![2013年のインタビュー(その1)手びねりとろくろ。](images/ishihara/midashi01.gif)
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今回は、ろくろのうつわもつくりましたが、
手びねりのうつわを、すごく増やしました。
手びねりが持ってる、ぼくらしさというか、
そういうものをまたやってみたくなりました。
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去年は、手びねりにこだわらず、
ろくろのうつわもたくさんつくりました。
手びねりでなくても、
自分の持ち味っていうのは、
自ずと出てくるから、と考えていました。
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今年は手びねりだからこその、
かたちの幅というか、そういうところに、
ふたたび惹かれたかもしれません。
もちろん、ろくろでつくったものもあります。
自分のなかで、ろくろと手びねりの
区別がなくなってきて、
ろくろでも手びねりでも、
どちらも楽しめるようになってきました。
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でもそのうち、ろくろが持ってる
スカッとした爽快感のようなものが
気持ちよくなってきて、
いろいろこだわらなくてもいいなあ
と思いはじめました。
いまは、ろくろをひいていると、
手びねりをワーッ! とやりたくなってきたり、
手びねりをやっていると、ろくろがやりたくなる、
その繰り返しです。
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手びねりでうつわをつくるときは、
ろくろのような速度はなくて、
鉋(かんな)で削って仕上げていきます。
ですから、ろくろのようにシュッシュッと
かたちが決まらずに、
「ここをもう1回、削っていいのかな?」と、
一瞬、逡巡してるようなところがあります。
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手びねりのうつわを作っているときは、
彫刻のような感じで作っているかもしれません。
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人形をつくっているときと
ほとんど変わらないでしょうね。
よく、「うつわが人っぽい」と言われたりしますし。
うつわ自身のキャラクターがあるよね、って。
ぼくの仕事は、ひとつひとつが作品、
というところがあると思います。
最近は人形をつくることも多くなりましたが、
人形でもうつわでも垣根はありません。
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次回につづきます。 |