お隣が宇宙、 |
space-1
噛みあってるんだか、噛みあってないんだか よくわかんないけど、 とにかく、ページを新たに打上げ、じゃなくて、 再出発することになりました。 「センタンの第2フェーズ」のはじまりです。 ●アデオスツー (ADEOS2) ©NASDA ちょうど、絶妙のタイミングで、 12月14日に、H2Aロケット4号機の 打上げがありますね。もうすぐです。 しかも、そのロケットに搭載されるのは 地球観測衛星ADEOS-II(アデオスツー) (↑すぐ上の画像です) 。 アデオスツー、略して、アデツー。 前回の9月のH2AはDRTSという データ中継衛星の打上げだったけど、 今回はとうとう地球観測衛星の出番です。 ちなみに私のいるところはALOS(エイロス) という衛星の、画像解析研究グループで これは2004年に打ち上げられる予定です。 エイロスのお兄さん(お姉さんか?)衛星のアデツー。 私のお隣のグループがアデツー画像解析担当班。 アデツーグループは打上げカウントダウンが はじまり、熱が入ってきましたねえ。 いよいよ、今まで解析のシステムを作ったり シミュレーションを繰り返して準備してきたことの 集大成で、本番が始まるんですものね。 ドッキドキ。 まずはご近所さんからインタビュー! ということで、「ほぼ日」ヘビーユーザーの 向井田さん(ADEOS-II 解析研究プロジェクト) にうかがいました。 marsha: 「むかいださん、うしろの席からこんにちは。 ”ほぼ日”の読者の方に、 今回の打上げとアデツーの話をしていくんですけど。 今どんな具合?…あ、からだの調子じゃなくて(笑)。 仕事、仕事です。 打上げを目前にして、 背中からなにやら緊張感がヒシヒシと 伝わってきてますよ。 意気込みをひとつ、くださいませ。」 mukaida-san: 「憧れの”ほぼ日”出演がかなった方が ドキドキしてますよ(笑)。 でも気がつくと、打ち上げまで後5日。 正直"やっと!"という気持ちです。 darlingが仰る通り、衛星はいわゆる"上モノ"ですから、 乗り物のロケットが成功してくれないと どうしようもないわけです。 そういう意味で、打ち上げに際しての緊張感はビシビシです。 もちろんいままでの打ち上げも世論の風当たりが厳しいし、 失敗すると後がない!という勢いだったので 他人事ではなく緊張でした。 実は本当の意味で自分自身の緊張感が高まってくるのは、 もう少し間があるんです。 私の担当は、衛星が地球を周り始めて、 いろんな機械のチェックをしてから、 はじめて地球を観測したデータを送ってくる… そこから本番なんです。 いまはその準備作業の詰めの段階で忙しくしています。 今の気持ちをたとえて言えば、 自分はゴールキーパーで、 仲間が攻め上がっていくのを緊張して見守りながら、 次攻められたらしっかり守らなくちゃと思ってる、 そんな緊張感です。」 やあ〜、キーパー向井田さん。 「ほぼ日」初登場、ありがとうございます。 奥様も「ほぼ日」を読んで下さっているとか(笑)。 それにしても、ロケットが打ち上がり、 衛星が軌道にのり、 そして、正常に衛星から画像が送られる。 ここから「私たちの本番が始まる。」 これは、私もここへ来て初めて 実感できたことなんですけど、 それだけにロケットの打ち上げのとき 衛星が切り離される瞬間は、 ほんとにすっごく「お願い、お願い」って 祈りまくります。
お楽しみに〜。 marsha |
2002-12-09-MON
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