優勝賞金2000万ドル‥‥レースはもう、はじまっている!  月面で無人探査ローバーを500メートル、 誰がいちばん先に 走らせることができるか競争 の行方を追え!


ご存知でしょうか。 「Google Lunar X PRIZE」という賞金レースを。 僕ら、概要を知ったとき、笑っちゃいました。 だって、目指してるものが、すごすぎるんです。 簡単に言いますと 「自作の無人探査ローバーを自力で月面に送り込み、  誰よりも先に500メートル以上走らせ、  かつ、解像度の高い画像や動画などのデータを  地球に送信することができたチームに  賞金2000万ドル(約16億円)が与えられる」 ‥‥って、なんだそれ!  ゴールがめっちゃ遠いこととか、 賞金の額とか、もう笑うしかない壮大さ。 そこで、われわれ 奥野・山口・ベイ・おーたの「チーム宇宙好き」は 日本から唯一エントリーしてる ホワイトレーベルスペース・ジャパンのみなさんを 謹んで追いかけることにしました。 彼らが目指しているのは、 期限ギリギリの「2015年の打ち上げ」です。 それまでに、無人探査ローバーを完成させ、 ロケットを手配し、 何よりも、それらすべてに必要なお金を集めて‥‥。 きっとイバラであろうその道のり、 ことあるごとに、レポートしていきたいと思います。 だって、ロマンじゃあないですか! ちなみに「よーい、どん!」は2007年だったとか。 いやあ、知らなかったなあ‥‥。


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初の「民間による月面無人探査」を
誰がいちばんに成功させることができるか‥‥を競う
賞金つきのコンテスト。
Xプライズ財団によって運営され、
Googleがスポンサーとなって開催されている。
2012年10月時点で、
世界中から、25チームが正式エントリーしている。 

基本ミッション
基本ミッションの賞金
1)月面で500m以上、
  無人探査車(ローバー)を移動させること
2)解像度の高い画像や動画を地球に送信すること
優勝‥‥‥2000万ドル
準優勝‥‥500万ドル
ボーナスミッション(賞金最大500万ドル)
1)14日間「昼間」が続いたあと14日間「太陽が当たらない夜」の期間となり
  温度も「マイナス170度」に達する「月面の夜」を乗り切ること(200万ドル)
2)水の存在を発見すること(400万ドル)
3)アポロ計画が月面に残した痕跡を発見すること(400万ドル)
4)アポロ計画以外の過去の宇宙開発が月面に残した痕跡を発見すること(100万ドル)
5)5000m以上、走行すること(200万ドル)
ダイバーシティ賞
ミッションの条件
個性的な計画設計を行ったチームに贈られる(100万ドル) 1)90%以上、民間の資金であること
2)レースの期限は「2015年末」まで
 
ホワイトレーベルスペース自体は日本と欧州の国際共同チーム。
今回、われら「チーム宇宙好き」が追いかける
ホワイトレーベルスペース・ジャパンは
そのチームの、日本側メンバーです。
宇宙機&極限ロボット開発の第一人者であり
あの「はやぶさ」にも関わった東北大学・吉田和哉教授が
探査車(ローバー)の開発を担当するなど
宇宙の現場のプロから、プロジェクトの費用を集めるための
経営企画の専門家まで多彩なスペシャリストが結集したチーム。
各人が「本業」を持ちながら関わり、
ラボであるものすごく味わい深いマンションの一室で、
日夜、精力的に活動している。
 


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