「手かげんしないしょうがシロップ」と 「手かげんしないしょうがチップ」をほぼ日といっしょに つくってくださるのは、 高知県、四万十川中流域にある農家「桐島畑」さんです。 |
「桐島畑」の、桐島正一さんと桐島美郷さんご夫婦。 |
「桐島畑」さんに、はじめてお会いしたのは、 「桐島畑」さんは現在も、ご自身のブランドで、 |
このときのご縁から、 それから1年数ヶ月、 |
ほぼ日 | 商品の名前が、 「手かげんしないしょうがシロップ」 に決まりましたが、 最初にその名前をきいたときは どんなふうに思われましたでしょう? |
美郷さん | そうきたかーって感じでした(笑)。 どこに対しても、何に対しても、 これはもう、手かげんはできないんだ、と。 そういうイメージがわきました。 ‥‥手かげんできない。 ぜったいに、手が抜けない。 |
ほぼ日 | 作業をしていただいて、 とくに手かげんしないポイントといいますか、 「ここがたいへん」 という部分があれば、 教えていただけますでしょうか。 |
美郷さん | それはたぶん、 この、しょうがの皮むきでしょうね。 |
ほぼ日 | ああ‥‥やっぱりここがいちばん‥‥。 |
美郷さん | 実際にいま、皮をむいている人から 生の声をうかがってみましょう(笑)。 (美郷さん、皮をむいている方にインタビュー) 「どうですか? 糸井さん式のシロップは、 私たちがいつもつくるシロップと比べて。 皮をむくたいへんさは、かわらないですか?」 |
スタッフ | 糸井さんのは、倍くらいたいへんです(笑)。 |
ほぼ日 | いつもつくられているときの、倍‥‥。 しかも、最後の最後の段階で、 |
美郷さん | 「厚さ1ミリでスライス」と変更になったとき、 これはほんとに、 手かげんしないなーって思いました(笑)。 |
ほぼ日 | すみません、ありがとうございます。 時間も人手も、多くかかってしまいますよね。 畑のほうのお仕事もあるのに‥‥。 |
美郷さん | いつもは「畑班」と「シロップ班」に わかれて作業をしているんです。 でもきょうは、 「手かげんしないしょうがシロップ」の 最初の本番の日なので、 畑班もこちらに参加しています。 |
絶景の場所にある、ここが桐島畑。 |
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ほぼ日 | しょうがそのものについて、 すこし訊かせてください。 今回つかっている、 しょうがの種類はなんというのでしょう? |
美郷さん | 今回つかっているのは、「お多福生姜」と‥‥ |
正一さん | 「お多福生姜」「大生姜」「小生姜」ですね。 |
ほぼ日 | 3種類。 すべて桐島畑さんがつくったしょうがですか。 |
正一さん | うちで作ったしょうがと、 地元の農薬、化学肥料をつかっていない 農家仲間のところのものを あわせて使用しています。 |
ほぼ日 | なるほど。 桐島畑さんでは いろいろな野菜をつくられてますが、 しょうがはどのくらいの割合なんでしょう? |
正一さん | 畑の面積でいうと、ぜんたいの6分の1。 去年は10分の1だったので、 年々増えていますね。 シロップのために しょうがの畑を増やしている感じです。 |
ほぼ日 | そうですか、シロップのために。 正一さんがしょうがをつくりはじめたのは、 いつ頃からですか? |
正一さん | 今年で7年目になります。 |
ほぼ日 | それまでは他の作物を つくられていたんですね。 |
正一さん | ずっとしょうがをつくりたかったんです。 でも、保存方法が難しいんですよ。 「壺(つぼ)」がないと保存ができないので。 「壺」っていうのは、 しょうがを貯蔵しておく、 自然の冷蔵庫のようなものです。 その「壺」を借りることができたのが、 7年前だったんですよね。 だから最初の3年は「壺」を借りていました。 ただし、ここからだと遠いので、 自分の場所に「壺」をつくることにしたんです。 |
ほぼ日 | 以前、みせていただきましたよね。 |
以前、みせていただいたしょうがの「壺」 |
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正一さん | そうそう、おみせしましたよね。 あの「壺」のおかげで、1年を通して しょうがを提供できるようになったんです。 |
中は、年間を通して約16度が保たれている洞窟でした |
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ほぼ日 | では、すこしさかのぼって、 「桐島畑」さんがジンジャーシロップを つくることなったきっかけを、 あらためてきかせていただけますか。 |
美郷さん | ジンジャーシロップは、 ずっとつくってみたかったんです。 それで、実際につくってみたら、 最初のころにもう、 「これはいけるかも」という感触がありました。 はじめてつくったのは100本です。 夫婦ふたりでつくりました。 |
ほぼ日 | まずは100本から。 |
美郷さん | 知人のお店に卸したのと、 個人でほしい人たちにおわけするかたちで。 |
ほぼ日 | きっと、すぐに売れたのでしょうね? |
美郷さん | そうですね。 それで「ある程度売れる」 という感触をつかめたので、 200本、300本と毎月つくるようになりました。 すこしずつ数をふやしながら、 なんだかんだで、4年ほど経ちましたね。 |
