ことし2月に発売して大好評をいただいた
ほぼ日の「おちつけ」グッズは、
明石家さんまさんの番組がきっかけで
つくることになった商品です。
糸井重里の構想からはなんと約10年!
ついにできました、ということで
「おちつけ」のことばと感謝を伝えに、
さんまさんのもとへ会いに行ってきました。
お会いできた時間はわずか3分50秒、
その間に糸井と交わした会話を記録しました。
最後に、新商品のお知らせもありますよ。
担当は「おちつけ」チームのひらのです。
ほぼ日の「おちつけ」グッズは、
もともと糸井重里が『さんまのまんま』の
スタジオに飾られていた掛け軸から発想を得て
つくられた商品でした。
さんまさんへのメッセージである一方で、
「おちつけ」ということばをキャラクターにして
いっしょに暮らせないかと考えたのです。
そして、ことし2月に発売した
ほぼ日の「おちつけ」グッズ(掛け軸&ピンバッジ)は、
予想を大きく超える反響をいただきました。
「おちつけ」掛け軸の第一弾が届きはじめた3月頃に、
糸井重里と「おちつけ」チームのメンバーで
明石家さんまさんのもとを訪ねたのでした。
お会いしたのは、さんまさんが出演する
関西ローカルのラジオ番組、
『ヤングタウン土曜日(毎日放送)』の収録前です。
時間にして、わずか3分50秒という
短い時間ではありましたが、
さんまさん、気に入ってくださいましたよ!
それでは「おちつけ」のご本尊さんまさんと
糸井重里の短い会話をレポートします。
- 糸井
- (控え室をのぞきながら)
こんにちは!
- さんま
- わっ、どうもどうも!
ご無沙汰しておりますー!
お元気そうでなによりです。
- 糸井
- お忙しい最中にすいません。
ぼくがなぜここに来たか、
わかっておられますか?
- さんま
- いま、マネージャーから
説明は聞きました。
- 糸井
- ぼくらが作った「おちつけ」グッズは、
『さんまのまんま』に由来しているんで、
本家本元に挨拶しておかないと
でかいことできないんです(笑)。
- さんま
- わっはっは!
ありがとうございます。
- 糸井
- ということで、今日は現物を持ってきました。
これが掛け軸というバージョンです。
- さんま
- うわっ、すごい!
- 糸井
- 人は欲しがるんですよ、やっぱり。
- さんま
- へえーっ!
えっ、これは「まんま」のセットに
書いてきてくれはった文字ですよね?
- 糸井
- 番組のセットに使われていた書とは違うものです。
ぼくが『さんまのまんま』をテレビで観ていて、
「あれ、誰が考えているんだろう。いいなあ」
と思っていたんです。
いつか、「おちつけ」ということばの書を
商品として出したいなと思っていたんですよ。
- さんま
- うんうん(笑)。
- 糸井
- さんまさんの事務所だとか
「さんまのまんま」のプロダクションに
問い合わせをしてみたら、
「どうぞー!」みたいな感じだったんで
商品化に向けて動きはじめたんですよ。
で、石川九楊さんという
有名な書家の方がおられるんですけど、
頑張って書いてくださって。
- さんま
- はあー、うん!
- 糸井
- で、ピンバッジも作りまして。
- さんま
- あっ、バッジもあるんですか!
はああー、さすが。
幅広くやってらっしゃる。
- 糸井
- ちょっといいでしょう?
遊べればいいなと思ったんですけど、
欲しがるんですよ、みんな。
- さんま
- これはもう販売なされてて?
- 糸井
- ほぼ日の「おちつけ」グッズとして
販売をはじめています。
ピンバッジはすでに届いていて、
掛け軸は予約した人のところに
届けている最中です。
- さんま
- あっ、そうなんですか!
掛け軸、貼らさせていただきます。
- 糸井
- 「おちつけ」のご本尊が
持っていらっしゃる(笑)。
- さんま
- ありがとうございます(笑)。
すいません、忙しいのに
わざわざ持ってきてもらって。
- 糸井
- ということなんで、
お届けにまいりました!
- さんま
- 本当にありがとうございます!
バッジつけてテレビ出させてもらいます。
- 糸井
- 本当ですか、嬉しい!
- さんま
- いやいやいや、
こちらこそありがとうございます。
- 糸井
- じゃあ、袖の下もお渡しします(笑)。
ほぼ日グッズの中から、
独身のかたが喜ぶ食べものを中心に
いくつか持ってきました。
- さんま
- すいません、すいません。
前に糸井さんからいただいたバスタオル、
意外とまだ続いてるんですよ。
- 糸井
- ほんとですか!
- さんま
- 黒いタオルがちょうど毛染めにいいんです。
- 糸井
- ああ、なるほど!
- さんま
- 「これ糸井さんやなあ、糸井さんやなあ。
いただいたやつ、いただいたやつや」って思いつつ、
いっつも使わせてもらってるんですよ。
バスタオル、まだ生き延びております。
あれ、二重構造で長生きしますねえ。
- 糸井
- 物持ちのいい方だったんだ!
- さんま
- クワー(笑)。
そう、意外なところね!
そうだったんですよ。
- 糸井
- じゃあまた、黒っぽいのを送りますね。
あとはジャムだとか海苔だとかも、
おいしいんでぜひ。
- さんま
- ありがとうございます!
ほんとにね、
意外と使わせていただいてます。
- 糸井
- いえいえ、とんでもないです。
しばらく会わない間に、
ぼくも、おじいさんになりましたよ。
- さんま
- あっ、そうだったんですか!
それはおめでとうございます。
犬は元気でやってるんですか?
- 糸井
- 犬は二代目になりました。
- さんま
- あっ、二代目になったんですか。
ああー、そうでしたかあ‥‥。
- 糸井
- 3月の21日に亡くなって、
5か月が経った頃に
そっくりな犬が見つかったんで、
またいっしょに暮らすことになりました。
- さんま
- はあ、そうでしたか。
犬のお墓にもよろしくお伝えください。
- 糸井
- いろいろお気づかいいただいて(笑)
というようなことなんで、
今日は失礼します。
- さんま
- どうもすいませんね、忙しいのに。
では、今度はまたゆっくりと!
- 糸井
- はい、またぜひ!
どうもありがとうございます。
いやあ、すっきりしました!
ラジオ収録前にもかかわらず、
気さくに受け入れてくださって、
さんまさん、ありがとうございました!
ご挨拶のあとに収録されたラジオ番組、
『ヤングタウン土曜日(毎日放送)』では
実際にピンバッジを胸につけて
出演していただきました。
ラジオのオープニングトークでも
「おちつけ」について愉快に話してくださいました。
さんまさん
「きょう、不思議なことに糸井重里さんが
わざわざ毎日放送まで来てくれて、
いま胸に貼ってる『おちつけ』バッジをいただいて。
これ、糸井さんがテレビを見てはって、
『さんまのまんま』のセットで書かれてた
『おちつけ』って文字をおもしろいなあって思って、
有名な書道の方に書いてもらって、
シャレで作ったらものすごい売れたらしいんです。
評判がよくて『本家に言いにきました』って
わざわざ会いに来てくださって。
そろそろ俺もね、おちついたトークもせなアカンし、
そろそろ若手・中堅のためになることもせなアカンよな」
番組共演者のみなさんに紹介していただきながら、
「はずさなアカンなこれ、個性死んじゃうから(笑)」
という見事なオチまでつけてくださいました。
さんまさん、スタッフのみなさん、
本当にありがとうございました!
2019-04-16-TUE
(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN