上の写真は、2010年のバンクーバーオリンピックで、
日本代表選手団が着用した公式ウエアのレプリカです。
このスペシャルアイテムによって、
水沢ダウンは一躍、世に知られるようになりました。
開発したのは、株式会社デサント。
ダウンを詰める工程と防水加工、両方の設備をもつ、
デサントアパレル水沢工場でだけつくることができるため、
この呼び名がつきました。
雨や雪をふせぐための工夫にはじまり、
それがさらにさまざまな長所を生んだ結果、
世界に誇れる品質のダウンジャケットができあがりました。
01雨や雪につよいダウンです。
ダウンジャケットには、水によわいという弱点があります。
雨や雪などの際、ステッチのミシン目から水が侵入し、
羽毛が濡れることで、保温力が損なわれてしまうのです。
水沢ダウンは、3つの防水加工で、水の浸入をふせぎます。
- ダウン特有のステッチがない
- ダウン特有のキルトステッチがなく、
「熱接着」しているため、
針穴から水が入ることがありません。
そのため、ステッチ部分から
ダウンが抜け落ちることもありません。
- 水が入ってこないジッパー
- 前立てや脇ポケットには、
「止水ジッパー」と呼ばれる
特殊なジッパーを用いて、
水が入ってこないようにしています。
- 水の浸入をふせぐシームテープ
- どうしても縫製が必要な部分は、
「シームテープ」という
防水機能のあるテープでふさぎ、
しっかりと防水しています。
雨に打たれるようすを
動画でご覧ください。
02気密性が高いから、おどろくほど、あたたかい。
すぐれた防水機能をもつ水沢ダウンは、
気密性が高いため、保温力も抜群です。
場合によって暑く感じるときのために、
温度調節のための機構がついてるほどです。
- 温度調節用の脇下のジッパー
- 脇下のジッパーの開け閉めで、
温度調節が可能です。
たとえば自転車に乗るときなど、
前立てと脇下、両方のファスナーを開けておくと、
空気が前立てから入って脇下から抜けていくのが、
実感できます。
- とめる位置で温度調節できる、
前立てのジッパー - 前立てのファスナーは、とめる位置を変えられます。
メッシュ地をおもてに出すと通気性が高まり、
温度調節することができます。
(※レディスのロングモデルには、この機能はありません)
03ダウン量がすくなくていいから、かるく、コンパクトで、
動きやすい。
保温性が高いため、ダウン量がすくなくても、
じゅうぶんなあたたかさを確保できます。
そのため、本格的なダウンジャケットにも関わらず、
水沢ダウンはたいへんかるく、コンパクトで、
動きやすいという特長があります。
一般的なダウンジャケットのイメージにくらべて、
シルエットも、とてもスマートです。
04おまけのエピソード防水機能が
あまりにすごいので……。
- 裏地の脇あたりに、
なぜかファスナーがあります。
開けるとメッシュ地で、
ものを入れたりはできません。
実はこのポケットは、クリーニングのとき、
水や洗剤をボディ全体に行き渡らせるためのもの。
あまりにも防水機能がすぐれているため、
こういうものが必要になったそうなのですが、
ある意味、水沢ダウンのすごさを
もっともよく表している、
ディテールと言えるかもしれません。