もともと、試食してる頃から
「これはうまいなぁ」と思ってたんですよ。
たいていのプロジェクトって、
うまくいく場合とうまくいかない場合の
2通りが考えられると思うんですが、
このポップコーンについては、ずっと、
「うまくいかないことはないだろうな」と
すすんでいたんですよね。
その順調さが、すごくめずらしかったです。
理由はきっと、一緒に組ませてもらったのが、
もともと手間暇だとか、原料費について、
「必要ならどんどんかけよう」と考えて作っている
高級ポップコーンだったからだと思います。
もし、「ほぼ日」だけで一から
「カレーの恩返しポップコーン」を開発しようとしてたら、
この商品にはならなかったんじゃないかな。
そんなふうに最初からおいしいポップコーンがあって、
そのポップコーンと「カレーの恩返し」の
相性の良さに気づいた人がいた。
それがもう、勝因じゃないかな。
そうと決まれば、ベースとなるポップコーンは
すでにおいしいわけだから、
あとは「カレーの恩返し」の量や、塩分のバランス、
いっしょに入れるキャラメルポップコーンや
薫製アーモンドの配合について詰めればいい。
とても順調に、みんなで自信を持って
「これならいける」と思えるものができました。
TOBICHIで試食もやって、どんどん売れましたけど、
それは、ちゃんとおいしかったからですよね。
販売をはじめてからのぼくはもう
ただの1ユーザーで、さんざん食べて、
周りの人にも配っています。
これ、みんなに食べてもらうのが愉快なんです。
あげたあとでも
「もったいないから食べてないんです」
という人がいるんだけど、
「いま持ってるから食べてみなよ」とか言って、
まずはとにかく体験してもらうんです。
すると、食べながらみんなが
「わぁ、無くなっちゃう! わぁ、無くなっちゃう!」
って、絶えずもったいながってる(笑)。
その感じはおもしろいですよね。
そしてたしかに、自分もその
「無くなっちゃう!」という気持ちが分かるんです。
実際に売りはじめてみて、
そこまでの力があるのに驚きました。
お菓子の力って、すごいものですね。
ごはんもののおいしさが
「結婚」みたいなものだとすると、
なんだかお菓子の魅力はもう「恋愛」的ですよね。
ちょっと食べるだけで
「嵐に巻き込まれた」みたいな?(笑)
味はまさしく
「コラボレーションのおいしさ」だと思います。
会社自体も「ほぼ日」と「POP!」の
コラボレーションで作ったけど、
なかに入ってるものもコラボレーション。
甘いキャラメルポップコーンと、塩分と、
「カレーの恩返し」が混ざってたり、
スモークされたアーモンドが、
「恩返し」のポップコーンに影響を与えてたり。
人によっては、このポップコーンって、
広く食べられているものとは
味わいが少し違うから、驚くかもしれない。
しっとりしてるんですよね。
うちの誰かがひっそりと
「いろいろなポップコーンがあるなかで
これが一番うまいな、って言われたんです」
と喜んでたけど、
発売してみて、そういうこともうれしかったですね。
こんなにおいしいんだから、世界中のポップコーンが、
こういう作り方をすればいいのにね
‥‥なんて、強気なことを言ってみたりして(笑)。
「カレーの恩返し グルメポップコーン」
みなさまからの声
以前の販売で食べてくださったかたからは、
こんな感想をいただきました。
(一通ずつ大切に読ませていただいています。
お送りくださったみなさん、ありがとうございました!)