希少な超長繊維綿のスーピマコットンを素材に、
糸のよりや織りに工夫をこらして
使い心地のよい「くびまき」ができました。
本日は、「ほぼ日のくびまき」の糸の工夫について
ご紹介します。
「ほぼ日のくびまき」の糸は、
「やさしいタオル」のパイルの糸と同じ
スーピマコットンから作ります。
ふんわりとやわらかく、なめらかにするために、
糸の太さは極細で、よりはゆるくしています。
そして、この極細の糸を2本あわせて、
新たに1本の糸を作って、生地を織っています。
最初から1本の糸で生地を織れば
それですむところを
わざわざ極細の糸2本あわせて、
1本の糸にしている理由は、
そのほうが、生地がよれたり、
型くずれを防いでくれるからでした。
1本ずつの糸は、
反時計回りの方向によられています。
ゴムをねじったところを
ご想像いただくとわかりやすいのですが、
よられた糸は元に戻ろうとして、
次第にねじれていきます。
そこで、「ほぼ日のくびまき」と「やさしいタオル」は
糸のねじれを防ぐために、
糸をよった方向とは逆の時計回りにひねりながら、
2本の糸を1本に仕上げて使っています。
このことで、
できあがりの糸のねじれの力のバランスがとれて、
ピンとしたまっすぐな糸ができ上がるというわけでした。
「ほぼ日のくびまき」と「やさしいタオル」の糸の違いは、
糸のより具合です。
「やさしいタオル」はパイルとガーゼの二重織りで、
パイルの糸をとてもゆるく紡いだものにしても、
しっかりとしたガーゼ面が支えてくれます。
支えのない「ほぼ日のくびまき」は、
スーピマコットンのデリケートな糸だけで、
長持ちするじょうぶな生地を作らなければなりません。
何度か試作品を作り、
「ほぼ日のくびまき」は、ほんの少しですが、
糸のよりをきつくすることにしました。
糸のよりをほんの少しきつくしたことと、
LA加工をほどこしていることで、
「ほぼ日のくびまき」は、
ふんわりとして、なめらかな風合いを保ちながら、
じょうぶさも兼ね備えることができました。
生地は薄くてなめらかですが、
だからといって、華奢で、もろいわけではなく、
かんたんに型くずれしたり、へたったりません。
洗濯も洗濯ネットを使ってさえいただければ、
ご家庭の洗濯機で気軽に洗えます。
ぜひ、毎日、お使いくださいね。
次回は明日12月15日(月)、
「ほぼ日のくびまき」の織り方の工夫について
ご紹介します。
2008-12-14-SUN