HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN + KIRISHIMA BATAKE   手かげんしない しょうがシロップ あなたの手づくりにだけは、かなわない。

着実に、ここまでたどりつきました。 みごとだと思います。             ───糸井重里
「手かげんしないしょうがシロップ」。
レシピ考案者であり、その名をつけた糸井重里が、
最終の試作品が届いた日に、話しました。

「桐島畑さんには、ぜんぶで何回、
 試作品をつくってもらったでしょう?
 ずいぶんですよね。
 何度も試作を重ねていただきました。

 家の土鍋で個人がちいさくつくっているものを
 大きな釜でまとめてつくる場合、
 同じ味を再現するのはむずかしいのかもしれないと、
 壁にぶつかったこともありましたよね。

 でも着実に、ここまでたどりつきました。
 みごとだと思います。
 自分でつくるシロップと、あきらかに同じ味です。
 辛抱強くおつきあいくださった桐島畑さんに感謝です」

「しょうがシロップのつくりかたはシンプルです。
 ただ、とにかく、手間がかかる。
 しょうがを洗ったり、皮をきれいにむいたり、
 面倒なことがたくさんあります。
 『手かげんしない』というのは、
 つまり、
 そういう面倒なことをきちんと実現する、
 という意味なんです。
 『ここはこれでいいや』が、ない。

 自分でつくるときはそうやってるんですよ。
 ちゃんとつくりたいですからね、
 手かげんしないでやってるんです。
 
 その『手かげんしない』やりかたで
 ある程度のまとまった量をつくり、
 みなさんにおすそわけするのが、
 このシロップとチップになるわけですね」

「なにしろこのシロップは、
 『自分でつくる』ことが基本です。
 レシピも発表していますから、
 (初回の手かげんしないしょうがシロップは
  このレシピでつくられました)
 つくりかたにはなんの秘密もありません。
 材料がそろえば誰でもつくれます。
 その意味でこの商品は、
 『個人がつくるように』、
 桐島畑さんがつくってくれたシロップと言えます。
 
 高知という場所でつくられていますから、
 材料について信用がおけるのも大きいですよね。

 あとは、そう、
 『しょうがチップ』をいっしょに渡せるのも、
 たいせつなところです。
 1ビンのシロップをつくるために使った量の
 『しょうがチップ』を、いっしょにお届けする。
 つまり『まるごと』です。
 あますところなく、しょうがをお渡しできる」

1セットにつかう、しょうがと砂糖。これがまるごとシロップとチップに。

「このシロップはたぶん、
 今後もすこしずつ変化していくと思います。
 自分でつくるときにも、
 『次はこうしてみよう』
 『もっとこうしたほうがいいかもしれない』
 ということはかならず考えますからね。

 まあ、それはそれとして、
 ひとまず、たどりつきました。
 手かげんしないしょうがシロップ、
 どうぞよろしくお願いします。


2011-05-12-THU



 
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