5DW メンズショップ イシカワ

今週の「5DW メンズショップイシカワ」では、
新潟県加茂市のカットソーブランド「G.F.G.S.」の
ボーダーカットソーが登場します。

自社工場を持ち、近隣の職人さんたちと
協業してつくるカットソーは「完全受注生産」をモットーに、
注文後、一着一着生地の編み立てからはじめます。

「メンズショップイシカワ」の石川顕店長が注文したのは、
昔の「ブルックスブラザーズ」の
ボタンダウンシャツにあったような、
前身頃、後ろ身頃、両袖のカラーが４色異なるモデルと、
黒をベースにボーダーの太さと配色が異なるタイプの
２パターン。

それぞれ格好いいけれど、実際どう着ましょうか？　
ということで、「5DW」のメインビジュアルを
一緒につくってくれたスタイリストの田中美和子さんと、
おなじくスタイリストでありながら店長を務める石川さんが、
それぞれの独創的なイマジネーションで、
「G.F.G.S.」のボーダーの魅力とともに、
その着方をいろいろ提案します。

田中美和子さんのプロフィール

テニスウェアのように着るのもいいね。

石川: 僕がマルチカラーのほうをスタイリングするとしたら
テニスウェアとして着てもらうのがいいかな。
このボーダーを着て、ショーツはいて、
ラケットを持って、白いソックスはいて、
靴は「アディダス」の「スタンスミス」で。
僕は、「パンク」という言葉よく使うけど、
ベースはクラシックなんです（笑）。
パンクでもセックス・ピストルズのシド・ヴィシャスが
かっこいいのはクラシックだから。
田中さんがもしこの服を使ってスタイリングするなら
どうする？

田中: ラケット持って、「スタンスミス」はいて、
短パンはく（笑）。

石川: 気が合うね（笑）。

田中: 合わせてるの（笑）。
だって、素敵ですもの。
わたしは、
そのまま一枚で着てもらうかな。
素肌の上から、
大きいサイズのものを着て、
下着てる？　はいてなくない？　
みたいにして、
雑誌だったら、それを袋とじにします。

石川: それは雑誌はいいけど、買ってくれた人ができないよ（笑）。
僕がテニスウェアとして提案しているのも、
実は素材がコットンじゃなくて、
再生ポリエステルをつかっているから。
汗で濡れても、乾きやすいんだよね。
だから、旅行に持って行くのも全然あり。
洗っても次の日には乾いているんだよ。

田中: そしたら、水着の上に着るのはどう？

石川: いいじゃん。
化学繊維だし、スポーティにいったほうがいいんです。
登山もありですし、
これでジムに行ってトレーニングもできる。
積極的にスポーツをするための服ですよ。
いまはスポーツとファッションが近づいているしね。
見た目はコットンのテイストが出ているから、
普段着でも通用する。
というか、そもそも、普段着ですけど。

田中: スポーティじゃないときはどうします？

石川: そうすると、ふつうにチノパンとかかなあ。
スーツに合わせるのもいいと思う。
あとは、ジャージとかに合わせたり。
僕自身は普段ジャージ一辺倒ですからね。
シャツの下に、このボーダーを合わせてもいいかな。
シャツはオックスフォードのビッグな白シャツで。
デニムのGジャンをその上から着ることを考えても、
サイズはL。
ボーダーの上にジャケットを羽織るなら、
セルジュ・ゲンズブールのように
少し細めのテーラードジャケットの襟立てて、
パンツはかなり色落ちしたブルーデニム。
シャツの下でも、ジャケットの下でも、
もちろんボーダーはジャストのMサイズで。

田中: Tシャツと短パンに、このボーダーを重ねようかな。
オーバーサイズで着たら、
下がやっぱりはいてないように見えていい。
あとは、スウェットパンツも好きだから、
それでもいいかな。

石川: スウェットパンツもいいね。
「5DW」のイメージカットのスタイリングを
田中さんにやってもらったときに、
モデルのモトーラ（世理奈）さんに
このブラックのボーダーにチュチュを合わせていたのは
衝撃的だった。

田中: ありがとうございます。
めちゃくちゃ嬉しいです。
わたしは、ブラックボーダーを着て
ラーメンを食べているときのカットが好きですよ。
スポーツではないですけれど、
ラーメン中の汗もよくかわきますね。

石川: ほんと僕にはできないスタイリングの提案でしたよ。
僕がやってしまうと結局のところスポーティなスタイルに
落ち着いてしまうんです。
これ着てウィンブルドン出れますよ、って。
まあ、もちろん出れませんけどね。

2023-09-09-SAT

（おわります）