がーまるちょば!
註:読者の「のーしゅかさん」が教えてくれた
グルジア語の「こんにちは!」です。
今回「グルジア料理を食べさせてくれーーー!」と
突撃したのは、
吉祥寺駅からすぐの「Cafe RUSSIA」というお店。
シェフのセキヤさんいわく、グルジアは、
ロシアから見ると、
日本にとっての沖縄みたいな位置づけなんですって。
へぇ〜。「近い外国料理」みたいな感じですかねー。
「グルジアの食べものには、東洋と西洋、
両方のものがいりまじってるんです。
そのせいか、とても豊かな感じがするんですよね。
味付けも日本人に合うんですよ。
ただ、ハーブの漬けものは臭くて、
慣れない人には、ちょっと‥‥」
うっ、グルジアにも臭い食べものが‥‥?
ど、どうなることやらっ!?
まずは、グルジアワインと
こけもものモルスという
ロシア、東欧圏の飲み物でかんぱーい!
ちーん。
うわ、ちょっとディナーっぽいわ!
まぁ、グラスの向こうにいるのは、
いつものハリーと田口くんだけど‥‥。
ま、いーっか!
さて、赤ワインも白ワインも、モルスも、
おいしいけど‥‥なんか薄い?のかな??
味はあるんだけど、なんだか水っぽいんです。
ぶどうの味はちゃんとするし、
ちゃんとアルコールも入ってるんだけど‥‥。
モルスのほうは、駄菓子っぽい懐かしい甘さ。
ただ、こっちも薄い‥‥なんで?
グルジアのあるコーカサス地方は
「ぶどう発祥の地」といわれていて、
グルジアワインにも、5000年以上の歴史があります。
赤ワインは特別なときにしか飲まないので、
日常では白ワインが主流。
で、この薄さなんですが‥‥グルジアの人たちって
水を飲むようにワインを飲むから。
舌の上でころがしたり、ちびちび飲むのではなくて、
一気に飲んだ時に、ちょうどおいしく感じられるように
つくられています。
以前はうちのお店でも、現地と同じ、
もっと薄いワインを出していたのですが、
「薄すぎる!」とお客さまに言われてしまったので、
今のものに変えました。
だから、これでも濃いほうなんです。
ちなみに、これを薄いという方は、
いらっしゃらないのですが‥‥?
こけもものモルスは、こけももをレモンのように、
水で煮出して砂糖を加えて作ります。
英語でいうと、「フルーツティー」のようなものです。
わー、いよいよ料理がやってきました!
まずは不思議な具を
薄く切ったナスで巻いたバクラジャンという前菜。
この料理、こう見えて、実は冷菜なんです。
焼いてあるから
てっきりあったかいと思って食べたら、びっくり!
味は、基本的に塩味だけど、おいしい!
上に乗ってるざくろも、かわいいですねー。
この具、なんだろう???肉??
この具は、実は肉も魚も使っていません。
いろいろな香辛料で、
クルミのペーストを味付けしたものなんです。
よく間違えられます。
ごまのような、ちょっと香ばしい風味が特徴です。
あ、この味、知ってる。
ベストゥルマ、ベストゥルマ‥‥パストラミ!
‥‥なんか強引?
でもほら、子音だけとると、
「パストラミ」になるらしいんですよ!
たしかに響きが似てます。
味はちょっと辛いサラミみたいな感じで、珍味系。
噛めば噛むほど味が出てきて、うまいっ!!
発音が少し違うものは、ほかにもあります。
たとえば、グルジア料理でいう「カバビ」は、
「ケバブ」と同じものなんです。
見ため、鶏のごまあえみたいで、クリーミーな感じ。
「おかんの味みたいやな‥‥」と
田口くんはふるさとを思い出しています。うまかった!
中華で言うところの棒棒鶏(バンバンジー)ですね。
こういう、「ああ! 言われてみれば‥‥」という感じで、
日本人になじみのある料理が多いんです。
棒棒鶏はゴマですが、グルジアは
くるみと各種スパイスで味付けしています。
でも、食べた時の印象は不思議と同じです。
うわ、これは、見ただけでおいしそうっ!!!
ぜったい、味も想像つくわ。
あれでしょ、チーズでしょ。いっただっきま〜す!
うんまっ! チーズがとろけまくりで、うまい!
これは、うまい!
味は、すごっくあっさり!
いいじゃん、グルジア! うまい、うまいぞ。
鶏肉をオーブンで焼いたもの。見たまんまですね!
味は、塩ベース。
皮がパリパリ、お肉はジューシー。
さっぱりしてて、これもたいへんおいしい!
これは、グルジアの代表的料理のひとつです。
特製のソースでマリネした鶏をオーブンで焼きます。
アジーカという
香辛料を2〜3か月発酵させたものを使っています。
いやー、食べた食べた! うんまかった!
最後に、グルジアのコーヒーでほっとしましょう。
グルジアコーヒーをすするハリー。
む、むむむむむ‥‥?
ちなみに、この人の場合、
何を飲んでも番茶みたいにみえますな。
甘っっっっっっ! 激甘!
なんじゃこりゃあ! ハリーも悶絶!
とにかく甘くて、カップの底にはコーヒーの粉がたんまり!
コーヒーは、粉と砂糖を
特製の銅製のひしゃくにいれ、水を加えた後、
スプーンでかき混ぜ、
それを灰の上に置いて、ゆっくり煮出す。
粉もそのまま、入れて、上の方のみをいただく!
びっくり〜〜もう、デザートいらないくらいに甘いよ!
でも、なんか、おいしいけど。
コーヒーはチョコレートくらい甘くする、というのが
共通の認識なんですよ。
グルジアではこれを上手にいれられると、
良いお嫁さんになれる。
そんなふうに言われています。
はああ‥‥、ごちそうさまでした〜〜〜〜!
何度もいいましたが、
グルジア料理って‥‥おいしい! おいしかったです!
もっと食べづらいものかと思っていたけど、
そんなに重くなかったのも、びっくりでしたー!
ほんと、やりますね〜グルジア料理!
「ウォッカを飲みに来てくださいねー」と、
上手な日本語で声をかけてくれた
店員さんのスターシヤさん。
セキヤさん、スターシヤさん、ありがとうございました!
グルジア料理だけではなく、
ロシア料理も食べられるんですよー! ぜひどうぞ! |