ほぼ日 | そして今回、 わたしたちと知り合っていただいて、 糸井のシロップをお願いすることができました。 このご縁に感謝しています。 |
美郷さん | こちらこそ、うれしいです。 今までやってきたことが、 こういう形でつながってくれたんだなと、 お話をいただいて大興奮でした(笑)。 |
ほぼ日 | 何度も試作を重ねていただいて、 ついに販売できるところまできましたが、 いかがでしょう? お客さまに向けて、 ひとこといただけますでしょうか。 |
美郷さん | そうですね‥‥。 糸井さんが20年間あたためていた、 「しょうが王」への第一歩として(笑)、 ジンジャーシロップをつくらせていただき、 ありがとうございました。 ほぼ日を読んでいるみなさんに 飲んでいただけることが本当にうれしいです。 お客さんにも一緒に、 シロップを楽しんでほしいなという気持ちです。 |
正一さん | 農家として、 仲間たちが心をこめてつくったしょうがから、 心をこめてシロップをつくりました。 それが、みんなの心へ届くといいなと思います。 |
ほぼ日 | 美郷さん、正一さん ありがとうございました! さあ、それではスタッフのみなさん、 ぜひおひとりずつお写真を撮らせてください。 恥ずかしい? ですよね、わかります! でも、ここはひとつ、ぜひお願いします! 「こんなに元気なスタッフで 手かげんせずにつくっています」 ということをみんなに伝えたいので。 さあ、お天気もいいので、外に出ましょう! |
ほぼ日 | では、まいりましょう。 こちらが、 高知県「桐島畑」、 しょうがシロップ・チームのみなさんです! |
石川朱美さん 美郷さんも一目置く、 しょうがシロップづくりの、リーダー的存在。 細かなレシピの調整から、作業上の様々な工夫まで どんどんアイディアを出し、 率先して作業をすすめる頼もしい人です。 |
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大串妙子さん 愛称:グッシー。 朱美さんとともに、リーダー的存在として ちゃきちゃきと現場を動かす頼もしい人。 |
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宮脇寿子さん 着実に、ていねいに、作業をしてくださる寿子さん。 ちょっとシャイですけれど、 作業が終わって別れ際に、 車から手をふってくださる姿が、 とってもかわいらしく、印象的でした。 |
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八木京子さん とーってもシャイなかたなので、 お顔出しはNGとなりました。 でも、その場でササッと美郷さんが似顔絵を描いて、 こんなにたのしい写真が撮れました。 手かげんしない検品で、 わたしたちを安心させてくださる存在の、京子さんです。 |
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石川研二さん リーダー・石川朱美さんの旦那様。 主に畑のほうで正一さんと野菜をつくったり、 野菜を箱詰めするお仕事を担当されています。 といいつつ、シロップの現場では、 しょうがを山ほど洗浄したり皮をむいたり、 もくもくと仕事をこなす頼れる存在です。 |
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山脇佳子さん 前職は大阪でWEBデザイナーをしていた佳子さん。 最近、四万十に移住してきました。 佳子さんのちからで、 「桐島畑」さんのIT化がすすむかも?! |
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森田ユカリさん 美郷さんのママ友。 港町出身でハキハキした明るいユカリさん。 現場のムードメーカーです。 |
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桐島直也さん 桐島正一さんの甥っ子さん。 若きホープです。 桐島畑のアイドル、耕平くんと大の仲良し。 気は優しくて、力持ちなんですよー。 |
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桐島美根穂さん 桐島正一さんのお母さん。 現場ではいつも静かに、やさしいまなざしで、 もくもくと仕事をされています。 取材に行った「ほぼ日」に、 おいしいおいしい「酢そうめん」を作ってくださいました! |
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桐島美郷さん |
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桐島正一さん そして‥‥。 |
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桐島耕平くん 美郷さんと正一さんの、息子さん。 桐島畑のアイドルです。 みんなとおそろいのユニフォームも新調! それではみんなで記念撮影。 「桐島畑」のみなさん、 これからもよろしくお願いいたします! |
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