「この子の毛は、モヘア2玉分あります。
1玉225メートルなので、
450メートル以上使ったと思うと驚きです。
チェックのリボンは
この子のためにつくった一点物です。
こんなに手のかかった子は
後にも先にもいないと思いますので、
ゴージャスな名前をつけました」
思わず「かわいい!」と声が出ます。
本当に生きてるようだし、
こういう子が生まれたんだ‥‥という感じ。
ちらっと見えるベロもかわいいし
輝く瞳は、洋服のボタン!
「このボタン、
猫ちゃんの目みたいだなと思って、
だいぶ前に買っておいたものなんです。
からだが大きいこの子には、
大きい目じゃないと思って付けたら、
ぴったりでした」
「体毛は、1本1本、毛糸を植えてるんですが、
もう止まらなくて‥‥
からだがカチカチになるほど、やってました。
そのせいか、道を歩いてるときに、
急に息がつまってしまったことがあって。
近くのマッサージ屋さんに入って、
ほぐしてもらって、らくになって、
ありがとうございます、みたいな(笑)」
タカモリさん、そこまで根を詰めて。
「ペルシャの黒は、あまりいないと思います。
映画『007』の敵のボスがなでてる猫、
あんなイメージです。
長毛の猫って、意外にやせっぽっちで、
見た目よりも細いですよね。
この子も抱っこしたとき、そんな感覚です。
たくさんなでて、かわいがってほしいです」