石川

デカいトートバッグに
自転車のパーツが入っているのが
マジでかわいいね。
だって、ホイール入っちゃってんのよ。
ちっちゃいトートは工具入れっぽくなっているのが最高。

早崎

急に硬派な印象になりましたよね。

石川

うん、小さいほうは
丸の内OLのランチ用って言っていたんだけど、
ずいぶんとハードコアになった。

早崎

小さいほうは自転車まわりの工具を入れていますけど、
車に積んで、ちょっとしたものを入れておいてもいいですね。

石川

ツールボックス代わりにね。
車の中も使わないものとか、
整理できないものが多いですから。
コード類とか。

早崎

家で使うのもいいですよね。
いまどきは男性もそうですが、
女性なら化粧品を入れたりもできますし、
バラバラとしがちなものを
まとめておけます。

石川

引き出しですよ、自立した。
この小ささもいいサイズ感。

早崎

大きいトートのほうは
自転車のパーツを入れているんですけど、
最近はずっと自転車に凝っていて。

石川

自転車、普段はどんなときに乗っているの？

早崎

ほぼ通勤で毎日のように乗っていますね。

石川

完全に趣味の世界の話で恐縮だけど、
その自転車はどこで組んでる（買った）の？

早崎

「BLUE LUG」（ブルーラグ）（＊）です。

（＊）ピスト、ロードバイク、シクロクロス、マウンテンバイクなどの自転車をあらゆるパーツから選んで組むことができるバイクショップ。東京・幡ヶ谷、上馬、代々木公園、鹿児島にショップがある。

石川

やっぱりそうなんだ。
僕は自転車に乗らなくなっちゃったから
あまり知らないんだけど、
アウトドア展示会の
「Off the Grid」にも出展してたよね。
最近は鹿児島にもお店があるよね。

早崎

そうです、そうです。
もう石川さんは危ないですから、
乗るなら三輪ですね。

石川

ほんと危ないのよ。
早崎くんはどういうのに乗ってるの？

早崎

クラシックなやつとか、早いやつとかですね。
フレームはアメリカ・カリフォルニアの
「RIVENDELL」（リベンデル）とか
「MASH」（マッシュ）とか。

石川

そんなに古くないよね？　
なかなか渋いね。

早崎

自転車は車と違って気軽に寄り道できるのがいいですよ。

石川

寄り道しかしない。
喫茶店も寄れたりするんだよ。

早崎

ほんとにそうで。

石川

そう考えると、自転車のパーツがトートの中に入っていたり、
趣味のものがそれぞれトートに入っているっていうのは、
男の夢だな。
この使い方は意外で最高だね。

早崎

ベストだと思いました。

石川

それにしても、ホイールは考えなかったな。
あと、奥さんとかパートナーに
置いてて邪魔だって叱られないはずなんですよ。
そこなんだよ、ポイントは。
かわいいからね。

早崎

何より片付いていますしね。

石川

あと、このトートは汚れてもカッコいい。
汚れてなんぼ、すすけてなんぼだよな。

早崎

気にしなくていいですよね。

石川

あらためて考えるとさ、
俺、「TEMBEA」ですごい別注してるよね。

早崎

そうですね、10型くらいは一緒につくったような気がします。
スタッズ付きもありましたし、
料理家さん仕様に、おろし金が入れられたり、
お玉が引っ掛けられるものもつくりましたね。

石川

でも、今日みたいに
作り手にスタイリングしてもらうのは、
名案だったなって思って。
一番正しいし、ちょっと見たいじゃん。
早崎くんがこういうのやってくれるのは
すごい珍しいんじゃない？

早崎

そうですね、あんまりやってないかもです。
そもそもそんなにそういう依頼もこないですよ。

石川

ほんとちょっとした夢だよね。
自転車のパーツだけ入れておくとかさ。
１台分くらい入れられるし、
そこから取り出して、作業したり。
ちょっと物置的なイメージで。
でも、“男のガレージ”ってやつは嫌なんだよ、
いちいちうるせーよって。

早崎

うるせーって（笑）。