | おとなしく飲んでますね。 この子たち、生まれてどのくらいなんですか? |
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友森 | 1ヶ月くらいです。 |
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中川 | まだ1ヶ月かぁ。 おぉ、力づよい。 |
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糸井 | えーっと、紹介するね、 友森さんはペットサロンのミグノンと 動物愛護団体のランコントレ・ミグノンの 代表の方です。 |
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中川 | あぁ、そうなんですか。 なんてすばらしい‥‥すばらしすぎる。 |
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糸井 | しょこたんの本も読みましたよ。 『ねこのあしあと』、 おもしろかった。 |
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中川 | 糸井さん、帯の文をありがとうございます。 | |
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友森 | おもしろかったです。 一気に読みました。 |
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糸井 | 「みんな、もっとしょこたんを見習え!」 と思っちゃった。 |
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中川 | とんでもないです。 えーと、この猫たちは、どういう経緯で、 友森さんのところに来たんですか? |
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友森 | この子たちは、 キャットフードの空き箱に入れて 捨てられてたんです。 |
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中川 | 捨てられてたんですか? |
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友森 | はい。へその緒つきで箱に入ってたんですって。 そこから交番に届けられて、 愛護センターに入ったところに ちょうど私が居合わせて。 その日は、愛護センターで 犬を引き取る予定だったんですが、 「犬より先に、猫を見てください」 と、センターの人に言われて、行ってみると、 この子たちがいました。 |
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中川 | センターの人が「先に見て」と おっしゃった理由は なんだったんでしょうか? |
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友森 | あまりにも生まれたてで、すぐに保温して ミルクをやらなきゃいけない状態だったので。 |
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中川 | そっか、一刻を争う‥‥。 |
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糸井 | そうしないと死んじゃうんだね。 |
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友森 | 半日も放っておいたら、死にます。 |
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中川 | いまこんなに元気で 白くてフワフワだ。 でも、捨て猫だったんですね。 ギリギリで助かって、 なんて運の強い子たちだろう。 (ニャー) |
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友森 | ね。ほんとに、よく育ちました。 |
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中川 | (腕のなかの猫を見つめて) 捨てられてたんだ。 |
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友森 | あ‥‥さっき、この子たち、 うんちにまみれてたので いま、若干汚れてますけど。 |
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中川 | えぇ、ぜんぜん、ぜんぜん、だいじょうぶです。 |
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糸井 | 俺は授乳してるせいか、なんだかいま、 気が抜けちゃってほわーっとなっちゃってる。 授乳行為、生まれてはじめて。 (ニャー) |
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ほぼ日 | えーっと‥‥中川さんのところには いま、猫は何匹いるんですか? |
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中川 | 10匹飼ってます。 |
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友森 | 10匹いるんだ。 |
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中川 | 10匹と、それから、 新しい家族に出会うまでの子たちが住んでいる部屋が 3部屋あって、そこに、犬と猫がいっぱいいます。 母と相談して、 「もう部屋を借りたほうが早いね」 ということになって‥‥だから、 合計何匹だか、把握しきれてない。 |
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糸井 | 聞きしにまさる‥‥(笑)。 |
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友森 | すごいね。 |
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糸井 | 「ざっとこんなもんかな」と思ってたことを しょこたんは、超えてるね‥‥ (改めて驚く)えぇーっ? |
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友森 | 個人の人たちは、 そんな感じでやってるんだろうなぁ。 |
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糸井 | 犬も混じってるんだね? |
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中川 | 犬も2匹はいます。 犬って、大人になっていたり なつかなかったりすると、処分されやすいと聞いて、 そして、もちろんかわいかったから、引き取りました。 大きいし、手間がかかるし、散歩もあるし、 なじまないと吠えたりもするし、 犬を保護するのはけっこう大変なんだと思います。 |
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糸井 | 「もらわれにくいから自分が引き取る」 ということができる人は、 そんなにはいっぱいいないよね。 |
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友森 | うん、そうですね。 | |
(つづきます) | ||
写真:小川拓洋 |
2014-04-28 |
2014-04-30 |
2014-05-01 |
2014-05-02 |
2014-05-07 |
2014-05-08 |
2014-05-09 |
2014-05-12 |
『ねこのあしあと』 著 中川翔子 発行 マガジンハウス 価格 1,370円+税 |
中川翔子さん初の、自伝的エッセイが 一冊の本になりました。 初版の帯文は、糸井重里が書かせていただきました。 しょこたんのまわりにいるご家族や猫たちが しょこたんの手によって次々に紹介されていきます。 並々ならぬ、ただごとではない、そろいもそろった、 すばらしいメンバーのみなさんです。 いま「中川翔子さん」がいらっしゃる場所を とても自然に感じることができます。 登場する人も猫も、かわいらしい人(動物)ばかり。 マミタスがしょこたんをなぐさめてくれるのと同じく、 この本も、ちょっとブルーになった日に 読む人をなぐさめてくれると思います。 Amazonでの購入は、ここをクリック。 |
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