ごちそう海苔 海大臣ふりかけ

2018年6月「生活のたのしみ展」でデビュー、
その後、いちどだけ「ほぼ日ストア」で展開をしたものの、
わけあって生産ができなかった「海大臣ふりかけ」が、
ようやく、再生産のはこびとなりました。
ストップしていた理由は、
それまで使ってきた味つきのごまが
生産中止になってしまったこと。
それがわかってすぐに「ほかの味ごま」を探し、
海苔やあられとブレンドをしてみたのですが、
どうしても同じイメージの味になりませんでした。
味をかえてまったく印象のことなる
「海大臣ふりかけ2.0」を
つくることも考えたのですけれど、それにしても、
「これだ!」という決め手にはいたりませんでした。

そんななか、日本各地から、
最初の味ごまと印象の近いものをとりよせ、
最終的に3種類の味ごまを選出、
同じミックスの割合でふりかけをつくってみたところ、
愛知にある、とあるごま屋さんのつくる味ごまが、
ぴったり相性がよいとわかりました。
しょっぱさが控えめで、ごまの風味が強い、
そのまま食べても「うまい!」と感じ、
よけいな調味料の風味が口にのこることもありません。

海大臣ふりかけは、
ふりかけと言われて想像する、あの、
甘じょっぱい、濃いめの味付けではありません。
むしろ、あっさり淡く、甘さはほとんどない。
だからこそ、ごはんと合わせたときにきわだつ
海苔のうまさ、あられの香ばしさ、
そこに足された味ごまの奥行きによって、
「ごはんにたっぷりかけても、しょっぱくない」、
そんなふりかけになっているんです。
海苔は、林屋海苔店がえらんだ
海大臣クラスのものをこまかく裁断。
もちろん調味をせずにそのまま使っています。
この海苔は、さらりとした口どけながら、
「うまいなぁ!」が持続し、
海大臣らしい香ばしさも強い、
そんな個性をもっています。

ミックスした「あられ」は、以前とおなじ、
静岡のお茶「つゆひかり」の玄米茶に使われている
「ゆめぴりか」という品種の炒り玄米。

これらがいっしょになることで、
ごはんのおいしさをきわだたせ、
ほかのおかずのじゃまもしない、
そんなふりかけが完成しました。