ふと足をとめれば、街路樹の上や道ばたで、 自分たちとは違うものが 同じ世界を生きていることに気づきます。 スズメ、シジュウカラ、メジロ、ツバメ、 ヒヨドリ、ムクドリ。 ちいさな翼を持つ鳥たちです。 近くで息づく仲間を思いやることは、 いつか彼らの翼に跳ね返されて 自分のこころを包むものになるかもしれません。 鳥と友達になるシンボルとなるグッズとして、 「東北ツリーハウス観光協会+石巻工房」 のコラボレーションで バードハウスキットをつくります。 バードハウスの監修は、井筒明夫先生です。 ひとつのバードハウスを入口にして みなさんの毎日のたのしさが あちこちに転がっていけばうれしいです。 インタビュアーは「ほぼ日」で修行中の宇宙鳥、 「フェザード・シジュちゃん」です。
建築界で活躍するかたわら、
バードハウスの研究家でもある。
庭先にやってくる
「翼を持つ友人」に
もてなしの心を忘れない。
もっとくわしくは、
こちらをごらんください。
BIRDHOUSES FEEDERS MUSEUM
鳥と友達になりたいと
思っている宇宙鳥。
青山の「ほぼ日」で修行中。
都会の野外暮らしに
チョッピリ疲れ気味。
住む家を探している。
Instagram:@feathered_shiju Twitter:@feathered_shiju
(つづきます)
2015-07-27-MON
バードハウスを家の庭やベランダにかけたら、
やってきてほしい鳥、ナンバーワン。
昆虫を主食としますが、
黒ひまわりの種も、よく食べます。
牛脂も大好き。
黒い帽子とネクタイ模様がかわいい鳥です。
よく通る声で「ツツピン、ツツピン」と鳴きます。
バードハウスにシジュウカラ専用の家にする場合には
穴を28mmにするといいですよ。
鳥は、植物の種子や虫を食べます。
花の蜜を摂取することもあります。
樹につく虫を食べるため、
農業や園芸にとって、野鳥は古来より
たいへん有用でした。
虫が樹にたくさんつくと、
葉や根を食べて樹を弱らせてしまうからです。
明治時代、日本では害虫駆除のために
野鳥を「益鳥」として扱い、
森林に巣箱をかけました。
殺虫剤や農薬が普及し、
巣箱を利用した害虫駆除は、
一般的ではなくなりました。
樹と虫、鳥が、適切なバランスを保つことで
豊かな森がつくりあげられます。
鳥はまた、木陰で身を隠したり休んだりもします。
鳥と植物は、たいへんなかよしなんです。
もし、家のベランダや庭で植物を育てていたら、
バードハウスもいっしょに置いてみてください。
石巻工房は、宮城県石巻市沿岸部の商店街で
2011年に生まれた「地域のものづくりの場」です。
東日本大震災による津波によって
大きな被害を受けた地域で、
当初は首都圏のデザイナーを中心とした有志が
工房に補修道具や木材を集めて提供し、
復旧・復興のために自由に使える
公共的な施設としてスタートしました。
被災した人々が手を動かす「DIY(Do It Yourself)の
支援活動を行うほか、地元の店舗を復旧、
デザインワークショップを開催するなど、
コミュニティの場としても運営。
地元の高校生や子どもたちへ
技術指導を継続的に行うなど、
将来を担う人材育成にも協力しています。
石巻工房は、自らのアイデアとストーリーとともに、
DIYの世界と可能性をデザインの力で押し広げる
世界初の「DIYメーカー」としての一歩を
踏み出しました。
石巻工房は、地元の人々の自立運営する
小さな産業として、地域を活性化する
起爆剤になることをめざしています。
これまでの活動を通じ、DIYスキルとデザインが
どのような状況にあっても役立つことを実感し、
クリエイティブな製品企画には
人々の意識を変える力があることを確信しています。
そして、世界中の人々が自らの手に
創造性を取り戻し、暮らしや街が
より豊かなものになる姿を夢見ています。
2015年9月11日より、北海道立旭川美術館で
鳥やバードハウスをテーマにした企画展が開かれます。
鳥をテーマにした美術作品や、
ユニークでデザイン性の高いバードハウスが
よりすぐって展示されます。
また、美術講演会として、
9月12日(土)に、井筒明夫先生の講演会
「アートとしてのバードハウス
~北海道から始まった日本のバードハウス運動」
も開かれます。
井筒先生の聴講は無料ですので、直接会場にどうぞ。
また、バードハウスのワークショップもありますので、
ご興味ある方はぜひ美術館にお問い合わせください。
会場:北海道立旭川美術館 第2展示室
日時:2015年9月11日(金)~11月8日(日)
■美術講演会
「アートとしてのバードハウス
~北海道から始まった日本のバードハウス運動」
講師:井筒明夫さん(バードハウス研究家)
日時:9月19日(土)午後2時~3時30分
会場:北海道立旭川美術館講堂(聴講無料)
*事前申し込み不要。直接会場にお越しください。
■ワークショップ〈バードハウスをつくろう〉
日時:10月3日(土)13時30分~16時30分
会場:北海道立旭川美術館講堂
講師:NPO法人フェザードフレンド
対象:小学生(定員15名)、保護者と一緒に参加も可
参加費:1人 1,130円
(材料費、レクリエーション保険料込み)
募集:8月20日(木)9:30より電話にて受付
(旭川美術館 0166-25-2577)
休館日や入館料、交通アクセス、
ワークショップの
くわしい案内については
北海道立旭川美術館の
WEBサイトをごらんください。