ほぼにちわ。
ここ、トピックスでは12月12日(金)より、
「ほぼ日のくびまき」のふんわりなめらかな風合いを生み出す
糸や織りについて、くわしくご紹介してまいりました。
今回は、その最終回。フリンジ(ふさ)について
ご紹介します。

フリンジ作りの現場を取材しました。

「ほぼ日のくびまき」のフリンジの長さは10cm。
身体の動きに合わせて、はらはらとゆれ、
さまざまな表情を生み出します。
このフリンジがどのように作られていくか、
製造現場を取材しました。
イタリア製の専用の機械を使い、
人の手で、細心の注意をはらいながら、
ていねいに作られています。

フリンジ部分

「ブロックチェック(マルチ)」のフリンジです。
イエロー、ピンク、レッド、ブルーの4色が
くるくると巻かれて混じり合い、
キャンディーのような、かわいらしい仕上がりです。
この「ブロックチェック(マルチ)」のフリンジが
完成していく工程を、写真でごらんくださいね。

生地をセットする

フリンジを作る専用の機械はイタリア製。
この機械は、日本には十数台しかないそうです。
機械がないころは、手で一房一房、巻いていたとのこと。
とても時間のかかる大変な作業だったそうです。

▲このフリンジ専用の機械に精通している職人さん。
 扱える方はたいへん少ないとのこと。

▲フリンジの機械には 「ITALY」の国名が入ったロゴが。

▲1本1本のフリンジの太さが同一になるように、
 つげの櫛と手を使って、ていねいに整えていきます。

フリンジを巻く

フリンジの機械に生地をセットし終えたら、
いよいよ巻き始めます。
レバーを倒すとフリンジの元となる糸の上下を支えている
櫛の目のような棒が動き、少しずつねじれていきます。
いっきにねじってしまうと、ねじり具合が強すぎて
フリンジがちりちりにカールしてしまったり、
逆に弱すぎてまっすぐな部分が多くなってしまったり、
この部分の調整がもっとも難しいところです。
5〜6回機械を止めて、ねじり具合を確認しながら、
少しずつ巻いていきます。

▲生地のセット完了。色糸が混じり合わないように、
 1本単位で並びを整えます。

▲1回巻いたところ。

▲5〜6回巻いて調整したところ。
 巻く度に手を止めて、ずれてしまったフリンジを直し、
 1本ごとに整い具合を詳細にチェックします。

▲ようやく完成です。

▲フリンジの根元部分の拡大図。
 色糸が交差して、1本1本が異なる表情を見せます。

「ほぼ日のくびまき」のフリンジは、
フリンジの機械に精通した職人さんが、
勘と経験と時間をかけて、ていねいにお作りしています。
人の手をたくさんかけて1枚、1枚作っているものですから、
仕上がりが、完全な機械化のもとで作られる
大量生産品と異なり、
微妙に異なっていることをご了承ください。
1枚、1枚が微妙に異なることも、
また味わいのひとつと考えてくださるとうれしいです。

さて、明日12月17日(水)のトピックスは、
ほぼ日乗組員インタビュー。
「ほぼ日のくびまき」をはじめて使った乗組員の
実感や感想をお届けします。おたのしみに。

「ほぼ日のくびまき」へのメールをお待ちしてます。
気に入ったデザインや、ご感想などありましたら、
ぜひ、postman@1101.comまでお送りください。
お待ちしております。


2008-12-16-TUE

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