福森家の四女で、土楽の跡取りでもある道歩さんが
ずっとつくりつづけているうつわのひとつに、
日々のごはんをよそうための「めし碗」があります。
「ほぼ日」の「ほぷらす」がはじまった頃、
道歩さんの「めし碗」は
いわゆる「どんぶり」のかたちでした。
ごはんをかるくよそって、
上にたっぷり具をのせていただくためのうつわ。
あるいはそうめんやにゅうめんなどにも使える、
おおぶりで深いうつわです。
当時の道歩さんは、ひとつの機能だけではなく、
いろいろな使い方ができる「めし碗」を考えていました。
作陶、そして料理の仕事をつづけるなかで、
道歩さんのつくるうつわに変化がうまれました。
みんなが好きな「いつものごはん」について、
さらに深く考えるうちに、
「どんぶり」的に具材をのせて食べるのもたのしいけれど、
ごはんだけをよそったときにもうつくしく、
そして使いやすい「めし碗」の
理想的なかたちを考え続けてきました。
このページでは、そんな道歩さんがつくっためし碗を、
じっさいに料理のスタイリングに使ったようすとともに、
ごらんください。
数量限定ではありますが、販売もありますよ。
あなたの手になじみそうなめし碗を
見つけていただけたらと思います。
ちなみに今回、料理で協力をしてくださったのは、
料理研究家の満留邦子さんです。
(満留さんのプロフィールはこちらをごらんくださいね。)
福森道歩さんとは同じ料理研究家の先生のもとで
修業をした元同僚で、
いまもとても尊敬している先輩です。
(道歩さんいわく「パーフェクトな人!」。)
昨年、はじめての書籍
『ごはんのおとも』を上梓したばかりの満留さんに、
その本に登場するレシピを、いくつかつくっていただきました。
本のなかのレシピは、書籍名のとおりに
「ごはんのおとも」なのですが、
今回紹介する料理のなかには、
「さらにこんな応用の仕方もあるんですよ」という提案も。
(コンテンツ内に登場した料理のレシピは、
ぜひ書籍でごらんくださいね。)
そんな満留さんの料理と、
道歩さんのうつわとのコラボレーション、
どうぞおたのしみください。
そうそう、土鍋やカレー皿も登場しますよ!
3,300円(税込・配送手数料別)
赤土に生化粧(*)を施し、
少し乾いたところを釘彫りした飯碗です。
黄色味を帯びた釉薬は、酸化焼成によるもの。
ちなみに還元(酸素を少なくして焼く)で焼くと、
グリーンになります。
釉薬の不思議で面白いところです。
(*)生化粧とは、生掛けともいい、
形をつくったあと、素焼きをする前に、
白い化粧土を掛ける技法。
赤土だけではできない表情がうまれます。
3,300円(税込・配送手数料別)
藁で作った筆に白化粧を含ませ、
赤土の碗に一気に描いていきます。
勢いが大事な、
一つとして同じものが出来ない飯碗です。
小ぶりで手になじむ大きさです。
3,850円(税込・配送手数料別)
粉引きの白を引き立てる
透明度の高い釉薬。
柞(いす)という木の灰から作った
釉薬を使っています。
小食なかたでしたら、
うどんなどにもお使いいただけますよ。
世界の味を楽しむそぼろをつくりました。
ごはんをよそって、好きな味を組み合わせていただきます。
まずこちらはインド風キーマカレーそぼろ。
韓国風のビビンバそぼろ。
テックスメックス風のチリコンカンそぼろ。
タイ風ガパオそぼろ。
そして、ちょっとわかりにくくてごめんなさい、
上段左が台湾風のタンタンそぼろです。
世界にも「ごはん」に合う味って、
あんがいたくさんあるんですね。
トッピングには、角切りのアボカドや青ネギの小口切り、
刻み香菜、レモンやすだちなどを用意しました。