HERBIVORE BOTANICALS
(ハービヴォア ボタニカルズ)は
ジュリア(Julia Wills)さんと
アレックス(Alexander Kummerow)さんの
ご夫婦が、2011年にシアトルで始めた
スキンケアブランドです。
ほぼ日で最初にご紹介した
うつくしく香りたつふたつのフェイスオイルは、
たいへんご好評をいただいています。
今回あらたに
スキンケアツールとのセットを2種類
限定でご紹介します。
持っているだけでうれしくなる、
天然石のローラー、そしてカッサ。
じょうずに使えば、もっと「いい肌」に。
うつくしいツールの使い方のコツを、
羽田さんがおしえてくださいましたよ。
第2回
ツールとのセットで
もっと気持ちよく。
天然石でできた、
2つのスキンケアツール。
今回は、オイルと一緒に使っていただける、
スキンケアツールとのセットをご紹介します。
このセットは2種類ありまして、
ひとつは、フェイスオイル(ラピス)に、
フェイスローラーとカッサを組み合わせたもの。
オイルのボトルのサイズも限定品です。
もうひとつは、
エメラルドディープモイスチャーフェイスオイルと
フェイスローラーのセットです。
ローラーとカッサは、どれも天然石でできています。
フェイスオイル(ラピス)のセットは、「ラピスラズリ」。
エメラルドディープモイスチャーフェイスオイルとセットの
「ジェイドローラー」の素材は、
インド翡翠ともいう「アベンチュリン」です。
まずは使い方から、ご説明していきますね。
ローラーは、やさしく、一方方向に
ローラーの使用感は、ラピスとジェイド、一緒なんです。
効果としては、ハリ感やツヤ感が出るっていうことと、
石が冷たいので、クーリング作用といいますか、
引き締め効果みたいなものが感じられると思います。
使うタイミングとしておすすめなのは、
フェイスオイルでお手入れした後ですね。
肌にまだ少しオイルがある状態で、
くるくると転がしてもらうのがいいと思います。
オイルの浸透がよくなったり、伸びがよくなる、
そういう効果が期待できます。
オイルの量は、ふだんのお手入れと一緒で大丈夫です。
それから、必ずオイルをつけた後に、ということもなくて、
スキンケアを特にしていないとき、
たとえば、おうちでテレビを見ながらでもいいですし、
日中、オフィスでのお仕事の合間に使っていただいても、
ちょっとしたリフレッシュができるかと思います。
ローラーで、いちばん気をつけていただきたいのは、
使うときの方向と、力加減なんです。
方向は、まず「一方方向で」。
そして、「すごくソフトに、ジェントルに」。
この2つだけ守ってくださったら、
あとはそんなに深く考えなくていいんですけれど、
やってしまいがちな、行ったり来たりの往復だけは、
絶対にしないでいただきたいんです。
ローラーを転がす方向の基本は、
顔の中心から外側に向けて、一方方向に、です。
鼻の脇から耳の方へ、目の下からこめかみに向かって。
おでこは、眉から生え際に向かって下から上へ。
次に生え際に沿ってこめかみへ。
あごも、中心から耳に向かって転がします。
左右対称にしていただきたいので、
たとえばまず右の頬をやったら、左の頬、
そして次の場所に、というふうに進めるのがいいんです。
それだけ覚えていただいたら、
顎からでも、頬からでも、おでこからでも、
好きな順番でいいかなと思います。
こめかみを目的地にして、
老廃物を流し、集めていくイメージです。
ここを一時置き場のように考えて、
こめかみに置いたものを、
今度は耳の前を通って、首筋から鎖骨へと
リンパを通って、首筋のこの下に流していく。
力加減は、
本当に優しい力でやってほしいんですね。
表面をなでるくらいの感覚でいいと思います。
石を、力をほとんど入れずに転がすだけですね。
圧は、なしで。
柔らかい所って、押すと皮膚が動きますよね。
皮膚は動かさない。そのくらいの軽い力で。
目元は特に、
触れてるか触れてないかわからないくらいの
優しさでやってほしいんです。
押していいのは、こめかみのポイントと、
そこから流してたどり着いた鎖骨のところだけ。
