おおむら・たけし

1977年福岡県生まれ。
高校卒業後美容師の道へ。
その後、陶芸家岩田圭介氏に師事、
2001年岐阜県立多治見工業高等学校
陶磁科学芸術科卒業。
多治見市のレンタル工房「studio MAVO」を経て
現在は福岡県にて制作。


2013年のインタビュー(その1)これを作っていたら幸せだ。


前回、初めて「ほぷらす」に参加しました。
「ほぷらす」は、見てる人が違いますね。
今までの、うつわを買ってくれたお客さんたちと、
全然ちがう人が見てる。
そこが、おもしろいなあ、と思います。



僕のうつわは、鉄とか金属っぽいイメージがあると
よく言われます。
たしかに、昔からそういうのは好きで、
黒い色のも、鉄も好きだけど、
好きじゃないところもたくさんあるんですよ(笑)。
金属はなんか冷たいし、
食器やフォークやスプーンも
できれば金属製でないものを使いたい。



緑青とか、そういう感じの、
古い骨董の金属みたいなのも、
見るぶんには好きなんですけど、
触るのは嫌です(笑)。
自分のうつわは、金属っぽく見えても、
あったかいんです。
安心感があるっていうか。

かたちについても、特長があると言われますね。
昔から、うつわを作るうえでは、
ろくろを真っ直ぐ引くのが大好きなんです。
これ作ってたら幸せだ、っていうくらい、
好きなんです。



以前、ある人が、
昔の量産品のうつわの
プロトタイプみたいなものを
見せてくれたことがあるんですよ。
手で作ってありましたけど、真っ直ぐなかたちで。
見た時に、なんかすごい感激したんです。
よく見ると、全然真っ直ぐじゃないんですけど、
それを作った人が、
真っ直ぐにしたかったんだなあという気持ちが、
ものすごく伝わって来ました。



真っ直ぐ引くのを生かした形を、
いろいろ考えるのが好きで。
真っ直ぐなうつわは見ていて好きですし、
ろくろを真っ直ぐ引いてるときも好きなんですね。
楽しいです。

(次回につづきます)

2013-06-17-MON


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