新聞をとってない人々

第4回 私設『新聞をとってない人々研究所』

そんなこんなで私は新聞をとっていない人々に
ハマッていきました。
新聞を取らずに平気でいる人間たちが
増えていったらどうするんだ?
そしたらみんなで一面の記事を話題にする、
なんつうかこの、
「ウェットな日本の一体感」ってものが
無くなってしまうじゃないか!
政府は何をしているんだ?

政府はあいかわらず無能無策でこの大問題に
気づいていないらしい。そこで私は私設
『新聞をとってない人々研究所』
を密かに開設しました。
橋本首相がやらないなら私がやる!
私はどうしてしまったのでしょう?
内気で謙虚なこの私が。
タンメンを注文したのに違って味噌ラーメンが来た時も、
黙って食べたこの私が。
味噌ラーメン嫌いなのに。

でもそんなことはママあるのです。
臥せっていた龍が目覚めることが。
私は研究所の活動を、知り合いに片っ端から
電話をかけることから開始しました。
「もしもし」
「おお、卒業以来だな。どうしたんだいったい?」
「君、新聞をとっているかい?」
「え? とってるけど」
「そおか、よかった。また会おう」
「おい、いったいなんで電話を」
ガチャン。
よかった、地球人だ。やつらはどこだ?

12回目の電話をした時です。私はちょっとだれていました。
「やあ、ひさしぶり。
ところで君も当然新聞はとってるよね」
「新聞? いや、とってないけど」
「そうか、じゃましたな・・・ちょっと待てえ!!」
いた! やつらがいたっ!

(すぐにUPする次回を読め! てゆうか読んでください)

1998-06-19-FRI

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