優しく集めた老廃物がこめかみに着いたら、
ちょっと押してもらうといいです、グーって。
で、首すじを通って鎖骨まで優しく流したら、
鎖骨の上のくぼみのところを、また押してください。
このローラーは両側に大きさの違う石がついています。
どっちの面を使っていただいてもいいんですけど、
単純に、おでこや頬の広い面は広い所、
目の下などのは小さい面を使っていただけば、
余計な力も入らずに、うまく使えると思います。
回数も、決まりはないんですよ。
本国のHERBIVOREでも、
「好きなだけどうぞ」みたいな感じで。(笑)
生年月日を足した「マジックナンバー」とか、
ラッキーナンバーみたいな数でやってる人もいます。
それもケアの楽しさだったり、
心地よさだったりするのかなと思いますね。
カッサは、少し強めに
「カッサ」は、ローラーとはちょっと違って、
もう少し強く押していいものなんです。
ローラーは顔専用ですけれど、
カッサは、顔にも体にも使えます。
足裏をマッサージしていただいたり。
どの面を使ってもいいんですが、
使う前にフェイスオイルを肌になじませておくと、
すべりがよくなってやりやすくなります。
顔に使うときは、まず額、生え際から。
羽根みたいな、3つの突起があるところを、
額の中央から、生え際に沿ってこめかみまで、
ジグザグに細かく動かしながらスライドさせます。
これ、結構痛いんですけれど、
これで頭皮と顔の間をほぐしていくんです。
このベーシックな動きの後は、
マッサージと集めるポイントは、ローラーと同じです。
ただ、全体的にもうちょっと強めにするのが、
カッサの使い方のコツですね。
こめかみから鎖骨へ流すときは、
ちょっと痛いくらいでもいいと思います。
ギューッと、へこむくらいですね。
流れると気持ちがいいんですよ。
首のコリが気になる方は、そのまま首筋とか肩、
さらに、腕を流してもらったりとか。
足裏をギューって押すのも気持ちがいいです。
強めのマッサージが好きな方とか、疲れてるときなどは、
カッサでしっかりほぐしてあげるようなイメージですね。
平らな面を使ったり、エッジの部分を使ったり、
刺激の強さが変わるので、肌の状態に合わせて、
フィットする、気持ちのいい所を探してみてください。
青と緑の天然石。直感で、好みで選んで
今回の、オイルとセットになったケアアイテムは、
どちらも天然石で、
ラピスラズリとアベンチュリンという素材ですけれど、
物理的なことで言うと、作用は一緒なんです(笑)。
ですから、色のお好みや、
インスピレーションで選んでいただいて、
使ってもらったらいいかな、と思うんですけれど。
でも、メタフィジカルな部分、心理的なことで言うと、
やっぱり違いがあるようなんですね。
選ぶときの参考、プラスアルファの要素として、
パワーストーンとしての性質も、ご紹介しますね。
「アベンチュリン」には、マグネットのように
何かを引き寄せてくれる力があると言われます。
それも、具体的な何かなんですよ。
目標とか、引き寄せたいものは何でもいいんですよ。
たとえば仕事なら、
「このプロジェクトを成功させたい」とか、
恋愛でも、なんとなく「いい人いないかな」ではなくて、
「あの人を私に引き寄せたい」みたいな感じです。
引き寄せる力が、「アベンチュリン」にあるんですね。
「ラピス」は、ちょっと迷っている人に向いているんです。
「どっちの道を選んだらいいのかな」とか、
「私はこのまま真っ直ぐ行くべきなのか」とか、
そういう悩みを持っている人に。
正しい方向に導いてくれる石と言われています。
それから、幸運を招くとも言われますね。
どちらも天然石なので、色も均一じゃないんですね。
アベンチュリンなら、濃い緑のものも、
ちょっと白っぽいものもあります。
ラピスラズリには、金色のモヤモヤのような、
ゴールドダストというのが、
入っていたり、いなかったり、というふうに。
仕上げの石の磨き方で、光沢が違ったりもします。
どんな色のものをお届けできるかは、
もう、まったくわからないんです。
それも出会いというか、ご縁みたいに思って、
楽しんで使っていただきたいですね。
(おわり)
2021-03-30-TUE