space-6
- Midori-II is fine in space! -
●おひさしぶりです。
こんにちは。
みなさん、お元気でしたか〜?
しばらくお休みしてました。
なんと、20回分くらい書かなきゃいけません(汗)。
なぜなら、その打ち上げからおっかけをしてきた
環境観測技術衛星ADEOSII(今はみどりII)が
飛び立ってもうかれこれ5ヵ月。
すっかりみどりIIは大人になって独り立ち。
順調に旅を続け、仕事もどんどん覚えて、
宇宙からわたしたちのところへ、
とてもスムーズにデータを送りこんでくれています。
データは私たちの仕事場で「画像」の形に変換されて
その画像は毎日のように、ここの
NASDAホームページで発表されています。
あわわわ。どーしよーこのブランク。
お休みのわけは100個ほどあります。
センタンのときよりPCが遅いとか
センタンのときより朝が早いとか‥
でも言うのはよそう(ぜんぜん関係ないけどね)。
それだけで100本書いてしまったら
またみどりIIのことが書けなくなるし(笑)。
人生立ち止まっちゃあいけないさ(寅さんか)。
でも、待っててくれていたみなさん。
どうもすみませんでした。
その間、いやはやいろんなこと、ありましたねえ。
スペースシャトルのコロンビア号のこと。
イラクのこと。SARS。どうなっちゃうんだろう。
IT革命と呼ばれた頃から始まった価値観の総とっかえが
リアルなところにも確実に起こっているんだろうなあ。
血を流して(そんなことは今っぽいとは思わないけど)。
ますます今までの尺度は使えなくなるし、
柔軟じゃない人は困ってしまう状況だと思う。
そんなことも含めて主体的に考えてみようと
ワールドピースラリーに参加して、
仲良しのミュージシャンたちといっしょに歌ったり。
微力な努力はやってはいました。お休みのあいだ。
地球も人類もドラスティックな変動が起きている。
そんな渦中の地球は宇宙から見るとどう見えるんだろう。
「ねえ、あたしどう見える?」
ひとつ星に聞いてみたいもんだと思ったりして。
なんとみなさん!それが、聞けるんですよね。
すごい時代、すごい技術だなあ。
戦争に関する衛星画像はよくメディアに載るから
衛星そのものの存在や役割については
イヤなことをきっかけにだけど
少し身近になっているのかもしれない。
でもね、そこばかりクローズアップしないで、
地球観測衛星も大事なことやっているよ、と申し上げたい。
みどりIIのような衛星はもちろん、偵察衛星とは
まったく役割が異なるので、みなさんが期待する
ようなスリリングなところにはつながらないかもしれません。
でも、もっともっと地球にとって、つまりは
わたしたちの生命に関する重大な事実を
伝えてくれているし、
それに関して敏感になることが
「ぜったい必要!」な時代になったと思います。
戦争によってまた破壊された環境もあるだろうし、
あれもこれもやまほど知るべきことがあって
どれから手をつけたらいいのやら。
いささか途方にくれちゃうこのごろでした。
けど、また始めてみます。
地球環境を眺める衛星の話。
●みどりII登場。
さて、お話したように、アデオスII(ADEOSII)
(仲間内ではりゃくしてアデツー)は、
その名をみどりII(ミドリツー)と変えました。
なんでやねん。なんで「ツー」なの?
「ワン がいるから。」(ポカ!‥スカ、ジャン<大好き)。
アホなこと書いてます、すいません。
ちっとまじめに。
日本の衛星は打ち上がると同時に、
日本名を命名されるそうです。
つまり技術的な英語名から日本の名前になるんですね。
「きく」とか「ひまわり」とかみたいに。
で、1996年8月に打ち上げた「みどり」という衛星があるんです。
みどりのリンクとみどりが載せていたセンサーのリンク
©NASDA
みどりは残念ながら11ヵ月でその一生を終えました。
詳細についてはみどりのホームページにあります。
その約6年後2002年12月、
みどりIIはその役目を引き継ぎました。
みどりIIのリンク(この写真を見分けるのってマニアですね)
©NASDA
後継のセンサーを2つ搭載しているから
みどりII(ADEOSII)なのです。
つまり、みどりの仕事をさらに発展させて
遂行するためにみどりIIは生まれたわけです。
●みどりIIはこんなをもつ
みどりIIの仕事をちょっとおさらいすると、
みどりIIさんは「異常気象」とか「オゾンホール拡大」という
地球規模の環境変動の謎を解くために、
5つの眼(センサ)を載せて、「極軌道」で地球を旋回し
すばらしい仕事をしています。
水・エネルギーを測る眼アムサー(AMSR)(NASDA)
海面水温や雲の温度などを測る眼
グローバルイメージャまたはジーエルアイ(GLI)(NASDA)
海上を吹いている風向きと強さを測る眼
シーウィンズ(SeaWinds)(NASA)
オゾンを観測をする眼アイラスツー(ILAS-II)(環境省)
エアロゾルを観測する眼ポルダー(Polder)(フランスCNES)
みどりIIの5つの眼のことは
space-4や
EORC/NASDAのみどりIIセンサーのサイトを
ご覧ください。
ナスダの方々にご協力いただいて
これからしばらくみどりIIをおっかけます。
発表画像の全部はたぶん追いつけないけど、
厳選素材をお届けしたく思っております。
そんなの待っちゃいられないという人はこちらをどうぞ。
http://sharaku.eorc.nasda.go.jp/ADEOS2/index_j.html
ひとつ、もう一度ここでクリアにしておきたいことがあります。
まーしゃの職場は宇宙開発事業団に隣接してますが
宇宙開発事業団勤務ではありません。
「同じ場所でいっしょに仕事している」
ということで、ときどき質問に答えていただけるし、
もしかしたら勢いついて、まるでナスダの人みたいに
言ってしまっていることもあるかもしれませんが、
やっぱり「外の人」であることは間違いがないのです。
ただそういう環境にいるというラッキーを感謝している
だけです。
ということで続いていきますのでよろしくお願いしまーす。
ではまた。
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よこく・よこく・よこく・よこく・よこく
『ご近所のOLさん、リターン』で、
近々「ショートショートフィルムフェスティバル」
の話をお送りする予定です。
別所哲也さんも登場しますから、見てくださいね〜。
marsha
special thanks to Dr. Igarashi (EORC/NASDA)
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