O2 BETTER THAN ONE
SPRING & SUMMER & ANYTIME

進化した定番ストレート。 デニム好きの人にこそ穿いてほしい 大貫達正さんのパンツ2選。

WESTOVERALLS

予告14

ジーンズマニアのデザイナー・大貫達正さんが
つくるデニムは、穿いたときに
「あっ、なんかちがう」と感じる、
うつくしいシルエットが特徴です。
今回は達正さんが
「進化した定番ストレート」と呼んでいる
「851S」シリーズを揃えました。
これまでのWESTOVERALLSのデニムを
穿いてくださっている方にも、
ぜひ体験していただきたいシルエットに仕上がっていました。
詳しいデザインのお話、どうぞお読みくださいね。

大貫 達正(おおぬき たっせい)

フリーランス デザイナー。
小学生のころからヴィンテージ古着に興味を持ち、
アメリカやイギリス、フランスの古着を中心に
販売からバイヤー、ショップディレクションまで
幅広く携わる。
現在はフリーランスとして「HELLY HANSEN」の
クリエイティブアドバイザーをつとめるほか、
「HELLY HANSEN R.M.C」「OLDMAN'S TAILOR」そして
「WESTOVERALLS」の企画ディレクションを手がける。

〈O2〉チーム
(以下O2)
ブランドのシグニチャーモデルとしては
「801Sデニム」がありますが、
今回はそれをアップデートさせた
「851S」シリーズが誕生したとうかがいました。
細部の調整で、また少し印象が変わりましたね。
大貫
そうですね。
これまでの定番の「801S」を
否定するわけではなく、
「今」にぴったりとくる「定番」って
どんなものだろう? と改めて見つめ直して、
ブランドとしての気分も含めて形にしたのが、
この「851S」ですね。

WESTOVERALLS 851S デニム

O2
どんなところが変更ポイントでしょうか?
大貫
簡単に言うと股上をちょっと浅くして、
逆に股下は長くしています。
より足が長く、すっきりとして見えますね。
僕は「進化した定番ストレート」と呼んでいます。
大貫
腰まわりを覆っている面積も小さくなることで、
おしりもまた小さく見えるという。
O2
うれしい効果がたくさんあるんですね。
大貫
もともと、ハイウエスト気味だった801Sからの変更なので、
股上が浅過ぎる、という心配はないかなと思います。
窮屈じゃないのに、ちゃんとおしりも上がって
きれいに見えるものになっていますね。
大貫
もうひとつは、裾にかけてのシルエット。
以前よりもストレートに、
ストンと落ちるようなシルエットになっています。
裾幅がぐるり4cm太くなったので、
よりベーシックな履きやすいものになっているはずです。
O2
残すところは残しつつ、クセが少なくなって
より「定番」として履きやすくなったイメージですかね。
大貫
まさにそうですね。
ひざに角を作らないシルエットというのは
もちろん継続してますし、
ワンウォッシュの色味も変わりありません。
今回は、少しヴィンテージ感というのも意識していて、
ぼくが持っているヴィンテージデニムの色落ちを
再現するカラーも作ってみました。
O2
この自然な色落ち具合、
とてもきれいですよね。
大貫
さりげない、わざとらしくない色落ち
というのをテーマにしているので、
好まれやすいんじゃないかな?
1本1本職人技の手仕事みたいなもので、
まったく一緒のものがない、というのも
価値として感じてもらえたらうれしいです。

WESTOVERALLS ×〈O2〉
851OS ディナーデニム

O2
昨年から達正さんといっしょにつくっている
「ディナーデニム」のほうも、
「851S」のかたちでアップデートしていただきました。
大貫
「ディナーデニム」は
「レストランにも穿いていける」というのが
コンセプトなので、
品がよくて、涼しく穿けるリネンの素材を
提案させてもらいました。
O2
これもすごく穿きやすそうですよね。
大貫
リネン素材をつかったのは
「ウエストオーバーオールズ」でははじめてなんです。
すこしのシャリ感とやわらかな風合いがあって、
この生地特有のきれいさのおかげで
どこにでも履いていけるものになりましたね。
O2
よく見ると、プツプツとしたリネンの感じが
出てるのも、また味わい深い。
大貫
そうなんですよ。
カス残しって言って、
ネップが入ってるものを使ってるんです。
きれいめのデザインではあるんですけど、
光沢があるようなきれいすぎる生地だと、
また少し小っ恥ずかしい感じがしちゃうと思うので。
ほっこりした質感が好みの人にも履いてもらいたいし、
実際に手で触れてもらって、この心地よさを伝えたいですね。
O2
どんなものにも合わせやすくて、ずっと履いていたくなる、
こういううれしくて気持ちのいいものを
新たな定番にしていきたいですね。
大貫
本当にそうですね。
そのシーズンごとのトレンドに合わせて、
展示会に向けて作っていく……ということにも近ごろは
疑問を感じることも多くなって。
もう「どんどん作って廃棄する」っていう時代じゃないし、
作る意義があるものを
ちゃんと作って残していきたいですね。

うちでも再生素材を使用する、
ということはやってますけど、
そのサステナブルな取り組みが
デメリットになっちゃうと、
それは意味がないと思うんです。
良いものを本気で作って、
それが何十年後も捨てられずに
残っていく。
それもまた、ひとつのエコですよね。
伝統的なものも大事にして残していきたいと思いますし、
今から作るものは、何十年、何百年と残る、
存在意義のあるものにしていかないと。
O2
ものを作っていく上で、それは必要な視点ですね。
残るべきものを作っていく、残していく。
大貫
50年後とかに、「これ〈O2〉って読むんじゃないの?」
とか「ちょっとかっこいいね」って言われてれば
最高じゃないですか。
そうやって長く愛されるものにしたいですね。

(おわり)

WESTOVERALLS851S デニム
ワンウォッシュ ¥20,900(税込)
ライトブルー ¥24,200(税込)

WESTOVERALLS×O2851OS ディナーデニム
¥24,200(税込)

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