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「あの日の感動をわすれずにいたい。」

2005年11月、私たちはここで結婚式をあげました。

私たちの結婚式場は「砂浜美術館」。BGMは波の音、ここは建物のない美術館です。この写真の手前には、私たちを祝ってくれた約100人の参列者がいます。たくさんの人たちに祝福されて迎えた結婚生活のスタートの日、感謝と幸せな気持ちであふれました。

その年から、年賀状に使う写真は毎年、この結婚式場でとることになりました。翌年には私たちの初めての赤ちゃんが一緒に映りました。子どもが動き始めると、その年の一枚をとるために何回も取り直し。背景の砂浜や海、水平線はいつでも変わらずあるけれど、そこにおさまる家族は少しずつ変わっていく。年賀状が、参列してくださったみなさんに届けるお礼から、私たち家族の年次報告になりました。

5年後の2010年は、4人でパチリ。そして、2017年は、6人でパチリ。

うつる写真は変わっても、あの日の気持ちはずっと変わらずにいたい。それがこの場所で撮る私たちの思いです。

(村上健太郎)

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