今回、チャレンジしたパナマ料理は、次の三品です。
いずれも、味についてはまったく不明、
見ためは、インターネットのちいさな画像が頼りです。
とりあえず、材料を買い込みました。
素材は、あらかたそろったようです。
それじゃともかく、
はりきっていきましょうか、リカス番長!
まず、ライス用に、インディカ米を炊きます。
粘り気が少なくてサラっとしてる、あの細長いお米です。
ま、これはジャー任せで大丈夫でしょう。
問題は「チキンと野菜のスープ」の部分。
レシピを頼りに、骨付きの鶏肉、
長いも、セロリ、玉ねぎ、パクチーなどの具材に、
塩やワインビネガーで味を付けていきます。
「ほんとはニャーメとか、キャッサバっていう
おイモを使うらしいんだけど、
売ってないから、今回は長いもで代用しました」
なるほど、日本で手に入りにくい素材もあるんですね。
で、ほぼ完成の状態がこちらなのですが‥‥。
わ、見ため、おいしそうじゃないですか!
鶏肉とおイモもがたっぷり!
でも、ニオイが‥‥なんと形容していいのか。
今まで、あまりかいだことのないタイプ。
助手のゆーないとが味見してみると、
「塩の味しかしない‥‥」
だ、だいじょうぶなのか、リカス番長!?
気をとりなおして、次、いきましょう。
パナマ風チキンライス、という
とっても大きなヒントがあるのですから、
とんでもなく
まつがった食べものは、できないはず‥‥。
まず、すきとおるくらいになるまで、
お米(こちらは日本のお米)に火を通します。
別鍋で、ホールトマト、骨付き鶏肉、
パプリカ、ピーマン、にんにくなどの具を炒めます。
途中の行程をだいぶはしょってますが、
最終的には、それらをを混ぜ合わせて、完成です!
むむ? チキンライスというには
ちょっと汁っけが多いような気がしますね。
でも、できあがりの感じを知らないだけに、
このまま煮込んでいいのか、
いま火を止めるべきなのか‥‥と悩む
リカス番長&ゆーないと助手。
しかしまあ、これは、うまくいきそうな気配。
なにより、おいしそうなにおいがしています。
さあ、この調子で
すべてがナゾの「タマル鍋」に挑みましょう。
なになに、レシピによると
まずは、鶏肉、ピーマン、たまねぎを炒め、
最後にトマトを加える、と。
チキンライスですっかり気をよくしたのか、
フライパンさばきもリズミカルなリカス番長。
最終型がまったくわからないながらも、
ここまでは、順調そうです。
食欲をそそるにおいが立ちこめてきました。
さてさて、次の手順は、大きな鍋に
コーンミール、水、
砕いた固形ブイヨン、しょうゆ、ウスターソース、
マスタードなどを加え、
とろみが出るまで約5分、かき混ぜながら煮る。
そこに、鶏肉、豚肉、
炒めておいた野菜類を加えて完成‥‥と。
なんだ、見た感じはちょっと変わってますけど、
すんなりできそうじゃないですか。
味見してみましょうよ。
「う。粉っぽい‥‥」
レシピよりずっと多いけど、とにかく水を足して、
さらに煮込むことにしました。
すると。
「なにこれ! いやだわ!
大きな泡がお鍋の底から
ブクブク出てきた!」
うわ、たしかに景気よく出ていますね。
ちょっと、ふつうっぽくないです。
「火を止めたらいいのか、
このまま煮込んだらいいのか
わからない!」
えーと、もっかい味見とかしてみたら?
「味の最終地点がわからないんだから、
味見もなにも‥‥
もう、どうしましょう!」
困り果てたリカスのそばに
宇宙部・カワモトが、寄ってきました。
もしや、いや、まさか、この男。
タマル鍋の火加減を知っているとでも‥‥。
「りかさん、パナマ運河とスエズ運河は
同じ人が企画を立てたそうですよ!」
今のリカスが抱える問題には
あまり役に立ちそうにない情報を伝え、去っていきました。
その後、独自の判断と調整をして、
とにもかくにも、パナマ料理らしきものができました!
こちらです!
さっそく、みんなで試食です!
パナマ料理、いったいどんな味がするのでしょうか。
おりしも、時刻は夕飯どき。
お腹をすかせた他の乗組員たちも
わらわらと集まってきましたよ。
「アロス・コン・ボージョ‥‥ん、んまい。
ちょっと汁っけが多くて、
かわったチキンライスって感じだけど
味は、じゅうぶんイケますよ!」
「サンコーチョも
ニオイにはなじみがないけど、うまいと思う」
「えー、たんなる塩味じゃん!
でも、骨付きの鶏肉はおいしいねー!」
「あっ。でも、このインディカ米のごはんと
すごくあう! 意外なおいしさ!」
などなど、意外と言ったら、
リカスにもパナマ料理にも失礼なんですけど、
おおむね、好評のようです!
おお、よかった!
で、問題のタマル鍋のほうはというと‥‥。
「ナマのとんがりコーン(?)みたいな味」
「何味とはっきり言えないもどかしさ」
「はじめは、おや? と思ったけど
コクがあって、思ったよりクセになる!」
と、好みがハッキリわかれたもよう。
ここは、パナマのご近所、メキシコ育ちのなんちゃんに
判断をあおぐことにしました。
なんでも、メキシコにも
「タマル」という料理があるんだとか。
まさに「となりの晩ご飯」ですね。
「うーん、やりたいことは、わかるけど!」
うは、さすが本場育ち! コメントが辛め!
「でも、コーンミールの部分はね、
なつかしい」
部分的になつかしいって、すごいなあ。
なんとか一部は評価いただけたようです。
こうして、リカスお手製「パナマ料理」は、
全体的には、おおむね好評。
大成功といって、いいんじゃないでしょうか?
ナイスリカス! ごちそうさまでした!
ただし、これが本当にパナマ料理だったのかどうかは
定かではないので‥‥
最後に、読者のみなさんからいただいた
正真正銘のパナマ料理を、続けてご紹介します!
サンコーチョの投稿も、きてましたよ!
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写真は「モーニングセット」のようなものです。
パンのようなものが「オハルダ」といって、
小麦粉とベーキングパウダーをこねて、
油で揚げたものです。
お店によって砂糖を入れたり
塩味がついていたり、バターが入っていたりします。
パナマの人たちは、
これに「激甘のコーヒー」で一日が始まります。
スティックシュガー三本とか平気で入れます。
コーヒーに砂糖を入れないと、変人扱いされます。
(ニチ) |
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パナマの代表な食べもの、「サンコーチョ」。
鶏肉と、ニャーメという
ヤマイモの繊維を増やしたような感触の芋を
塩でシンプルに味付けしたスープです。
パナマ全土で、田舎でも都会でも食べます。
言うならば、パナマの味噌汁でしょうか。
(ココ) |
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パナマの代表的コーヒー、ドゥランコーヒー。
この黄色に黒縞のパッケージ、
阪神タイガースのイメージに似ていませんか?
きっとトラファンにウケルんではないかと
思っているのですが‥‥。
ちなみにこのドゥランコーヒー、
世界でいちばん大きなカップにコーヒーをいれた、
ということで、
ギネスブックにも掲載されています。
(ココ) |
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